果たして人間とは精神的存在であるのか、あるいは肉体的存在であるのか。
人間の存在の定義とは重要な問題です。
人間とは肉体的存在であると定義づければ、その肉体は生死を超えることはできませんので死によって人間の心は「無」になる存在と言えます。
人間の肉体が分解されて土に還るように、人間の心も分解されて土に還ることになるのです。
人間の存在を肉体(物質)と定義するならば、人間は死ねば「無」となる存在に過ぎず、死後の世界もなければ、神もなく、善悪美醜真偽もありません。
一切の価値は心の無と共になくなりますので正義も善も幻想です。
心や意識と言った目に見えない抽象的なものは存在せず、人間の心は無になるために生きていることになります。
正義や愛、慈悲や叡智が意味をもたない世界です。
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