宇宙は神の所作物ではなく、神の表現である : 西田幾多郎
宇宙の存在とは、神の表現であるということは、宇宙が神であるということです。
キリスト教などは、神と宇宙の関係を芸術家とその作品の如き関係として認識しておりますが、そういった神は架空の神であって実在としては認められません。
宇宙の外に立てる独立自全の神という存在は架空の神であり、仮にたとえそういった神が存在していたとしても、我々の心とは没交渉の神ですので実在としては認められないのです。
単なる妄想の神と言ってもいい。
西田哲学で説かれておりますように神と宇宙の関係とは、芸術家とその作品の如き関係ではなく、本体と現象の関係です。
神の心(本体)と神の体(現象)の関係なのです。
宇宙が神ですので神と人間は永遠に一体で生きています。
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