気候変動

ミルトン襲来 カテゴリー「5」

IMF(国際通貨基金)が公表している世界各国が保有する外貨準備の通貨構成データ(COFER)ですが、またもドルが今世紀に入って過去最低を記録しています。

各国が保有するドルの比率が年々低下しているのです。

ソース

2024年6月末時点で、前期末の「58.92%」を下回り、今世紀に入って過去最低の「58.22%」を記録しています。

ソース

奇しくもドル離れが進んでいる事実が、IMFの数字で確認されたわけですが、多少の上下動を繰り返しながらも、長期的に見れば、一貫してドル比率は低下を続けているのです。

1970年代には「85%」をドルが占めており、今世紀初頭には「70%」を維持しておりましたが、今では「58%」まで下がってしまいました。

BRICS(ブリックス)の台頭は、もはや避けることはできず、この同盟はドル依存からの脱却を目指している同盟です。

「SWIFT(スイフト・国際銀行間通信協会)」の代替手段として、BRICSは「BRICSペイ」と「BRICSブリッジ」の二つの決済プラットフォームを創設しようとしておりますので、増々ドル離れが進むのは不可避の情勢です。

今月の22日~24日にかけてロシアのカザンで開催されるBRICSサミットにおいて、この「BRICSブリッジ創設」の決定が下されると見られているのです。

どう見ましても、世界はドル脱却の方向に向かっています。

ドルの兵器化はまずかったですね。

連邦債務の異常な増加を見ましても、既に臨界点を過ぎたのではないか。

日米が共に仲良く沈没していくかもしれません。

仲がいいのはいいことよ。

日本は既に沈没中です。

自国民に「日本は小国であるという現実を受け入れよ」なんて、熱心にさとされています。

それだけ中国と東南アジアの発展が、相対的に目覚ましいのです。

為替介入で有名な神田前財務官も「日本はもはや大国ではない」と明言しています。

神田前財務官「日本はもはや大国ではない」「貢献する意志と能力があるのかに尽きる」…ADB総裁候補として意気込み 読売

――日本の経済規模が相対的に低下していて、選挙戦になった場合厳しいのではないかという声もある。

「日本はもはや大国ではない。

中国の経済規模は日本の4倍で、インドにもGDPで抜かれる見通しだ。

しかし、国際機関の長は経済規模で決める話ではないはずで、どれだけアジアや世界に貢献する意志と能力があるのかと言うことに尽きるだろう」

国の中枢にいた人に言われちゃって。

どこかの教団と同じで、もう手遅れでしょうね。

ガザ地区のハマスとヨルダン川西岸、そしてレバノンのヒズボラとイエメンのフーシ派と、アメリカの援護を受けながら四正面作戦を繰り広げているイスラエルですが、特にヒズボラとの紛争拡大を理由にムーディーズから格下げされています。

ムーディーズ、イスラエル格下げ ジャンク級への格下げ警告 ロイター

米格付け会社ムーディーズは27日、イスラエルの格付けを「A2」から「Baa1」へ2段階引き下げ、見通しは「ネガティブ」に据え置いた。

レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラとの紛争拡大が理由。

この格付けを下回れば、イスラエルは投資適格級の格付けを失うことになる。

ムーディ―ズは、現在高まっているヒズボラとの緊張が全面的な紛争に発展した場合、格付けをさらに複数段階引き下げる可能性を指摘した。

格付け会社フィッチは先月、イスラエルの格付けを「Aプラス」から「A」に引き下げ、見通しは「ネガティブ」を維持した。

イスラエルに「ジャンク債」への格下げを警告しています。

ムーディーズは、ヒズボラとの全面戦争になれば、イスラエルを更に数段階引き下げると言っています。

「Baa1」から更にあと「3段階」引き下げられれば、ジャンク債です。

今のガザ地区のように瓦礫とゴミになってしまいます。

ガザ地区では、既に建物の「59%」がイスラエル軍によって破壊されています。

ソース

農地は68%が被害を受け、既に餓死者も出ているようです。

ガザ市に限ると建物の「74%」が破壊されています。

これは虐殺でしょう。

イスラエルから「ペルソナ・ノン・グラータ(好ましからざる人物)」の指定を受け、入国を禁止されたグテーレス国連事務総長ですが、「(ガザの)住民が生き地獄にいる」と警鐘を鳴らしています。

無間地獄に堕ちるのは、大抵は宗教家ですが、諸神霊は誤った政治家や軍人も堕ちていると言っておりましたが、こういうことをしている政治家のことを言っていたのではないか。

ここまで人を殺してしまった場合、既に手遅れでしょうけどね。

ごめんなさいではすみません。

イランが、180発以上の弾道ミサイルで、イスラエルに報復しておりましたが、中には国産の極超音速ミサイルもあったようです。

ソース

イスラエルは、イランのミサイルの大半を迎撃したと発表し、バイデン大統領も「攻撃は失敗し、効果はなかった」と明言しています。

こういう時には、こういう言葉を言えという政治的なマニュアルが、どうやらあるようであり、イランからの報道とは食い違っています。

イラン革命防衛隊(IRGC)によれば、イスラエルの3つの軍事基地を標的に「90%」のミサイルが命中したと言っています。

初めから軍事基地を標的にし、イスラエルのように民間人を標的にしているわけではありませんので、死傷者はほとんど出ていません。

非常に抑制された正当な範囲での報復だったと思う。

ただ4月の攻撃とは異なり、今回の攻撃は前回の攻撃から得られた情報によって攻撃パターンが変わっていたようです。

焦点:イランのミサイル攻撃、大規模かつ複雑に イスラエル防衛さらに負担 ロイター

今年4月の攻撃よりも大規模かつ複雑で、より先進的な兵器が使われたと指摘している。

専門家によると、使用されたミサイルは「ファタ─1」と「ヘイバルシェカン」とみられる。

射程はともに約1400キロと報告されている。

「攻撃パターンが変わった。

イスラエルの迎撃ミサイル『アロー』の備蓄の減り方は大きかったとみられる。

イラン革命防衛隊の航空宇宙軍は、より先進的で性能の高いミサイルを前回よりも多数使ったようだ」

今回の攻撃が最大限の規模だったとは絶対に言えない。

イスラエルとアメリカは、大半のミサイルを迎撃したと表明しておりましたが、必ずしも字句通りには受け取れないようです。

大半を迎撃というより、イランのミサイルが、滅多やたらとボンボン着弾しているんですけど。

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イスラエルのF-35を20機以上破壊したと報道されており、大半を迎撃とはいかなかったようです。

ネタニヤフ首相も走って逃げています。

颯爽とした姿で、朝のジョギングのような軽快な足取りです。

うけましたけどね。

ロシアにいるイラン大使は、「イスラエルの防空システム・アイアン・ドームは、穴だらけでザル同然」とイスラエルをバカにしています。

イスラエルの防空システムはザル=駐露イラン大使 スプートニク

イスラエルのミサイル防衛システム「アイアン・ドーム」は穴だらけで、ザル同然であることが判明した。

大使はイスラエルが再び「新たな狂気の行動」を決定すれば、イラン政府の対応は「さらに厳しいものになる」と警告した。

そしてイランが戦争を望んだことはなく、常に停戦を呼びかけてきたと付け加えた。

イスラエルは、未だ今回の報復措置を取っておりませんが、前回のような抑制された報復ならば分かりませんが、強力な報復が行われれば、戦争は新たなステージに上がることになります。

イランは、イスラエルが報復してくれば、次はイスラエルの「全インフラ」を標的にすると言っています。

イスラエルが本格的に報復すれば、戦争はエスカレートしていきますので、注意深く検討しているのでしょう。

世界の軍事力ランキング(GFP / グローバル・ファイヤーパワー)では、イランの順位は「14位」であり、イスラエルの順位は「17位」であり、ウクライナ(18位)と大して変わりません。

イランの方がイスラエルよりも強いことになっています。

ただイスラエルにはバックにアメリカがいるということ、並びにEMP兵器や核兵器を持っておりますので、追い詰められれば使用するかもしれません。

今月のBRICSサミットでイランとロシアは「二国間包括協力協定」に署名しますので、イランが報復を重ねれば、それをロシアが支援せざるを得なくなり、世界大戦の火だねができてしまいます。

ボールはイスラエルがもっておりますので、イスラエルの出方次第では戦火が拡大していくことになります。

自然災害も続いています。

ソース

トンガで今月の2日、マグニチュード6.8の地震が起こり、タイでも長々と洪水被害が続いています。

チェンマイ県 ピン川氾濫で再び洪水被害 経済活動の中心エリアでも水深1メートルに バンコク週報

北部チェンマイ県は10月5日、同県を縦断する主要河川であるピン川が氾濫し、県内の広範なエリアが再び深刻な水害に見舞われた。

同県は9月26日にひどい水害に見舞われたばかりで、復旧が完了しないうちに再び深刻な水害で打撃を受けることになった。

タイでは、8月以降から続く大雨と洪水で既に死者が「49名」出ています。

目の見えない象を仲間が「鳴き声」で助けています。

ソース

その象が、目が見えないことも、目が見えないために危ないことも仲間の象は分かっているわけです。

中々、感動した。

未だ被害の全容が把握できていないハリケーン・ヘレンですが、降雨量が桁違いだったことが判明しています。

ソース

40兆ガロンとは、「151兆リットル」です。

ソース

2017年、空前の降雨量を記録したハリケーン・ハービーでも「32兆ガロン」です。

このPDFでは、ハービーの降雨量は「27兆ガロン」とありますが、リットルを間違えています。

ソース

27兆ガロンは「643.5兆リットル」ではなく、「102兆リットル」です。

27×3.785=102.195

27兆ガロン~32兆ガロンですが、大体30兆ガロンです。

甚大な被害を出した、あのハリケーン・カトリーナの降雨量は「6.5兆ガロン」です。

「40兆ガロン(151兆リットル)」と言うのは、ハービーとカトリーナを合わせた以上の降雨量だったことになります。

まさに天文学的な桁外れの降雨量だったわけです。

怖ろしいハリケーンです。

ハリケーン・ヘレン 1

ハリケーン・ヘレン 2

ハリケーン・ヘレンはカテゴリー・4で上陸しています。

ソース

140mph(マイルズ・パー・アワー)ですから、カテゴリー・4です。

現時点の死者数は「201名~241名」であり、行方不明者はノースカロライナ(200名)とテネシー(85名)で計「285名」です。

ソース

死者と被害額の内訳はこうなっています。

ノースカロライナ州が最も被害を受けているのが分かります。

更にノースカロライナでは二次被害も発生しており、ハリケーンで女王バチを失った数十万匹のスズメバチが大量発生しているのです。

既に刺傷被害も急増しており、攻撃性の高いスズメバチが解き放たれています。

ミツバチと違って、スズメバチは何度でも刺すことができますので危険です。

行方不明者の数から見て、今後も死者数は増加しそうです。

このウィキペディアの数字は、まだまだ変化していきます。

あくまで現時点での数字です。

ハリケーン・ヘレンの被害の全容がまだ把握されていないということです。

死者が「199名~241名」になっているのは、当初ノースカロライナ州の当局(NCDHHS)は死者数を「119名」と公表していたのですが、「70名」に減らしたのです。

その後、「77名」、「79名」と増えていきました。

昨日までは死者「77名」であり、これで計算すれば、「199名」になるのです。

だから「199名~241名」と記載されているのです。

今は「79名」ですから2名増えています。

ノースカロライナ当局は今後も死者数は増えていくと述べており、あくまで現時点では「79名」です。

色々と疑念があるようですが、当初の死者数(119名)で計算すれば、「241名」であり、今の「79名」で計算すれば、「201名」ということです。

いずれウィキペディアのページも修正されていくはずです。

経済的被害は、現時点では「385億ドル」であり、下の「275億ドル」は以前の数字です。

死者数ではノースカロライナ州が最も深刻な被害を受けており、経済的にはフロリダ州が「211億ドル」と最も大きな被害を受けています。

当初の被害額の推定ではAMベストが「50億ドル」であり、ムーディーズ・アナリティクスの推定では「200億ドル~340億ドル」です。

アキュウェザーの推定では、なんと「2250億~2500億ドル」です。

もしアキュウェザーの推定が正しければ、ヘレンは、カトリーナとハービーの「1250億ドル」を超えて、歴代1位になります。

2017年の皆既日食では、ハービー(カテゴリー4)・イルマ(カテゴリー5)・マリア(カテゴリー5)の3連発がありました。

2024年の皆既日食では、今のところベリル(カテゴリー5)とヘレン(カテゴリー4)が甚大な被害を与えています。

未だハリケーン・ヘレンの被害の全容もつかめておらず、まだ深いつめ跡が残っているフロリダ半島にまたもハリケーンが迫っています。

ソース

ハリケーン・ミルトンが最大カテゴリー5に発達し、フロリダ半島を直撃するコースを進んでいるのです。

ソース

ハリケーン・ミルトン(180mph)は、既に最大「カテゴリー5(157mph以上)」に成長しています。

カテゴリー5と言えば、これです。

「猫ちゃん、さよなら~、元気でね~」の世界であり、大空に飛ばされ、お空のお星さまになる規模です。

今のところカテゴリー3で上陸の予測ですが、水曜日の夜から木曜日の朝にかけての上陸です。

真夜中に上陸するのです。

不気味なハリケーンです。

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