経済

東芝の憂鬱

今週行われた日銀の金融政策決定会合は、予想通り据え置きでした。

日銀、金融政策の現状維持を決定 景気見通しも変えず 木内委員は反対 日経

この木内委員という方は、毎度毎度いつも一人孤独に反対するわけですが、政策金利はゼロ水準の据え置きであり、異次元緩和規模も年80兆円で変更なしでした。

国内景気は「緩やかな回復を続けている」とし、先行きも「緩やかな回復を続ける」

マイナス成長なのに「緩やかな回復を続けている」、リセッションなのに「緩やかな回復を続ける」という点は笑えます。

しかも真面目な顔して。

バルチック海運指数が、1985年1月の統計開始以来、史上最低値を更新しました。

バルチック・ドライ指数、過去最低に低下-中国の資源輸入減少で ブルームバーグ

バルチック海運指数は「504ポイント」をつけ、史上最低値だった「509ポイント」を更新し、更に下落基調となっています。

エイリク・ ハーバルドセン氏は、「中国の鉄鉱石需要が弱いことが主因だ」とし、「市況は最悪で、海運レートはこれを反映している」と語った。

市況は「最悪」だそうです。
まだまだ下がりそうですね。

なのにアメリカは「利上げ」をするそうです。
東芝にまた問題が出ています。

今年の春に不適切会計の問題が表面化し、インフラ部門から基幹部門に至るまで全社的な不正が明らかになり、経営陣は退陣せざるを得なくなり、交代しました。

2015年3月期の有価証券報告書も期限ぎりぎりに提出し、投資家に注意を喚起する特設注意市場銘柄に指定されましたが。上場廃止は免れ、9月の臨時株主総会で新経営陣が承認され、新しいスタートを切ったはずですが、新たな問題が発覚です。

ウエスティングハウス関連の減損総額「1156億円」を隠していました。

東芝、ウエスチングハウスの減損総額は1156億円 日経

減損処理とは資産の評価額やその資産が将来生み出すであろう利益が減少した場合、その減少分を損失として計上する処理のことです。

東芝は保有するウェスティングハウスの資産価値が、福島第一原発事故によって減少したためにその減少分を損失として計上しなければならなかったのですが、それを隠していました。

不正会計の根っこです。
上記の日経の記事ではこうあります。

東芝は12日、この減損損失が13億ドルだったと明らかにしていたが、今回当時の為替レートを基に各年度の計上額を詳細に公表した。

東芝によるとWHは2012年度に約9億3000万ドル(当時のレートで約762億円)、13年度に約3億9000万ドル(約394億円)の減損損失を計上したとしている。

762億円+394億円=1156億円

何かしぶしぶと処理したように見えるわけですが、これは恐らく犯罪に相当します。

現在の為替レートで言えば「1600億円」となるのですが、東芝は損失当時の為替レートで「1156億円」と計上しています。

「444億円」も減って良かったですね。

また事態を重く見た証券取引等監視委員会は、金融商品取引法違反に該当するとして東芝に「70億円」の課徴金を課すように金融庁に勧告しました。

東芝 課徴金70億円超 監視委、虚偽記載で最高額勧告へ 日経

課徴金は70億円を超え過去最高額となる見通し。
歴代の東芝経営陣の損失先送りによる利益修正額は2248億円にのぼる。

有価証券報告書への虚偽記載によって、投資家に与えた悪影響は極めて大きいと判断した。

減損処理に課徴金、不正会計とこれだけ問題がでますと、株価にも長期的影響が出てくるでしょう。

東芝(株)

290円40銭」をつけています。

9月初めの「350円台」から「18%」下げています。
また損失先送りによる決算修正額が「2248億円」にものぼるとあります。

巨額ですね。

特設注意市場銘柄に指定された後に出てきた不祥事ですから厳しい判断もあり得ます。

「特設注意市場銘柄」に指定見通し 改善なければ上場廃止も 産経

単なる上場維持ではなく、上場廃止に準じる措置だ。

東証が定めた期間内に内部管理体制が改善したと認められれば指定は解除されるが、改善の見込みがないと判断されれば上場廃止となるためだ。

(1年間の)いわば“執行猶予”のような仕組みだ。

(これまでに指定された28社は)IHI(平成20年指定)やオリンパス(24年指定)など11社は、後に指定を解除された。

一方、9社は上場廃止となった。

創業者への不正な資金流出などが発覚した通信関連の京王ズホールディングスは、内部管理体制に引き続き問題があるとして、今年5月29日に上場廃止となった。

現在は、今月12日の上場廃止が決まっている飲食店運営などのグローバルアジアホールディングスを含めて8社が指定中だ。

とあるわけですが、「東芝」はどうなるのでしょう。

執行猶予中の不正会計です。

犯罪では執行猶予中に同じことをすれば、そく刑務所行きです。

原発子会社巨額減損「隠ぺい」 東芝再生は「風前の灯」

風前の灯だそうです。

今回の問題は、早くも、その新体制が全くの見せかけだけのものに過ぎなかったことを露呈した。

子会社にしていた米国の原発会社ウェスティングハウス・エレクトリック社(以下、「WH社」)で、合計1600億円の巨額減損が発生していたことが、明らかになった。
同社の単体決算は2012年度と2013年度に赤字に陥っていたが、日経ビジネス誌が指摘するまで、東芝はその事実を開示していなかった。

WH社が巨額の減損処理を行っていたことに加えて、それを東芝の連結決算に反映させないための「屁理屈」を、監査法人に受け入れさせることを画策する社内メールの存在も明らかになった。

会計処理上は、仮に通るとしても、「原発建設事業における1600億円の減損」の事実を全く公表せず、それについて説明すらしてこなかったことは、日本の経済社会に重大な影響を与えた会計不祥事の当事者である東芝が社会に対して果たすべき説明責任という観点からは、到底許されることではない。

それは、実質的な「隠ぺい」と言わざるを得ない。

「社外取締役中心の東芝の新経営陣」は、社会の重大な関心事である東芝の原子力事業に関して、実質的な「隠ぺい」が行われていたことに対して、一体何をやってきたのであろうか。

このようなことがまかり通る企業体質が維持されている限り、日本を代表する伝統企業だったはずの東芝の再生は、もはや「風前の灯」だと言わざるを得ない。

かつてのサンヨー電機はパナソニックに吸収され、代名詞ともなっていた乾電池「エネループ」には、今はパナソニックの名前が冠されています。

倒産株価「100円」に近づく「シャープ」とこれに依存しているアサヒ通信グループも一蓮托生と言われています。

そして今度は「東芝」です。

神の帳面にあやまりなし

すべてのカルマとメグリを、今回は取らせると言っておりますので、利益や国益を追っている方は、いずれも厳しい状況となるのでしょう。

メグリをもう取れない方もいるようで、その比率は80%と予言されていますね。

1日の不信仰は1000日のメグリと言っていたように思いますが、そのようなことを言えば、ほとんどが淘汰の対象となってしまいます。

箱根山も警戒レベルが「1」に引き下げられましたので「立て替え」はできなくなっているとは思いますが、ゼウス神の動き次第ではこの先どうなっていくかは分かりません。

現状をこのままにしておくわけにもいかないでしょう。

大救世主がその債務を放棄するとは思いませんでした。

確かに既存のキリスト教・イスラム教・ユダヤ教・仏教・近現代に出てきたすべての既存宗教と背後に悪魔がいる宗教団体すべてを敵に回して、忍辱と悟りを武器に全世界を浄化していかなければならなかったわけですから、それはそれは大変な債務だったとは思います。

人類の半分以上が敵に回ることは分かっていたわけですから、大変な債務だったと思います。

だからゼウス神も当時、言っていました。

この地上がどんなに血にまみれたものになったとしても、最後には光の世界が待っている。
これを忘れるな

霊天上界では分かっていたわけですね。

神理を説いていけばどうなるか。

この世では確かに大変な債務でしょう。

しかしてそれをすべて壊滅させるだけの指導霊団はついていたはずです。

ただその指導霊団の力を信じ、コンタクトを維持する悟りと忍辱を実践し、後は指導霊団に依存すれば良かっただけです。

それだけの大いなる力が結集していたからです。

我力行に走った。

「正しさ」の標準が神我から自我にすり替わった。

自己標準と自己都合に走り、忍辱もできなかった。

しかしてすべての法は修正され、点検され、反省すべきは反省し、全項目をチェックし、仏陀の意図通りに神の法を戻しておかなければならない。

本人が戻さなければ意味がない。

最悪、法だけは私が戻しておきますが、それは決して好ましいことだと思っていません。

憂鬱」は東芝だけではないのかもしれません。

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コメント

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