南米ベネズエラがハイパーインフレによって経済崩壊を起こしているのは有名な話ですが、ブラジルもきな臭くなってきました。
今年に入ってインフレ率が97%も上昇しており、危険水域に入っています。
「8.99%」です。
長期金利も10%を超えてきており、ブラジル国債が静かに売られています。
ブラジルの通貨レアルも徐々に売られてきています。
世界的規模の金融緩和の影響でしょうね。
経済関連における今週の見ものは27日からオンラインで開催されるジャクソンホール会議です。
NY株見通し-今週はジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長発言に注目 トレーダーズ・ウェブ
パウエルFRB議長の講演でのテーパリングを巡る発言に注目が集まる。
経済指標では7月中古住宅販売件数、4-6月期GDP改定値、7月個人消費支出、同コアPCE価格指数の発表もあり、腰折れが懸念される景気動向や、物価動向にも要注目。
最終盤を迎えた第2四半期決算発表はセールスフォース・ドットコム、HPのIT株や、ベストバイ、ダラー・ツリー、ギャップなどの小売株の結果や業績見通しが注目される。
特にパウエル議長のテーパリング(金融緩和縮小)に関する発言が注目されます。
自然災害も続いています。
今月14日に起きたハイチの大地震ですが、ついに死者が2000名を超え、「2189人」の死者が確認されています。
ヨーロッパを襲った「100年に1度」の洪水ですが、死者が「230名」に増えています。
この欧州での洪水は、やはり気候変動が原因である可能性が高いという研究結果が出ています。
気候変動によって豪雨が発生する可能性が「9倍」となり、1日の降水量は「19%」も増加していると報告されています。
セネガルの首都ダカールでも洪水です。
アメリカのテネシー州でも豪雨による洪水で死者「22名」、行方不明者「50名」を出しています。
双子の赤ちゃんも巻き込まれています。
アメリカ東海岸ではハリケーン「アンリ」が11万2000世帯に停電を引き起こし、メキシコ東部に上陸したハリケーン「グレース」は子供5人を含む計「8人」の死者を出しています。
カリフォルニア史上、燃焼面積において歴代2位となったディキシー・ファイアですが、既に「72万7896エーカー(2946平方キロ)」を焼き、鎮火率は「40%」となっています。
燃焼面積において歴代トップ20位のうち第20位はベイスン・コンプレックス・ファイアの「16万2818エーカー(659平方キロ)」ですが、これに迫っている山火事が二つあります。
モニュメント・ファイア(15万0011エーカー/鎮火率20%)とカルドア・ファイア(11万4166エーカー/鎮火率9%)ですが、特にカルドア・ファイアは、未だ鎮火率がわずか「9%」であり、この二つの山火事も歴代トップ20に食い込んでくるかもしれません。
国は今回初めて東京都の全ての病院に対してコロナ患者を受け入れるよう要請しました。
正当な理由なく要請に従わなかった場合、病院名を公表すると脅して言っています。
仕方がありません。
自宅療養者が10万人にも達しているわけであり、毎日1000人規模で増加を続け、自宅療養中に死亡するケースも増えているからです。
新型コロナ 自宅療養者 9万6709人で過去最多に(18日時点) NHK
新型コロナウイルスに感染し、自宅で療養している人は今月18日時点で全国でおよそ9万6000人と、前の週のおよそ1.3倍に増えて、これまでで最も多くなったことが厚生労働省のまとめでわかりました。
1か月前の7月21日時点と比べると、およそ9倍に増えています。
7月21日の自宅療養者数は、わずか「9000名」でしたが、これが10日後の8月1日には6都府県で「3万0275名」となり、8月18日時点で「9万6709名」と3倍に増えています。
1日に1000人規模で増えているのならば、現時点(8月24日)では10万名を軽く超えている計算になります。
これを受けての受け入れ要請です。
日本の医療システムが崩壊しつつあるのです。
日本の医療システムが崩壊…救急車呼んでも重症者の63%は病院行けず 朝鮮日報
日本の新型コロナ感染者がこれまでで最も増えている中、日本の医療システムがこれに耐えきれずに崩壊しつつあると懸念の声が上がっている。
新型コロナウイルス感染症にかかったのに病床不足で自宅療養する感染者が10万人に迫り、病院で治療を受けられずに自宅で死亡する感染者も続出している。
医療専門家の間では「この状態が続けば医療崩壊を超えて医療破壊に至るだろう」との指摘もある。
日本社会では「日本の新型コロナの状況は既に制御不能の状態に陥ったのではないか」という不安が広がっている。
かなりコロナに追い詰められています。
イギリスの緊急時科学助言グループ(SAGE)は、ワクチンが効かない新型コロナ変異株が出現する可能性を、高い確信をもって推測していました。
アメリカのCDC(米疾病予防管理センター)も、あと数回の変異で新型コロナはワクチンから逃れる可能性があると警告していました。
昨日、アメリカのFDA(食品医薬品局)によってファイザーのワクチンが正式に承認されたばかりです。
専門の機関が、ワクチンが効かなくなる変異株の出現を強い確信をもって予測しています。
ワクチンを接種しても、しなくても同じことになる。
また本当かどうか、あと1、2年、遅くとも2023年末までには分かることですが、ファイザーの元副社長がこんな恐ろしい警告をしていました。
この発言が事実ならば、去年の12月からワクチン接種が開始されているわけですから、2023年末までに大量の死者が出ることになり、世界経済も崩壊してしまいます。
確かに温室効果ガスは激減するでしょうが、まさにハルマゲドンでしょう。
実に極端なことを警告する人ですが、ただワクチンを打って死ぬというよりも、もし大量死が起きるならば、恐らくコロナで死ぬ可能性の方が高いと思う。
新型コロナは10年続くそうですからね。
ワクチンを無力化する変異株も出るかもしれませんが、現時点のワクチンもイスラエルのベネット首相は、
と言っています。
イードン博士の警告は半信半疑であり、実際その時になってみないと分かりませんが、ワクチン接種に二の足を踏ませる警告です。
イードン博士がこのような警告をしても、イードン博士自身には何の利益にもならないでしょう。
にも拘らず警告するために半信半疑となる。
しかも専門家ですからね。
分からないというのが実際のところです。
アフガニスタン情勢を巡りG7の緊急会議が開かれます。
アメリカの計画性のないあわただしいアフガン撤退に多くの政府要人がバイデン政権を批判しておりましたが、それを受けてバイデン大統領も8月末までの撤退を延期しそうです。
米大統領にアフガン撤退期限の延長要請へ-24日にG7サミット ブルームバーグ
バイデン米大統領は同盟国から今月末の米軍撤退期限の延長を求められる見込みだ。
月末までに米軍が完全撤退すればアフガンの混乱に拍車がかかるとの懸念が強まっている。
ジョンソン英首相が呼び掛けたG7サミットでは、アフガンからの退避と米軍撤退が主要議題となる見込み。
米軍撤退計画はタリバンの権力掌握とアフガン政権崩壊を加速させた。
バイデン大統領は既に、撤退期限延長が必要かもしれないと認めているものの、タリバンの報道官は米国が撤退を延期するなら「相応の結果」を招くと警告しており、8月31日が「レッドライン(譲れない一線)」だと強調した。
結局、アフガンはタリバンの勝利で終わったわけですが、タリバンは得意げにこういったプロパガンダ写真を流しています。
右の写真はローゼンタールが撮影したピューリッツァー賞を受賞した時の写真である「硫黄島の星条旗」ですが、タリバンはこの硫黄島の摺鉢山に掲げられた星条旗をあざけるように挑発的に真似ています。
自分達が勝利したとアピールしているわけです。
銅像を引きずり倒す象徴的な行為と同じです。
バイデン大統領は、8月末までのアフガン撤退を延期するかもしれませんが、タリバンはそれを許さないと言っています。
8月末が「レッド・ライン」だ、と。
タリバンが米国に警告、軍撤退期限を延長すれば「相応の結果」 ブルームバーグ
アフガニスタンを事実上制圧したタリバンは、米国が軍撤退期限を8月31日を過ぎて延長すれば「相応の結果」を招くと警告した。
「それはレッドライン(超えてはならない一線)だ」
米国もしくは英国がアフガン退避を続けるために追加の時間を求めるなら、
「答えはノーだ。さもなくば相応の結果が生じるだろう」
と付け加えた。
イギリスのジョンソン首相は、撤退期限を延期するようバイデン大統領を促すようですが、タリバンは延期は認めず、あくまで延期するならば、それ相応の結果を招くと警告しています。
しかし結局は延期するでしょうから、9月1日からタリバンの攻勢が開始されるのでしょう。
協力者や各国国民の安全な退避のためにG7も軍を増派するかもしれません。
20年にも渡るアメリカと同盟国のアフガン駐留は失敗し、撤退という結果になりました。
この軍事侵攻は、アフガンに戦争やテロ、治安の悪化や情勢不安、そして万単位の民間人の殺戮をもたらした不毛の侵攻でした。
アフガニスタンを不安定にしただけでした。
1兆ドルをドブに捨てたわけですが、撤退を延期するならば、まだまだ混乱に拍車がかかります。
アフガニスタンの黒い大地は、まだまだゴタゴタが続きそうです。
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