真理関係

次世代の真文明 4

あの世とは死後の世界と思われている方がほとんどでしょうが、確かに死後に赴く世界であることは事実ですが、それはまだ肉体の生死に捉われた認識であり、あくまで「肉体」の死後の世界と思っているわけです。

まだ自分のことを漠然と肉体であると思っているのです。

肉体には「生」があり、「死」がありますので、肉体を自分であると思っている限り、この生死を超えることはできません。

人間とは肉体ではなく、霊であり、人格的存在であり、心的存在です。

目に見えない思考せるエネルギー体が人間の正体です。

大宇宙が人間の存在を霊であり、心的存在であり、人格的存在と定義づけているのです。

眼前の大宇宙の存在を神と言いますので、神ご自身が人間を心的存在として永遠に定義づけているということです。

この宇宙は西田哲学で説かれておりますように主客合一の世界です。

主観と客観が分離している世界では「心」は意味を持ちませんし、「心」で世界を良化していくこともできません。

たとえ苦労して「心」を磨いても、主観と客観が分離している世界では、その客観の世界に人間の「心」は何ら影響を及ぼすことがないからです。

主客分離の世界では「心」で客観の世界を良くしていくことはできないため、人間を心的存在として定義づけることはできません。

主客合一の世界であるからこそ客観の世界を良化していくには、その客観と合一している主観、すなわち人間の「心」を磨くしかないということです。

今の人類の思想や行動では、客観の世界は良くならないのです。

世界の構造と仕組みを知らないからです。

まず神の造られた世界は、主客合一の法則に基づいて造られている事実を知らなければならないのです。

主客合一の世界とは、要は心が「天」に置かれている世界です。

客観の世界は「心」によってしか良化していくことはできません。

物とは説明のために設けられた仮定である : 西田幾多郎

物質とは、神の心を説明するために設けられている仮定です。

主客合一の世界では主観、この人間の「心」が客観の世界に影響を与えるのです。

だから人間の「心」が醜ければ、客観の世界も醜くなり、人間の「心」が美しければ、客観の世界も美しくなるのです。

心と世界は一つであり、明らかに心が客観の世界に影響を及ぼしているのです。

全世界を良化していくには、人間は自己の「心」を悟りと反省を通して磨いていくしかないということです。

主観と客観は一つであり、切れないからです。

実際、宇宙は神の心の表現体であり、神の主観が客観化されている主客合一の世界です。

この世界の現実そのままが、すなわち大宇宙の存在が主客合一の法則を通して人間とは心的存在であると永遠に定義づけているということです。

宇宙が教えていることは、人間は自己の「心」を磨くことなく、客観の世界を良くしていくことはできないということです。

宇宙は神の心が神の体を支配している世界であり、神は宇宙を通して人間もまた宇宙と同様、その「心」で世界を支配せよと教えています。

富で世界を支配し、メディアで世界を支配し、権力で世界を支配せよとは、宇宙は教えていないのです。

人間の「心」で支配せよと教えています。

カントが残しているようにこの世は主観が客観を可能にしている世界であり、この主観、いわゆる「心」が世界を創っています。

この世も見られる全世界(客観)は、見る者全人類の心の世界(主観)であり、主観と客観は永遠に合一しています。

あの世も同じであり、見られる菩薩界というその世界は、そこに住む菩薩の心の世界であり、主観と客観は永遠に合一しています。

見られる地獄界というその世界は、そこに住む地獄霊と悪魔の心の世界であり、やはり地獄界でも主観と客観は永遠に合一しているのです。

それを認めようが、認めまいが、否応なく「心」が世界を創っているのです。

すなわち主観(心)と客観(世界)が合一した主客合一の世界です。

西田哲学の主客合一の法則とは、あの世とこの世を貫いている法則であり、永遠不変です。

過去の世界も主客合一の世界であったし、現在の世界も主客合一の世界であるし、未来も永遠に主客合一の世界であるということです。

過去・現在・未来を超えているということは、「永遠」を意味しています。

天国と地獄も主客合一の世界であり、この主客合一の法則は全ての善悪を超えている神の法則の一つです。

神の心とは「永遠」であり、天国と地獄で共通して主客合一の法則が貫いているということは、神の心は全ての善悪を超えているということです。

つまり神とは我々の世界における永遠の絶対者なのです。

例えば主客合一の法則を正しい法則として認識できるということは、この法則は永遠の法則ですので、人間の「心」は「永遠」を直覚できるということです。

人間の主観が「永遠」を直覚できるということは、主客合一の法則上、その「永遠」が客観化された世界、すなわちあの世の世界は存在するということです。

主客合一の法則から見れば、あの世が存在しないことの方が不自然なのです。

心と世界は一つですので、心が「永遠」を直覚しながら、客観の世界にその「永遠の世界」が存在しないというならば、それは主観と客観が分離していることになり、主客合一の法則に反しているのです。

「永遠の世界」、このあの世の世界が存在していないことの方がおかしいのです。

あの世を死後の世界とする認識はまだ肉体に比喩した方便の認識であり、あの世とは、実は表面意識の奥の潜在意識のことを言います。

仏教ではこのあの世の世界を彼岸と言い、到彼岸を悟りの目標としています。

この世の此岸からあの世の彼岸には三途の川が流れており、この三途の川を一人だけ渡ることのできる教えとして個の専門的な悟りとしての上座部仏教があり、小乗仏教として説かれてきました。

この世の此岸からあの世の彼岸に大勢の大衆を乗せて渡ることのできる教えを大乗仏教と言いますが、日本の仏教はこの大乗仏教です。

仏教で説かれてきた彼岸、すなわちあの世とは人間の潜在意識に存在しており、仏教ではこれを悟ろうとしてきたのです。

彼岸は深遠なる般若の智慧に満ちています。

この世にいながら彼岸に到達する到彼岸とは、「永遠」を悟るということです。

あの世とは永遠の世界だからです。

キリスト教では、神の国として説かれてきましたが、イエスは神の国はここに見よ、かしこに見よといったところにあるのではなく、あなた方のただ中に在るのだと残しています。

「あなた方のただ中」、すなわち神の国は個々人の潜在意識に在るということです。

あの世とはこの潜在意識のことを言いますが、GLAではこれを多次元世界として説いたのです。

彼岸と言い、神の国と言い、潜在意識と言い、多次元世界と言い、イデアの世界と言い、同じあの世の世界のことを指しています。

プラトンはあの世の世界を「イデアの世界」と呼びましたが、人類は必ずこのイデアに憧れると残しています。

このあの世、すなわち多次元世界とは人類にとっての「永遠の理想郷」であり、この世の人類にとっては「永遠の目的」だからです。

この世の「永遠の目的」とは、このあの世の世界に近づけることにあるのです。

その意味で今後、この多次元世界の構造と仕組みが、可能な限り解明されていかなければならないのです。

多次元世界の解明とは、人類の未来の解明です。

個人が真正の自己、すなわち神の心を目指しているように、人類全体とこの世もまた神の心とそれが客観化されている「永遠の理想郷」、この多次元世界を目指しているのです。

神の心とは、この世では大宇宙や自然界、あの世では多次元世界というこの世界そのものに表現されています。

幸福の科学は「あの世とこの世を貫く幸福」を説きましたが、これは潜在意識と表面意識を貫く幸福という意味です。

GLAの高橋信次氏ならば、仏教で言う三途の川を想念帯と呼び、この想念帯を反省的瞑想によって浄化すれば、表面意識と潜在意識が同通する、いわゆる霊道が開けると残しています。

あの世(潜在意識)とこの世(表面意識)が同通するということであり、仏教で言う到彼岸です。

あの世とは「永遠の世界」ですので「永遠の生命」を悟ると言ってもいいし、「永遠」に生死はありませんので生死を超えると言っても同じです。

表面意識が悪であり、潜在意識が善である。

これを悟ったならば、悟りの境地に入ったと見て良い : 高橋信次

全ての多様な真理は、潜在意識とそれを支配している神の心から来ると言っているのです。

神の心は自我からは来ないのです。

この世ならざる異次元の世界から啓示やインスピレーションは下りてきます。

あの世には無限のアイディアとインスピレーションが渦巻いており、この天下るインスピレーションの質と量が世界の盛衰を決めています。

すなわちこの世界の繁栄と衰退は、あの世の神々が握っているのです。

インスピレーションの質と量を減少させれば、その国家や文明は衰退していきますし、インスピレーションの質と量を増加させれば、その国家や文明は繁栄していきます。

少なくともこの世の人間は、自分達の文明の盛衰を決めているあの世の世界について今までのように「よく分からない」では済まないわけです。

表面意識はこの世に生きておりますが、潜在意識はあの世に生きているのです。

そしてあの世とは死後に赴く世界というより、あの世とこの世は永遠に一体です。

あの世とこの世が分離しているならば、分離しているわけですから、まず人間に啓示やインスピレーションは下りませんし、あの世の悪霊はこの世の人間に憑依することもできません。

ところが実際、歴史上この世の人間にインスピレーションが下りなかったことはなく、また憑依もありますのでそれはこの世とあの世は永遠に一体で生きているということです。

表面意識と潜在意識は永遠に一体であるということです。

神と人間が決して切れませんように、あの世とこの世も切れないのです。

切りたいと思っても切れません。

普段、大抵の人は意識していないでしょうが、心で善の信号を発すれば、自動的にあの世の善霊と同通しますし、心で悪の信号を発すれば、自動的にあの世の悪霊と同通します。

人間ではどうしようもありません。

あの世とこの世は一体であるため、自動的にそうなるのです。

これを知らないために心から自堕落に悪の信号を発し続けて悪霊と同通してしまい、悪霊の憑依を招き、些細なことで直ぐ心がカーッとなったり、常に心がイライラしたり、利害関係で怒ったり、憎悪したり、あるいはそれを自分の感情であると錯覚したり、そのままの状態を死ぬまで続ける人が多いために死後、地獄に堕ちる人が多いのです。

神の存在とあの世の存在は善の根本の問題ですので、次世代では当然の前提にしなければならない。

善の根本の問題であるということは、悪の根本の問題でもあるということです。

悪魔の根本的な戦略として、まず神の存在とあの世の存在、この二つの存在を必ず狙います。

神の存在とあの世の存在、この二つの存在に対して懐疑的にしたり、疑念を抱かせたり、否定させたり、あるいはこの二つの存在を肯定するにしろ、荒唐無稽でおかしな神の心を説いたり、信じ込ませたり、あの世の世界についておどろおどろしく、いい加減な世界として説明したり、要は神の存在とあの世の存在を人間に否定させるか、懐疑的にさせるか、あるいはそれでも信じる場合、理性的に受け入れることのできないい加減なものを肯定させます。

神の存在とあの世の存在、この二つの存在を懐疑的にさせるか、あるいは否定させることに成功すれば、後は人間に残るものとは相対的な自我と相対的な物質だけになるのです。

すると悪魔はいくらでも人間を地獄に引きずり込むことができるようになるのです。

人間をほぼ無限に地獄に堕とせる環境が出来上がります。

人間の方は、いくらでも心が相対的に右往左往してくれるようになるため、悪魔にとって非常に都合がいいのです。

だからいい加減な宗教家やスピリチュアリスト、あるいは霊能者を大量生産し、世界中でこの作戦を実施しているのです。

神の存在とあの世の存在、この二つの存在に対して懐疑的にさせるか、否定させるか、あるいはいい加減なものを信じさせるか、この目的のためにデタラメな霊能者や宗教家を世界中で大量生産しているのです。

一般が神やあの世という言葉を聞くだけで鼻白んだり、距離を取ったり、如何わしいイメージを持つのは、真っ当なものが存在しないわけですから、ある意味当然とも言えますが、それは悪魔の計略通りということです。

悪魔はそれを狙っているのです。

高橋信次氏は、かつて「触らぬ神に祟りなし」と説いておりましたが、それはそれで悪魔にとっては都合がいいのです。

神の心に関心をなくし、あの世の存在を否定してくれれば、人間には「矛盾」しか残らないのです。

後はいくらでも人間の心を地獄に引きずり込むことができるようになるからです。

人間をその「矛盾の監獄」に閉じ込めておくことが目的ですので、悪魔はこの神の存在とあの世の存在を必ず狙います。

この二つの存在は悪の根本の問題なのです。

相当に頭の良い悪魔だと思いますが、逆から言えば、この二つの存在は善の根本の問題でもあるということです。

全ての多様な真理はこの二つの存在、ここから人間に下りてくるからです。

地球ユートピア建設とは、善の世界の建設ですので善の根本は押さえておかなければならず、この二つの存在を避けて通ることはできないのです。

次世代の文明では、この神の存在とあの世の存在を正しく認識できるように正確に説かれなければならないということです。

これも次世代の真文明の土台です。

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