「法の精神」とは、法への服従の精神です。
人間が人間に服従する精神ではなく、人間が客観的な法に服従する精神です。
高い価値と思想に服従する精神と言ってもいい。
これが近代合理主義を貫いてきた精神ですが、単に人間が人間をその都合で支配し、人間が人間に服従するかの如き独裁の世界よりかは優れています。
人間の相対的な知情意や利害関係における忖度の入る余地がなく、純粋に「法」そのものの普遍妥当性が万人の知性と理性で検証され、納得がいけばその「法」に服従する精神ですので「法の精神」は今後も維持されていかなければならない。
完全な真理は誰も悟れないわけですから、完全なる真理を目指してその時代時代で可能限り、知性の検証を経た高度な法を積み重ねていかなければならないのです。
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