国際

オクトーバー・サプライズ

アメリカの9月の雇用統計が出ました。

ソース

失業率は「7.9%」まで低下しておりますが、「雇用されているが休職中」のデータの歪みを取り除くと「8.3%」です。

9月の非農業部門雇用者数も「66万1000人」となっています。


source: tradingeconomics.com

ソース

予想の85万人を下回っており、雇用の伸びが鈍化しています。

コロナ禍前の水準と比べますと、未だ「1070万人」の雇用が失われている。

新規失業保険申請件数を見ましても80万人台と、まだ高止まりが続いています。

単位は「千」です。

そース

83万7000人」と未だリーマン・ショック時のピークである「66万5000人」を上回っています。

新型コロナ感染第二波が目立ってきておりますが、人口300万人を誇るスペインの首都・マドリードでは、数日中に再びロックダウンされるようです。

マドリード封鎖へ、パリ警戒レベル引き上げも コロナ第2波襲来で ロイター

欧州諸国の首都でのロックダウン再導入は初めて。

2度目のロックダウンに踏み切るのはマドリードが初めてです。

恐れていた感染第二波の襲来が始まったようです。

フランスの首都・パリもマドリードに続きそうです。

仏パリの感染状況が悪化、来週初めにも全面封鎖の恐れ CNN

フランス政府は1日、首都パリで新型コロナウイルスの感染状況が悪化しているとの認識を示した。

来週初めにも再びロックダウン(都市封鎖)の措置が講じられる可能性がある。

フランスのベラン保健相は同日夕、パリの感染状況が過去24時間で一定の目安を超え、警戒レベルを最高に引き上げる見通しになったと述べた。

パリは既に「最高警戒レベル」に引き上げられており、早ければ来週の5日にもロックダウンされます。

イギリスも1日当たりの新規感染者数が、7000人を超えそうな勢いであり、今月中旬には1日当たり「5万人」に増加するかもしれないと言われています。

イギリス政府も、既に5段階の警戒レベルを「3」から「4」に引き上げており、これが「5」に引き上げられれば、ロックダウンとなります。

10月に入りましたら、いきなり風雲急を告げており、まず10月1日に東京証券取引所がシステム障害を起こし、終日売買が停止される異例の事態となっています。

2020年10月に発生した東京証券取引所のシステム障害についてまとめてみた

終日取引が停止されたのは、システム化が行われた1999年5月以来初めてです。

今後、株価が崩壊していくという暗示でしょうか。

ならば世界大恐慌となります。

アメリカでも同日10月1日にトランプ大統領が新型コロナに感染し、2日に陽性と公表されています。

始めは軽症と公表されたために株価の下落も限定的なものでしたが、一晩で事態が急変しています。

ソース

大統領選を控えておりますので、入院は避けたかったはずですが、あの強気のトランプ大統領が入院を拒否せず、素直に入院したというのは、病状があまりよくないのかなという疑念が生じます。

未承認の薬をいきなり投与したり、若年層のような無症状感染ではなく、初期症状が出てからの入院です。

しかも10年に渡る脱税疑惑の中での入院です。

トランプ氏、所得税10年納めず 共同

米紙ニューヨーク・タイムズは27日、独自に入手した納税資料に基づき、トランプ大統領が当選前の15年間のうち10年間も連邦政府に所得税を納めていなかったと報じた。

大統領に当選した2016年と就任した17年に納めた所得税もそれぞれ750ドル(約7万9千円)だけだったという。

2017年と言えば、大統領就任中ですが、不動産王ともあろうお方が、所得税をわずか「7万9000円」しか払っていない。

節税といっておりますが、節税し過ぎですが、大統領就任中の脱税はやばい。

ちなみにバイデン候補やペロシ下院議長は陰性です

バイデン氏、マスクなど予防徹底呼び掛け-トランプ氏コロナ感染受け ブルームバーグ

バイデン氏は2日にコロナ検査を2回受け、両方とも陰性だったことを明らかにした。

だが、ウイルス量が十分でなく検査で検出するには数日かかる可能性もある。

9月29日に行われた2人の老人の口喧嘩大統領選討論会では、口角泡飛ばして議論していました。

バイデン候補も、少し様子を見てみないと陰性かどうか断定できないかもしれない。

高齢に肥満、そして男性ということで重症化する可能性は15%ほどあります。

ソース

イギリスのジョンソン首相は50代、ブラジルのボルソナロ大統領は65才です。

共に新型コロナの感染から回復しておりますが、トランプ大統領は74才であり、高齢です。

ジョンソン首相もICU(集中治療室)から一か月ほどで見事に回復していますが、多少の後遺症は残っているようです。

仮にもしトランプ大統領が重症化しますと、ひと月後の大統領選は辞退するかもしれない。

少なくとも後2回残したバイデン候補との討論会にはでれません。

既にトランプ大統領はレムデシビルを投与しています。

高齢・肥満のトランプ氏、コロナ重症化の危険性は? AFP

米疾病対策センター(CDC)によると、肥満体の人は入院治療が必要となる可能性が3倍に上る。

もう一つの高リスク因子は年齢だ。

CDCによれば、米国での新型ウイルス関連死者の8割が65歳以上となっている。

CDCのウェブサイトでは、重症化リスクは年齢が上がるにつれ高まるとされている。

英サウサンプトン大学のマイケル・ヘッド上級研究員は、トランプ氏が「ぜい弱な」グループに入ると指摘。

「70代の人の多くにはさらなる共存症があり、重症化のリスクが高まる」としている。

トランプ大統領は、ジョンソン首相やボルソナロ大統領よりかは、重症化するリスクは高いようです。

専門家もトランプ大統領の症状は、ホワイトハウスの説明より重い可能性があると言っています。

リジェネロンの抗体医薬に脚光、トランプ大統領のコロナ治療に使用 ブルームバーグ

リジェネロンの未承認の抗体カクテル療法が利用された事実は、トランプ氏の症状がホワイトハウスの説明より重い可能性を示すと、ピッツバーグ大学のワリド・ジェラド氏は述べた。

同大にある薬剤政策・処方センターのディレクターを務める同氏はツイッターで、「本当に軽い風邪の症状なら、治験段階の治療を受けさせないだろう」と指摘した。

本当に軽症ならば、治験段階の治療はしないと言っています。

つまり多少、ホワイトハウスの説明よりかは重いのであろう、と。

しかも匿名の大統領顧問というのも何ですが、トランプ大統領は呼吸に障害があると言っています。

トランプ氏「呼吸に障害」と大統領顧問 報道官は「気力に満ちている」 コロナで入院 毎日

匿名の大統領顧問はCNNに「トランプ氏はとても疲れた様子で、呼吸に障害がある。深刻だ」と語った。

ニューヨーク・タイムズ紙は、トランプ氏には発熱やせきなどの症状があると伝えている。

情報が錯綜していますが、新型コロナは1週間程度で症状が急変しますので、今の段階では分からないのでしょう。

とにかく陽性反応がでましたので14日間は隔離となります。

報道されているように数日の入院ならば、軽症だったことになり、それほど心配することもありませんが、数日を超えて入院となりますと、色々と疑念が生じそうです。

もし事態が悪化すれば、重篤化し、結局はバイデン候補が大統領になるのでしょうし、事態が好転すれば、22日の最後の討論会には出ることができるかもしれません。

アメリカ大統領が新型コロナにやられるというのは、自分をも守れない大統領ということになり、いわんや国民を守れるのかという疑問符がつきます。

トランプ大統領は、新型コロナを舐めすぎだと思いますが、ホワイトハウスも感染者だらけとなっており、ホワイトハウスは、コロナハウスになっています。

WHOなどは、ホワイトハウスは「クラスター」だと言っています。

【新型コロナ】米大統領入院、ホワイトハウス「クラスター」とWHO

ホワイトハウスでの感染例はクラスター(感染者集団)に相当すると、世界保健機関(WHO)で緊急事態対応を統括するマイク・ライアン氏は記者会見で述べた。

トランプ夫妻は双方感染しており、側近のホープ・ヒックス元広報部長も感染者です。

ケリアン・コンウェー元大統領顧問も新型コロナに感染し、トランプ・キャンペーンマネージャーのビル・ステッピン氏も感染しています。

共和党上院議員のトム・ティリス氏とマイク・リー氏も共に感染者です。

ノートルダム大のジェンキンス学長も陽性であり、ホワイトハウスのレポーターも3名感染しています。

まさにクラスター(小規模集団感染)です。

アメリカの中枢まで感染が浸透している。

万が一にもトランプ大統領の症状が悪化し、職務の遂行ができなくなりますとペンス副大統領が大統領代行となります。

既にそれも視野に入っているようです。

トランプ氏感染 「ペンス大統領代行」も視野 中露の挑発警戒 産経

トランプ政権は大統領の症状が悪化し職務の遂行が困難になった場合に備え、ペンス副大統領が大統領代行を務める事態を視野に入れ始めた。

こんな記事が出ますと、やはり悪いのかなと思う。

しかも事前にペンス副大統領専用機がバード・ストライクに遭遇する事件まで起こっている。

焼き鳥ができる。

しかして暗示的です。

実に危ういわけですが、仮にバイデン候補が大統領になりますと、トランプ大統領とは逆に中国への資金流入が加速していきます。

中国への敵対姿勢も薄れてくる。

銀行や投資家もバイデン勝利を見込んでいます。

銀行や投資家、バイデン氏勝利を想定 トランプ氏のコロナ感染で ロイター

トランプ米大統領が新型コロナウイルス検査で陽性反応を示したことを受け、世界の銀行や投資家は対抗馬の民主党候補バイデン氏の勝利に向け準備を進めている。

既に準備を進めているようです。

銀行や投資家はトランプ氏の選挙活動が制限され、大統領選で勝利する可能性が低下するとの見方に急速にシフトした。

トランプ氏のコロナ感染は「バイデン氏が勝利する可能性を高め、訴訟などの可能性を低下させた」と述べた。

選挙一か月前で政権運営や選挙活動が制約されるというのは、神の意志か?

あるいはバイデン候補も感染したりしてね。

両方、入院したりして。

来年の大統領が不在になっちゃったりしてね。

いなくなったりして。

冗談ですけどね。

関連記事

  1. 第三次世界大戦 !?

  2. 暗雲に包まれる世界経済

  3. 「PayPal」での新規受け付けの停止

  4. 激変する世界経済

  5. ジャンク債市場の暗雲

  6. イギリス総選挙は11月以降か !?

  7. フォーチュン・グローバル500 2019年版

  8. プーチン大統領・訪日

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

カレンダー

2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930 

アーカイブ

最近の記事 おすすめ記事
  1. 2024.11.20

    総括 53
  2. 2024.11.20

    総括 53 単T
  3. 2024.11.16

    総括 52
  4. 2024.11.16

    総括 52 単T
  5. 2024.11.13

    総括 51