ロサンゼルス北部で燃えている山火事・ティック・ファイアにも被害が出ています。
焼失面積は「4615エーカー(19平方キロメートル)」であり、この地域には少し雨が降りましたので大幅に鎮火率は上がり「70%」となっています。
しかして今後、最低でも2週間は西海岸に降雨はありませんので油断はできません。
建物も「49棟」被害を出しています。
ディアブロ・ウィンド(悪魔の風)が吹けば、一気に燃え広がる可能性は十分あります。
サンフランシスコ北部のキンケード・ファイアも制御不能に陥っています。
カリフォルニア州ニューソム知事が、州全体に非常事態宣言を出しました。
動画:米カリフォルニア州の山火事、住民18万人に強制避難命令 州全域に非常事態宣言 AFP
カリフォルニア州で発生した同州最大の山火事「キンケード火災」は27日、強風のため火の手が急速に広がり、当局はソノマ郡サンタローザの住民18万人に強制避難命令を出した。
ギャビン・ニューソム知事は同日、同州全域を対象に非常事態を宣言した。
18万人の避難というのは、山火事としては多い。
少なくとも一つのワイナリーが火に呑み込まれています。
米カリフォルニア州で発生した山火事を受け、同州のニューサム知事は27日、州全域に「非常事態」を宣言した。山火事による猛烈な炎がソノマ郡やロサンゼルス地域を襲い、18万人以上が避難。米国立気象局によると、時速100キロ以上の突風により、災の勢いが増している。 pic.twitter.com/dyK3QUhaPw
— ロイター.co.jp (@Reuters_co_jp) 2019年10月28日
未だロサンゼルス北部のティック・ファイアでは1万棟の家屋が危険にさらされ、サンフランシスコ北部のキンケード・ファイアでは3万棟の家屋が危険にさらされています。
住宅街に火の手が迫っています。
「逃げろ!」米カリフォルニア州の山火事が住宅街へ接近 pic.twitter.com/VzBkdJ46iG
— ロイター.co.jp (@Reuters_co_jp) 2019年10月28日
キンケード・ファイアの焼失面積は、現時点で「6万6231エーカー(268平方キロメートル)」であり、記事の焼失面積(120平方キロ)は少し前の面積です。
記事の鎮火率「10%」も間違っており、「5%」が正解です。
今はもっと燃え広がっているでしょうね。
建造物の被害も焼失した建物「96棟」を含めた「112棟」が被害を受けています。
鎮火率が変わらず、焼失面積だけが拡大しているというのは、制御不能に陥っている。
これが鎮火率が低い状態で、焼失面積も10万エーカー辺りを超えてきますと、この強風ですから、少しやばい状況となってきます。
カリフォルニア南部では今週の半ばにも強風が予想されています。
自由の国の方々は、水の次は火にやられています。
地球温暖化が続く限り、世界的に豪雨と猛暑は避けられず、自然災害は珍しい光景ではなくなる。
北米では「30億羽」もの鳥が減少しましたが、世界の平均気温が「3℃」上昇しますと、北米大陸の鳥の3分の2は失われると予測されています。
既に人類は、第五回目の最後の大量絶滅であり、恐竜を一掃したユカタン半島の隕石衝突時と同程度の二酸化炭素を放出しています。
今後、何が起こっても不思議ではありません。
気候変動は、精神的にも影響を及ぼし始めています。
自由の国の方々の中では、気候変動による未来の地球を悲観する「環境不安」が増大しています。
「環境不安」は気温や海面の上昇、さらにはハリケーンや台風といった深刻な自然災害の急増に伴い、不安感を感じるようになるメンタルヘルス上の問題だ。 pic.twitter.com/HxG6KAxVcQ
— ロイター.co.jp (@Reuters_co_jp) 2019年10月27日
自然界が何かを語るわけでも喋るわけでもないが、獰猛に破壊され、気候まで狂ってきている姿を見るだけで不安になる。
自然即我の自然な感情ですな。
その正直な感情をどこまでもスクスクと伸ばしていくことが重要。
ただ不安だけでは済まない国もあります。
インドネシアです。
インドネシアは気候変動による海面上昇に直面しており、特に1100万の人口を抱える首都・ジャカルタは海面上昇と共に地下水のくみ上げによって年間5センチ~10センチの地盤沈下に見舞われており、そのため首都移転が決定しています。
特に海面上昇は深刻であり、ジャワ島の北部沿岸は普段から水浸しです。
この小学校の教室にまで海水が入り込み、浸水している教室で授業を受けている生徒を見ますとショックを受けない方はいないでしょう。
教室への海水の浸入は、以前は1か月に1度の頻度だったものが、最近では2週間に1度の頻度に変わっています。
冬は寒く、足元の水が冷たいので授業に集中できなかったり、時には机の上にまで水が押し寄せてくることもあると言います。
水でノートに書けなかったり、書いても汚れてしまう。
小学生が、こういった状況で授業を受けている。
単に不安では済まない環境であり、切迫した状況にあるわけです。
ジャワ島北部沿岸は軒並みこういった状況下にあり、海水で住宅が常時浸水しており、家屋の痛みも酷いようですが、そこから移転もできず、暮らし続けています。
その中で首都・ジャカルタだけが移転しようとしています。
初めは防波堤のかさ上げで対処していたインドネシア政府ですが、ついにそれもできなくなり、首都の移転を決定しています。
ジャカルタは地球上で最も早い速度で沈みつつある都市のひとつであり、2050年までに都市の「35%」が水没する可能性があると言われています。
インドネシアの首都ジャカルタには、もう時間がない。
ジャカルタは地球上で最も速いペースで沈みつつある都市の一つで、2050年までにその3分の1が水没する可能性があると、環境専門家らが警告している。
この大規模な地下水のくみ上げが地盤沈下を引き起こし、一部の地域では年間最大25センチの沈下が起きている。
これは世界の主要な沿岸都市の平均の2倍だ。
首都はジャカルタからカリマンタン島の東部に移転する予定であり、首都の名前はまだ決まっていません。
2024年から新首都の利用を計画しているようです。
ここですね。
1100万人の人口を抱え、都市圏を合わせれば3000万人にも及ぶ首都・ジャカルタですが、これが何もないところに移転し、一からすべてを作っていくわけです。
ただ記事にもありますが、カリマンタン島は森林火災の多発地帯です。
生態系への影響も憂慮されています。
首都が水の災害から火の災害に移っていくだけではないのかという疑念もありますが、そうも言ってられない状況です。
地球温暖化による気候クライシスが、徐々にその脅威の全貌をあらわしてきています。
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