Report No.377
キリスト教における地獄論は、宗派によってその捉え方が異なっておりますが、簡単に言えば「ゲヘナ」は「永遠の地獄」であり、「ハデス」は煉獄といって最後の審判を待つ一時的な魂の待機所のように認識されています。
煉獄はカトリック特有であり、東方正教会やプロテスタントでは認めていません。
煉獄は、天国に昇るために火の浄化が必要な世界ですが、イエスを信じない者は、やはり永遠の地獄に投げ入れられることになっています。
カトリックが天国と地獄の中間領域に煉獄を設けたのは、「永遠の刑罰」を受ける、あるいは「永遠の業火」に焼かれるというのは、残酷過ぎて神の無限の愛に反するのではないかという疑問から人間の思想として出てきたものです。
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