TPPが、ほぼ絶望的なのは予想がついておりましたが、決定的となりましたね。
少し前にもこういった記事が流れていました。
「TPPは死んだ」トランプ大統領にアメリカの専門家が懸念 ハフィントン・ポスト
「TPPは死んだ」とし、トランプ氏は5000ページにも及ぶ合意文書を引きちぎるだろうと言っています。
TPP発効困難に トランプ氏勝利、アベノミクスに痛手
トランプ氏が当選を確実にしたことで、環太平洋経済連携協定(TPP)の発効は極めて困難となった。
トランプ氏は大統領選で、「(経済で)やられっぱなしだ。
我々は中国と日本を打ち負かす」と繰り返し訴えた。
中国と日本を打ち負かすそうです。
日本は大急ぎで五体投地をしなければなりません。
とか、
お目こぼししてくれるかもしれません。
TPP交渉参加国はこれです。
トランプ公式サイトにTPP離脱が明記されていなかったために実際どうなのかと思っていましたら、やはり公約通り、大統領就任初日にTPPから離脱を表明するようです。
35秒ほどですが、字幕付きの動画でTPP離脱を表明していますが、北米自由貿易協定(NAFTA)については言及していません。
トランプ次期米大統領は21日、オバマ政権が推進した環太平洋経済連携協定(TPP)について、就任初日に「離脱を(他の参加国に)通告する」と明言した。
TPPを巡っては、トランプ氏は選挙戦中から、勝利した場合、就任当日にTPPから離脱すると述べていた。
今回の宣言を受けて、TPPは漂流する可能性が高くなった。
と、いうより無理でしょう。
できても中国を包囲するほどの経済圏とはなりません。
TPPは「各国のGDP総合計が85%以上になった段階で発効する」わけであり、アメリカはそのうち「60.4%」を占めており、日本は「17.7%」です。
アメリカと日本だけで「78.1%」を占めています。
アメリカ一国が抜けるだけで「85%」には到底達しません。
日本での強引な採決は無意味だったのではないか。
12か国のTPP交渉参加国の中でもベトナムは批准を停止しています。
タイは交渉参加国ではありませんが、TPPの失効はタイにとって都合がいいと言っています。
「TPPがあることでこの合意に加盟しない国への輸出に問題が生じることになる。
このためTPPを拒否するほうがタイには好都合かもしれない」
ベトナムでもグエン首相は議会でTPP合意の批准を一時停止する考えを明らかにしている。
これに対して日本側が何とかベトナムにこれを思い留まらせています。
安倍総理大臣とクアン主席は、自由貿易の流れを止めるべきではないとして、TPP=環太平洋パートナーシップ協定の国内手続きをそれぞれ進めていくことで一致したほか、南シナ海をめぐる情勢について、法の支配に基づく紛争の平和的解決が重要だとして、引き続き、両国が連携していくことを確認しました。
日本側はすべて中国敵視策の見地からの対応です。
アジア全体の繁栄や都合はあまり考えていないようです。
というのは日本側としては、TPPが失効しますとこの協定に署名していた国々をすべて中国が推進しているRCEP(東アジア地域包括的経済連携計画)に取られてしまうからです。
中国包囲網のはずのTPPが、中国を中心とした経済圏に変わってしまうのです。
だから日本はあくまでTPPを推進しようとしている。
中国と張り合っているわけですね。
米国の盟友がTPPに別れを告げ、「中国案」に乗っている―米メディア レコード・チャイナ
2016年11月18日、米国営放送ボイス・オブ・アメリカ(中国語電子版)は、環太平洋経済連携協定(TPP)の先行きについて「米国の盟友が方向転換し、『中国案』に乗っている。
雲行きが怪しい」と伝えた。
中国は最近、シルクロード経済圏「一帯一路」構想に基づき、アジアインフラ投資銀行(AIIB)、東アジア地域包括的経済連携(RCEP)計画などを推進している。
オバマ政府はこれに冷淡だったが、米大統領選でこのほど当選した共和党のドナルド・トランプ氏は前向きだ。
TPP署名国がすべてRCEPに組み込まれてしまうために日本側は必死です。
今更やめられないわけです。
やめれば自動的にRCEPに取られてしまう、換言すれば中国に取られるわけです。
しかもアメリカ抜きのTPP案では中国とロシアが入ることになりますが、日本は中国敵視策ですから、これに反対するはずです。
アメリカが抜けるならば、ロシアが代わって入るかもしれませんが、あくまで日本を中心としたTPP推進でしょう。
TPP署名国、無発効なら中国中心の協定に焦点移す用意=USTR代表 ロイター
米通商代表部(USTR)のフロマン代表は18日、環太平洋経済連携協定(TPP)が発効しない場合、同協定にこれまでに署名した国は中国を中心に交渉が進められている「東アジア地域包括的経済連携(RCEP)」に焦点を移す用意があることを明らかにしたと述べた。
アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議でTPP署名国がこうした見解を明らかにしたとしている。
アメリカがTPPを離脱することによって、日本を除いたその他のTPP署名国が中国になびいてきているわけです。
安倍政権は、これを何とか防ごうとしている。
こういうのをアジア全体の幸福を考えない対応と言う。
日本は今世紀中に人口が4000万人台になる国です。
3分の1になるわけです。
当然、GDPも3分の1以下になるでしょう。
衰退していくことが人口比から分かっているわけであり、衰退国を中心とした後先を考えない、とにかく目先の中国敵視策を優先し、日本を中心としたTPPなどを推進してもアジア全体の長期的な幸福と繁栄にはなりません。
またこれだけ発展してきている経済大国・中国を無視してアジア全体の繁栄や幸福があるわけありません。
貧しい国は、むしろ迷惑するでしょう。
どの国がアジアでの覇権を取るかではなく、どの国がアジア全体を幸福と繁栄に導けるかが重要であり、これはこの世の人間が決めることではなく、あくまであの世の神々が決めることです。
我々この世の人間はこれに従わなければならない。
少なくともこの世の人間以上の見地と悟りから導いているわけであり、彼らは高い霊域にいるほど国境による区別はありません。
みな神の子と思っている方々が導いている。
この世の人間の方は、実に偏った行動と政策が目立ちますが、彼らはそれも十分に理解して導いています。
TPPもTTIPも厳しい情勢ですが、どちらにしろ今回はあの世の諸神霊が導いていることが分かるようになるでしょう。
神々の意向を無視した試みなど実現しないことが理解できるでしょう。
もしTPPやTTIPが消え去るならば、この政策を作り、推進してきた者達の心にどこか神々の心に叶わない点があったのでしょう。
この場合、TPPやTTIPは地上から消え去っていくでしょう。
RCEPが必ずしも神々の心に叶っているものとも思えませんが、彼らはそれよりは常に”まし”な方を選択します。
これも善なる個人、善なる国家が繁栄し、悪なる個人、悪なる国家が衰退していく神々の選択です。
今後の歴史と未来はこの方向で我々は導かれていくでしょう。
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