国際

トランプセッション

3月10日、中米グアテマラのフエゴ火山が噴火しています。

フエゴ火山は2018年にも噴火しており、死者「215名」に同数の行方不明者を出し、甚大な犠牲が出ています。

グアテマラのフエゴ火山再噴火…住民3万人に緊急避難命令 中央日報

中米グアテマラのフエゴ山が再び噴火し、当局が住民たちに緊急避難命令を下した。

警報は1~4段階に分けられた警報上2番目に高いレベル(第3段階)で、これは「強力な噴火が予想される時」発令するとグアテマラ当局は説明した。

現在まで避難命令を受けた住民は約3万人とされ、学校は休校措置が取られており、一部の道路は統制中だ。

2018年の噴火は「40年ぶり」の噴火でしたが、今回の噴火は「7年ぶり」の噴火となります。

斜面を流れる火砕流も確認されているようであり、警報レベルは4段階のうち上から2番目に高い「レベル3」が発令されています。

これは今後「強力な噴火が予想される時」に発令される警報レベルです。

火山活動自体は弱まっているようですが、火山噴火は依然、収まっておらず、引き続き警戒されています。

被害や犠牲者は今のところ報道されていません。

あの暴言大統領で有名だったフィリピンのドゥテルテ前大統領が「逮捕」されています。

ドゥテルテ比前大統領を逮捕=麻薬戦争「人道に対する罪」―ICC 時事

フィリピン大統領府によると、ドゥテルテ前大統領(79)が11日、国際刑事裁判所(ICC)の逮捕状に基づき逮捕された。

ICCは、麻薬密売人の超法規的な殺害を命じた行為が「人道に対する罪」に当たるとして、ドゥテルテ氏に対する逮捕状を発付した。

ドゥテルテ氏は7日から香港を訪問。

帰国のため11日にマニラ国際空港に到着したところで逮捕された。

ドゥテルテ氏は、麻薬戦争で密売人を問答無用で容赦なく殺害しており、その死者数は警察発表では「7000人」ですが、実際は「3万人」と言われています。

いくら違法薬物との闘いとは言え、まさにジェノサイドであり、やはり国際社会はこの虐殺を見逃すことはなかったようです。

トランプ大統領もカナダやメキシコから流入してくるフェンタニルと戦っておりますが、こちらは関税で勝負しています。

フェンタニルとは、モルヒネの100倍、ヘロインの50倍の効力を持つと言われる麻薬です。

トランプ大統領は、関税を武器に戦っています。

ドゥテルテ前大統領の方は、平然と殺していましたからね。

ついに来るべきものが来たかという感じです。

フランシスコ教皇の病状が回復に向かっているようです。

ローマ教皇、快方に向かう=「さらに数日の入院必要」 時事

ローマ教皇庁(バチカン)は10日、肺炎などで入院しているフランシスコ教皇(88)が危険な状態を脱し、快方に向かっていると発表した。

「さらに数日間、病院で治療を続ける必要がある」

2月14日から入院しておりますので、約ひと月間入院していたことになります。

ただ車椅子姿のローマ教皇を見ておりますと、中々痛々しいです。

古いキリスト教や仏教の教え、あるいは近代の新興宗教群の教えでは、人類を救ったり、救世したりすることが不可能なことは、既に最高霊域では共通の認識になっているのです。

ダラダラ続けておりますけれども、どうやって終わらせるのかね。

全く新たな真理を説き、根源的な思想を世に問うために幸福の科学は生まれたわけですが、単なるカルト宗教で終わってしまいました。

晩年は「救世の法」が矛盾だらけになってしまい、そのまま何ら修正することなく、神さまになって還ってしまいました。

夜明け観音か。

GLAの霊道現象で夜明け観音と名乗る魔王が出てきたことがあるのです。

生前は宗教団体の教祖をやっていたようであり、高橋信次氏に「神さまになって還っちゃいましたね」とおちょくられていました。

宇宙の創造主を名乗り、生き神信仰のまま死んでしまいますと、死後は悪魔になってしまったというオチです。

悪魔のくせに地獄でも威張っていました。

私にも言っておりましたけれども、既存の宗教団体を潰すのは、地獄に堕ちてしまった教祖を救うためだそうです。

『アラーの大警告』でも「99%の宗教は潰れます」と同じことを言っていたと思いますが、それは間違った教義の下、間違ったお弟子さんが、いつまでも長々と伝道しておりますと、その分地獄に堕ちた教祖の地獄滞在期間が長くなってしまうのです。

そのお弟子さんも神の造られた正しき世界で、悪を伝道してしまったわけですから教祖と同じところに堕ちるのです。

あの世の高橋信次氏は、少し乱暴な言い方でしたが、既存の宗教団体を潰すのは、地獄に堕ちた教祖と信者を救うためであると言っていました。

確かにこれが地上に残っているから最澄なども反省行が長くなってしまうのです。

他の地獄に堕ちてしまった教祖も同じです。

何で私に言うのか知りませんが、そう言っていました。

ちなみに私は救世主でも何でもありませんので誤解をしないように。

単なる一求道者に過ぎません。

ただどうやって整理するのかね。

私は知りません。

昨日はトランプ大統領がアメリカの景気後退を否定しなかったため、ダウが暴落し、一時は「1100ドル」も急落していました。

ソース

「株の3.11」です。

黙祷しましょう。

米メディアのインタビューでトランプ米大統領が関税引き上げや政府支出の大幅削減に伴う景気後退の可能性を否定しなかったと受け止められ、市場参加者の不安心理が高まった。

マネーは米国債に向かっている。

アメリカ国債が買われており、長期金利が下がっています。

トランプ大統領は、今は株価はどうでもいいようであり、頭にあるのは2025年に満期を迎える「9.2兆ドル(1350兆円)」の債務の借り換えであり、長期金利を下げませんと、4%で返済利息が「54兆円」にもなってしまいます。

これができなければ、アメリカ国債は2段階格下げされ、資金調達も厳しくなります。

株価も4万5000ドルから随分と下がってきています。

パウエルFRB議長も6月まで利下げはないかのような口ぶりですので、買いにくいでしょうね。

年内の景気後退入りの可能性を問われたトランプ氏は

「この種の事柄を予測するのは好きでない。

我々は非常に重要なことをやっているため『移行期間』が存在する。

我々は米国に富を取り戻そうとしている。

多少時間がかかる」と述べた。

明言は避けつつも、各種施策に伴って景気後退に陥る時期がありうることを示唆した。

米市場ではトランプ氏と景気後退(リセッション)をあわせた造語

トランプセッション(トランプ不況)

が急速にはやり言葉になりつつある。

「トランプセッション(トランプ不況)」が流行語になりつつあります。

やはり息が切れたか。

トランプ大統領は、全方位関税をかけ、貿易戦争を仕掛けておりますが、今の時期に関税はあかんぜい。

日本も武藤経済産業大臣が、関税の対象から日本を外すように働きかけています。

日本の鉄鋼製品やアルミニウム、あるいは自動車への「25%」の関税措置をやめてくれということですが、トランプ政権はやめないでしょうね。

ただメキシコとカナダへの「25%」の関税は、一時的に猶予されており、一応今のところ延期されています。

日本のホンダはアメリカだけではなく、中国でも干されつつあり、エンジンの生産が半減しています。

中国ではEV(電気自動車)が急速に普及しているためです。

ガソリン・エンジンなどいらないということでしょう。

トヨタや日産も中国市場では苦戦しているようです。

アメリカでの2月の自動車販売は、日本車メーカーは「14%」も減少しています。

これに「25%」の関税が発動されましたら日本車メーカーは苦境に立たされることになります。

今のところ延期されておりますけれども、関税が発動されれば、カナダは断固とした対応を取ると言明しています。

カナダ州首相、米国向け電力の「完全遮断」示唆 貿易戦争激化なら CNN

フォード州首相は記者会見で、米国の3州に輸出する電力に対し25%の割増料金を適用する措置を10日から実施すると発表した。

また米国がカナダからの輸入品に対して追加関税を課すなら、米国への電力供給を停止すると警告した。

電力料金を「25%(100ドル上乗せ)」割り増すだけではなく、アメリカが追加の関税に踏み切れば、アメリカへの電力供給を完全に遮断すると言っています。

アメリカとカナダの貿易戦争が激化すれば、カナダはリセッション(景気後退)が見込まれているわけですが、それでも国民感情を考慮に入れれば、報復しないわけにもいかないのでしょう。

トランプ政権は、カナダとメキシコが違法薬物・フェンタニルの流入を減少させなければ、「25%」の関税を更に引き上げると示唆しています。

まさに貿易戦争ですが、中国の報復関税がアメリカの農家を直撃しています。

関税が米農家直撃、綿花4年ぶり安値 トランプ氏「我慢を」 日経

中国の対米報復関税によって米国の主要な農作物に価格下落圧力がかかっている。

綿花は約4年ぶりの安値をつけ、大豆など穀物も軒並み値下がりした。

トランプ米大統領は米農家に対し、中国との取引成立まで「痛み」を我慢するよう求めているが、不満の矛先が自身や与党・共和党に向かいかねない。

こういうのを「ブーメラン」というのでしょう。

トランプ大統領の支持基盤である農家が悲鳴を上げています。

トランプ政権は世界中を恫喝し、ケンカを売っておりますので、しばらく株価は低迷するでしょうね。

トランプ政権の懐刀であるイーロン・マスク氏への反発も相当なものになっています。

全米でテスラへの抗議行動が拡大しており、逮捕者まで出ています。

アングル:全米で広がる反マスク行動 「#テスラたたきつぶせ」 ロイター

イーロン・マスク氏に対し、国内で抗議行動「テスラ・テイクダウン(テスラたたきつぶせ)」が広がり始めている。

抗議者らは、選挙で選ばれたわけでもないマスク氏がDOGEを盾に権限を乱用し、自身の事業に有利な状況に持ち込もうという利益相反の恐れを挙げる。

マスク氏は電気自動車(EV)最大手テスラの最高経営責任者(CEO)。

テスラに今、怒りの矛先が向かっている。

マスク氏は今後の市場の拡大が見込まれるインドのモディ―氏と本人の事業のために個人的に会談をしたり、2025年に4億ドル相当のテスラ社の装甲車両を購入したりと利益相反が見られていました。

ただ装甲車両の方は国務省に「キャンセル」され、購入は中止されています。

テスラ社の車は「ナチスの車」と呼ばれ、乗っていると「ナチスの車」というステッカーを何枚も貼られるそうです。

DOGE(ドージ・政府効率化省)に関連した各種抗議活動も激しさを増しており、笑ったのは「ナチスの車」というステッカーを貼られるのを防ぐために、あらかじめ「彼が嫌な奴だと皆が知る前に買った」というステッカーを貼らなければ乗れない点です。

それでもお構いなく何枚も「ナチスの車」のステッカーを貼られるそうです。

それはマーケットにもあらわれており、昨日のテスラ株は一時「16%」も急落していました。

ピークの半値以下に叩き売られています。

テスラは欧州と中国でも赤信号が灯っています。

「マスクリスク」が現実化…欧州と中国で赤信号灯ったテスラの突破口は 中央日報

「マスク効果」は「マスクリスク」になったのか。

テスラの欧州と中国の実績に赤信号が灯った。

先月のテスラ中国工場の出荷台数が3万688台で前年同期比49.2%減ったと報道した。

2022年8月以降で最も少ない。

欧州で1月に新規登録されたテスラ車は9945台で前年同期比45.2%減少したと発表した。

マスク氏がドイツの極右政党「ドイツのための選択肢は(AfD)」を支持する発言をした後、テスラ販売台数は1月にドイツで59.5%、フランスで63.4%、英国で7.8%で1月は急減した。

中国と欧州で、50%、60%と急減しています。

この方、こんなに嫌われていたのですね。

知りませんでした。

アメリカだけではなく、世界中で反マスク運動が広がっているのです。

極右思想の持ち主だそうですが、誰かさんとそっくりです。

ゴールデン・エイジ(黄金時代)が来ると誰かさんと同じことを言っていたトランプ大統領ですが、リセッションを否定できなかったというのは、トランプ発の世界恐慌が起こるかもしれません。

トランプ大統領が進める貿易戦争は、全面戦争の様相を示し始めており、世界各国の経済見通しを軒並み引き下げ、下方修正に追い込んでいるのです。

まさにトランプセッションです。

物価高騰し輸出減少、各国が成長見通し引き下げ…全世界が「トランプセッション」 中央日報

欧州中央銀行(ECB)は9日、今年のユーロ圏20カ国の経済成長見通しを昨年末の1.1%から0.9%に引き下げた。

来年は1.4%から1.2%に下げた。

メキシコ中央銀行は今年の経済成長見通しを昨年11月の1.2%で0.6%と半分に引き下げた。

最悪の場合には0.2%まで萎縮する可能性もあるとみている。

カナダ中央銀行もやはり2.1%から1.8%に下方修正した。

中国は最近の両会で今年の経済成長率目標を「5%前後」と提示した。

最近ゴールドマン・サックスとHSBCは4.5%、UBSは4.0%に成長見通しを引き下げた。

インドが7.2%から6.4%に、台湾が3.29%から3.14%、タイが2.9%から2.5%と今年の成長見通しを引き下げ、「トランプセッション」への警報を鳴らしている。

韓国銀行は先月25日に今年の経済成長見通しをそれまでの1.9%から1.5%に下方修正した。

ユーロ圏20か国、メキシコ、カナダ、中国、インド、台湾、タイ、韓国と軒並み下方修正しています。

世界銀行も「2.7%」から「2.4%」に引き下げています。

アトランタ連銀の「GDP Now」の第1四半期(1月-3月期)のGDP予想は「マイナス2.4%」であり、マイナス成長を予測しています。

ソース

前回の「マイナス2.8%」から上昇しておりますが、デッド・キャット・バウンスに見えます。

トランプ発の世界恐慌のリスクが見えてきたのです。

ユーチューバーのような大統領であり、「言ってみた」、「やってみた」を繰り返しており、今ではトランプ大統領は、「スランプ大統領」とからかわれています。

ただたった一人の大統領によって世界恐慌が引き起こされるとすれば、恐ろしいことです。

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