Creator's Room

「首都直下地震 2」で「水の問題」を扱いましたが、もう少し考えてみたいと思います。

流通経済研究所のシミュレーションによれば、「平均的回復ケース」では、全国のミネラルウォーターは「11日後」にはなくなり、生産量を2倍にしても「15日後」から供給不足に陥る。

「平均的回復ケース」であろうが、「回復が遅いケース」であろうが、生活用水は「5日間」しか持たない。

食事を作るにしろ、トイレで水を流すにしろ、食器を洗うにしろ、風呂に入り、顔を洗うにしろ、飲料水だけがあればいいと言うものではない。

やはり生活用水というものが必要になります。

これは1日に1人当たり20リットル必要と見積もられています。

しかして生活用水は東京都全体では「5日間」しか確保されていません。

6日目から生活用水の問題が出てくる。

飲料水だけならば「15日間」、最悪「11日間」で枯渇する。

生活用水と飲料水を合わせて考えますと、大体1週間前後を過ぎるころから水の問題が出てくると思われます。

ところがこのグラフを見ますと、水の問題が出てくると思われる1週間後の断水人口は「2500万人超」です。

2週間後でも、いまだ「1200万人」が断水しています。

この時点で生活用水も飲料水もないはずです。

水が手に入らない方が膨大な数に上ることになる。

「回復の遅いケース」の場合も生活用水は「5日間」で枯渇し、飲料水も「9日間」しかもたず、生産量を2倍にしても「10日間」で枯渇する。

しかしてこのグラフを見ますと、水の問題が出てくると思われる1週間後の断水人口は「3000万人超」であり、飲料水が枯渇すると思われる10日後の断水人口は、「3000万人弱」です。

しかしてこの時点で生活用水も飲料水もないはずです。

供給不足とは、要は水を手に入れることができない状況です。

水と衛生面の問題が出てくると推定されます。

要は首都圏は人口が多すぎるのです。

東京は地方と違う、こういった異なる問題を抱えています。

結局、解決方法は各家庭で水の確保を考えておく以外にはないでしょう。

1人で考えますと飲料水は最低1日に2リットル必要ですから、3人家族の場合、最低1日に6リットルを確保しなければなりません。

政府が推奨しているように3日から1週間の備蓄ですと、1人につき6リットルから14リットル、3人家族の場合は18リットルから42リットルです。

2リットルのペットボトル9本から21本分の備蓄となります。

これはあくまで自宅での被災生活の場合であり、首都直下地震では2週間をすぎますと720万人以上の避難者が出ることが想定されています。

どう見ても水の問題が出てくると思います。

首都直下地震でのライフラインの応急復旧日数は下記です。

PDFの30ページ目です。

上水　30日

下水　30日

電力　6日

ガス　55日

電話　14日

上下水道は共に95%復旧するのに要する日数は「30日」です。

神理的に述べますと、東京を「すすき原」にすると言っているわけですから、復旧は考えていないのでしょう。

ただ常識的に言えば、復旧するまでに「30日」と言うことですね。

「すすき原」の可能性もありますから、各家庭で飲料水の確保は考えておいた方が無難です。

仮に自宅での被災生活ではなく、避難所での生活を余儀なくされる方の場合、ペットボトルを何十本も避難所に持ち込むわけにはいきません。

基本的に携帯浄水器に頼る以外にないと思われます。

結局はアウトドアと防災はリンクするのですね。

自分はアウトドアのつもりでも、防災を考えますと結局、このアウトドアとダブルのです。

ファイヤースターターも防災というよりは、もともとはアウトドア製品です。

特に日本のように「1億人淘汰」を宣言している国では、復旧は見込めません。

そうしなければ「利益と国益」と言う悪を目的とすることをやめないからです。

従って可能性としては、その点も考慮に入れておいた方がいい。

ちなみに水の問題に関しては私の場合は「カタダイン」とこの手の平サイズの携帯浄水器を持っています。

本当に小さい手の平サイズですが、浄水能力は2000リットルです。

小型ながら「MSR ミニワークスEX 31300」と同じ浄水能力です。

2リットルのペットボトルを1000本も持っていられません。

携帯用セラミックフィルター小型浄水器

これはもう手に入らない浄水器と思っていたのですが、全く同じものだと思いますが、下記に再販されていました。

IMAGE ピュア アクアボーイ浄水器 屋外 ポータブルミニ水フィルター

これを持っています。

カタダインと同じセラミックを使用した浄水法ですね。

見れば使い方は大体分かります。

しかしてこの浄水器はおすすめしません。

よくないというのではなく、今はもっと優れた携帯浄水器があるからです。

「スーパー・デリオス」もいい製品ですが、浄水能力がわずか200リットルであり、これを購入するならば1000リットルの浄水能力がある「ベスターガード」の方がいいかもしれません。

東京ならば放射能を考慮に入れますと、「seychelle(セイシェル) サバイバルプラス」、一択しかありません。

放射能に対応している携帯浄水器はこれしかないのです。

でも個人的には疑問です。

そうまでして放射能汚染地帯に住む必要はありませんし、浄水している時にそのボトルそのものが汚染されてしまいますから、放射能対応浄水器にはあまり意味を感じません。

濾過能力も380リットルと低くデリオスと大して変わりません。

この手の浄水器の基本は、要は水棲生物、魚やカエル等が生息している河川や池、湖や沢水、あるいはプールの水や雨水ならば飲み水にすることができるということであり、魚が生息できない化学物質や重金属で汚染された水を飲料水に変えることはできません。

これが基本です。

その川や湖に魚やメダカ等が泳いでいれば、その河川の水を飲料水にすることができる。

沢水なども見た目がきれいだからと言って飲みますと後悔することになります。

浄水器を通すのが基本です。

私が見たところ、一番おすすめの携帯浄水器は「SAWYER ソーヤー ミニ SP128」です。

これは日本正規品ですが、並行輸入品はこれよりも安いですが、保証がありません。

この携帯浄水器を私はもっていませんが、スペックを見ますと圧倒的です。

10万ガロンの浄水能力であり、38万リットルの浄水能力があります。

1ガロンは3.79リットルですから、10万ガロンということは約38万リットルと言うことですね。

カタダインでも5万リットルであり、これは4000円代でカタダインの10分の1の価格でありながら、カタダインの7.6倍の浄水能力があり、本当かなぁとも思うほどの浄水能力です。

事実ならばまさに一生ものでしょう。

字幕付き動画です。

これも手の平サイズであり、ペットボトルに直接つけられるだけではなく、「プラティパス」にも付けらると言われています。

もっていないので保証はできませんが、そう言われていますし、探せば画像もあります。

私はナルゲン派ですが、プラティパスに着けられるならば、色々なリッターのプラティパスに取り付けられるというのは便利だと思います。

38万リットルと言いますと、生活用水1日に1人20リットルとして、1年365日ですと「7300リットル」です。

1人だと毎日20リットル使用して52年間持ちます。

3人家族ですと毎日使用して17.4年も持つ計算になります。

圧倒的な浄水能力です。

しかも洗浄できる造りであり、適切に洗浄していれば38万リットル浄水できるのでしょう。

携帯浄水器の購入を検討している方がおられるならば、これをお勧めします。

これが水です。