「人生の意義」は、過去・現在・未来の全人類に共通したものでなければ成り立ちません。
「人生の意義」とは、一体人間は何のために生きているのかと言う命題ですので、個別的なものではないのです。
個別的な目的には、全て人類各人の相違があり、良くても方便の目的に過ぎません。
共通の目的ではない限り、人類全体に普遍妥当する「人生の意義」とは言えないのです。
西田哲学では、神とは宇宙の大統一者と説かれておりますが、もっと言えば、神とは過去・現在・未来の天界・現界・地獄界の全霊人をその心の中心から永遠に統一している大統一者です。
神とは人類の真の統合者なのです。
もし多様な人類の心が一つにまとまるとすれば、この永遠の統一者である神の心によってしかまとまることはできません。
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