国際

位置がよく分からないカールビンソン

これは北朝鮮に向かう中国軍です。

これは同じく北朝鮮に向かうロシア軍です。

凄い軍用車両にヘリコプターです。

現時点での戦争は考えにくいわけですが、その準備を着々と進めている感じですね。

この記事を見ますと全面戦争は、やるとしても、少なくともまだ数か月先の話のようです。

空母を見れば明らか、米国の北朝鮮攻撃はまだ先だ JBpress

この記事では戦争が現時点ではない根拠を3つ上げています。

第1の根拠は、空母打撃群の展開状況である。

現状で西太平洋に展開する空母は、カール・ビンソンただ1隻だ。

空母ロナルド・レーガンも横須賀にいるが、これは5月まで整備予定であり、その上、さらに訓練を行わなければ実戦投入は不可能だ。

リビア空爆(1986)は空母3隻、湾岸戦争は空母6隻、ユーゴ空爆は空母1隻+同盟国軽空母2隻、アフガン攻撃は空母4隻程度、イラク戦争は空母6隻で攻撃を実行している。

ブッシュ政権末期にイラン攻撃がささやかれた際は空母3隻がペルシャ湾に集結した。

だが、現状はたかだか空母1隻でしかない。これではいかにも戦力不足である。

第二の根拠はカールビンソンの動きであり、先制攻撃の意図があるとは思えない動きをしている。

第三の根拠は在韓米軍の防衛体制が、まるでできていない。

最低9万人は必要とされる在韓米軍には、今は2万8500人ほどしかおらず、THAADの配備もされていないと言っています。

空母も1隻であり、しかもまだ朝鮮半島に到着していない。

これでは戦争はできない。

また在韓米軍の家族を避難させなければならないわけですが、これを秘密裡に進めることは非常に困難と言われいます。

直ぐに察知されます。

軍事情報専門サイト「サウスフロント」の情報も、うのみにはできません。

4月21日に空母の動きが更新されていましたが、14日の空母の位置とかなり違います。

14日の位置はこれです。

ニミッツは西海岸を離れているわけですが、21日の更新ではこうなっています。

ソース

空母ニミッツが西海岸に引き返し、空母カールビンソンもインドネシア辺りを北上し、3週間後でもまだ台湾南部にしか位置していない。

何かおかしく、軍事作戦を一般に知らせることはないにしても、カールビンソンについては、フェイク・ニュースが目立ちます。

この記事では週明け、25日ぐらいでしょうか、朝鮮半島に到着するみたいなことを言っておりますが、本来は4月末までに作戦活動を終え、アメリカに帰港する予定だったようです。

米空母カールビンソン、週明けにも朝鮮半島周辺に到着 朝日

この予定を1ヵ月延長し、5月末に作戦活動を終え、帰港するようですが、まるでやる気が見られません。

朝鮮半島有事が、5月末までに解決しているわけありません。

しかしてこの記事では、今月の末に日本海に到達すると言っています。

米空母カールビンソン、月末に日本海へ ペンス氏明かす 朝日

しかも間抜けなことにF-18艦載機が墜落しています。

開戦前の何かの暗示のようです。

空母カールビンソンからF-18艦載機が海に墜落 スプートニク

米海軍第7艦隊広報が、空母カール・ビンソンのF/A-18艦載機が東南アジアのセレベス海で海に墜落したとして、次のように発表した。

そのセレベス海ですが、毎日新聞がカールビンソンは21日時点で、今ここを航行していると言っています。

米国原子力空母「カール・ビンソン」がセレベス海航行中 毎日

上記「サウスフロント」の位置と異なります。

どう見ても、どれかがフェイクニュースなわけです。

恐らく一般的には空母の位置を把握させないようにしているのだと思う。

ただ直接追尾しているはずの中国軍やロシア軍は、北朝鮮国境に向かっておりますので、やはり何がしかの軍事作戦はあるのでしょう。

北朝鮮の万景峰(マンギョンボン)号が、ロシアのウラジオストクと5月から定期便を運行するというのは、ロシアが北朝鮮を保護するという象徴的な意味あいを持っていると言われています。

ロシア、北朝鮮と新航路 万景峰号、制裁の抜け穴に 日経

これと軌を一にするようにロシア軍が、北朝鮮国境沿いに軍を展開している。

ロシアが北朝鮮問題に介入していく可能性が高くなりました。

アメリカは空母3隻ぐらいでは落とせないのではないか。

ロシアの戦闘機はイージスシステムを無効にするほどです。

ロシアの戦闘機Su-24 黒海で米国のイージス艦ドナルド・クックのイージスシステムを無力化 阿修羅

戦闘機がEMP攻撃のようなことをするようです。

北朝鮮の声明でひとつ引っかかっていた言葉があるのですが、以前北朝鮮は、こう言っていました。

「もし米国が我々の主権を侵害すれば、直ちに対抗措置を取るだろう、と伝えたい。

もし米国が我々に対する軍事攻撃を計画しているとすれば、我々式のスタイルと方法で、核先制攻撃で対応する」ソース

この「我々式の」という部分が引っかかっていたのですが、この記事を見て潜水艦のことを言っていたのではないかと思うようになりました。

北朝鮮 原子力潜水艦もすでに保有!?辺真一

一般に知られてないが、潜水艦に限っては北朝鮮の戦力は韓国のそれを大きく上回っている。

潜水艦・潜水艇保有数は78隻で、72隻の米国を上回り、数の上では世界1位である。

ここで北朝鮮は、2013年にこういった声明を出しているのです。

「我々式の精密核打撃手段は人民軍戦略潜水艦であり、人民軍戦略潜水艦の精密核打撃対象は米国の急所である」

我々式の」というのは、潜水艦での核攻撃のことを言っていたのではないかと思うようになりました。

アメリカとの全面戦争には、これを考えていたのかもしれない。

この喜びようは、アメリカと対等に戦えると自信を深めたのかもしれません。

北朝鮮なんかすぐやられそうな気がしますが、確かにSLBMはイージスシステムでも迎撃できないと言われています。

日本のイージス艦は4艦と思い込んでいたのですが、実際は6艦のようですね。

日本最新BMD迎撃システムは歯が立たない!? 北朝鮮がわかるブログ

石破元大臣は、北朝鮮のミサイルはほとんど撃ち落とせると言っていましたが、この説明を見ますと不可能のようです。

ミサイルのブースト段階でレーダーが捕捉できなければイージスのSM-3では迎撃できない。

海中から発射されるSLBMの迎撃は不可能に近く、通常の弾道ミサイルでもどこから撃ってくるのか分からなければ、ミサイルのブースト段階でレーダーが捉えることができず、迎撃ができないと言っています。

あまり楽観的にならない方が良さそうです。

関連記事

  1. 黒い汗

  2. 世界経済成長予想引き下げ IMF

  3. 第三次世界大戦 ?

  4. 詰んだ日銀

  5. 南米を襲うバッタ

  6. 水産物輸入禁止の韓国をWTO提訴

  7. デフコン(Defcon)

  8. お騒がせトランプ大統領

コメント

  1. As I website owner I conceive the content material here is real wonderful, thanks for your efforts.

  1. この記事へのトラックバックはありません。

カレンダー

2025年1月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031 

アーカイブ

最近の記事 おすすめ記事
  1. 2025.01.15

    総括 65
  2. 2025.01.15

    総括 65 単T
  3. 2025.01.11

    総括 64
  4. 2025.01.11

    総括 64 単T
  5. 2025.01.8

    総括 63 単T