気候変動

慶長三陸地震 M9クラス

ハリケーン・オリビアが、9月12日から13日にかけてハワイを直撃します。

勢力はハリケーンからトロピカル・ストームに落としての直撃ですが、同じトロピカル・ストームでハワイを直撃したのは、2014年のハリケーン・イゼルがあります。

ハリケーン(Iselle)・(Julio)【進路予想図】 2014/8/7

ハリケーン・レーンとトロピカル・ストーム・オリビアで、今年2回目の直撃です。

ウィンディー

9月13日から14日にかけては、ハリケーン・フローレンスがバージニア州、ノースカロライナ州、サウスカロライナ州の3つの州に上陸します。

それを暗示するかのようにバージニア州のチェサピーク湾で黒い竜巻が起こっています。

場所はここです。

まさに暗雲たなびく竜巻です。

ハリケーン・フローレンスは、本土に上陸する前の現時点で、既にバージニア、ノース・カロライナ、サウス・カロライナの3州の知事によって「非常事態宣言」が発令されてます。

カテゴリー4(140mph・62.6m/s)での上陸です。

アジアで言う、まさにスーパー台風(59m/s以上)のまま上陸です。

そして同日、ハリケーン・アイザックが、リーワード諸島とウィンドワード諸島を直撃します。

9月12日~13日にはハリケーン・オリビアがハワイを直撃し、13日~14日にはハリケーン・フローレンスとハリケーン・アイザックが直撃し、そして14日~15日にかけてスーパー台風になると予想されている台風22号が、フィリピン北部と台湾南部を暴風圏に巻き込みます。

台風22号ですが、13日の午後3時時点での予想は、「905hPa」、最大風速「55m/s(123mph/カテゴリー3)」、最大瞬間風速「80m/s(179mph/カテゴリー5)」の最大の台風「猛烈な台風」となっています。

ソース

ただまだスーパー台風(59m/s)と言えるほどまでには発達していません。

中心気圧が「905hPa」というのは、そうそう聞きません。

台風22号が進む海域の海水面温度は「30度」と高温です。

ソース

台風は海水面温度が「27度」で現状維持、「28度以上」で勢力を発達させます。

下手をすれば、台湾に近づく頃には、中心気圧は「900ヘクトパスカル」を割るかもしれない。

明後日の12日から終末週末までは、ずっと水害が続きそうです。

火山噴火が続いた後は、洪水が世界的に続いておりますが、その火山の噴火も、特にインドネシアのメラピ山(ムラピ)では、溶岩ドームが日々、発達しています。

9月7日から本日9月10日までのメラピ山の溶岩ドームの発達です。

9月7日には溶岩ドームの体積は「8万5000立方メートル」であり、1日辺りの成長率は「2600立方メートル」です。

これが翌日の8日になりますと、こうなっています。

溶岩ドームの体積は「8万6000立方メートル」であり、1日辺りの成長率は「1300立方メートル」です。

そしてこの翌日の9日、つまり昨日はこうなっています。

溶岩ドームの体積は「9万立方メートル」であり、1日辺りの成長率は「4000立方メートル」です。

そして本日10日のメラピ山は、こうなっています。

溶岩ドームの体積は「9万3000立方メートル」であり、1日辺りの成長率は「2500立方メートル」です。

溶岩ドームが、日々成長し、発達しているのです。

メラピ山の噴火も時間の問題でしょうね。

メラピ山の現時点での噴火警戒レベルは、レベル2の「ワスパダ」です。

地震も続いています。

9月6日、マグニチュード6.6の北海道胆振(いぶり)東部地震を皮切りに連日マグニチュード6以上の地震が続いています。

北海道の地震は、死者「44名」に達しています。

北海道地震、死者44人に 安否不明者はゼロと政府発表 朝日

菅義偉官房長官は10日午前の記者会見で、北海道胆振(いぶり)地方を震源とする地震により44人が死亡し、心肺停止者と安否不明者はいずれもゼロになったと発表した。

死者の内訳は、厚真町36人、札幌市4人、苫小牧市2人、むかわ町1人、新ひだか町1人。

これが合図でもないのでしょうが、連日続いているのです。

日本時間、9月6日午前3時8分です。

M 6.6 – 27km E of Tomakomai, Japan USGS

日本時間、9月7日午前0時49分です。

フィジーでマグニチュード7.9の大地震です。

M 7.9 – 102km ESE of Suva, Fiji USGS

日本時間、9月7日午前11時12分です。

エクアドルでマグニチュード6.2の地震です。

M 6.2 – 17km SSW of Alausi, Ecuador USGS

日本時間、9月8日午後4時16分です。

フィリピンでマグニチュード6.1ですが、震源が10㎞と浅いです。

M 6.1 – 9km WNW of Manay, Philippines USGS

間を1日開けて本日、日本時間、9月10日午前4時31分です。

ソロモン諸島で、マグニチュード6.5の地震です。

M 6.5 – 65km NW of Kirakira, Solomon Islands USGS

そして本日、日本時間、9月10日午後1時19分です。

ニュージーランド沖で、マグニチュード6.9の地震が起こっています。

M 6.9 – 61km SW of L’Esperance Rock, New Zealand USGS

9月6日から本日までの5日間でフィジーのマグニチュード7.9を含む、マグニチュード6以上の地震が「6回」も起こっている。

北海道の胆振東部地震で、真っ先に思い浮かんだのは、慶長三陸地震です。

南海トラフの超巨大地震でも、それが起こる前には内陸型の地震が発生すると言われていました。

胆振東部地震は、慶長三陸地震が発生する前の、その内陸型の一つではないのかなと思いました。

マグニチュードは「9クラス」であり、津波だけならば、東日本大震災と同等かそれ以上と予測されています。

30年以内の発生確率は、最大で「40%」です。

ほぼ確実に近いうちに起こるのです。

この慶長三陸地震は、いわゆる津波地震であり、地震の揺れ自体は小さいのですが、津波の方が大きくなる地震です。

この慶長三陸地震ですが、その名前とは裏腹に震源は、三陸沖ではなく、北海道東部であるという分析結果を産業技術総合研究所がまとめています。

江戸初期の慶長三陸地震 北海道東方沖が震源域か 産総研分析 日経

産業技術総合研究所は、1611年に東北地方で大きな津波被害をもたらした慶長三陸地震の震源域は、三陸沖ではなく北海道の東方沖だったとする分析結果をまとめた。

地震の規模は、政府の想定よりも大きいマグニチュード(M)9クラスとしている。

慶長三陸地震は、従来の国の地震調査委員会では、M8.1と公表されていましたが、M8.8以上に修正されています。

今は、マグニチュード9クラスに、更に修正された研究結果が色々と発表されています。

千島海溝では過去340年~380年間隔で巨大地震が起こっているのが分かっています。

その前回の超巨大地震が、慶長三陸地震であり、1611年に起こっており、既にそれから「407年」が経過しています。

いつ起こってもおかしくないわけです。

去年の12月19日、政府の地震調査研究推進本部も、千島海溝沿いにおいて東日本大震災を超える超巨大地震が、いつ起きても不思議ではないと明らかにしています。

国自身が「切迫している」という表現を使っているのです。

産業技術総合研究所だけではなく、北海道大の谷岡勇市郎教授(地震学)らのチームも同じ結論に達しています。

慶長三陸津波はM9地震か 海底断層、最大80メートルずれ 日経

江戸時代初期の1611年に東北地方の太平洋岸を襲った「慶長三陸津波」を起こしたのは、従来の想定より大きいマグニチュード(M)9.0の超巨大地震だったとする研究結果を、北海道大の谷岡勇市郎教授(地震学)らのチームがまとめた。

2011年のM9.0の東日本大震災は「想定外」といわれたが、東北沖では400年前にもM9地震があったと指摘する内容。

慶長三陸津波の浸水域は東日本大震災と同程度か上回っていたとされる。

東日本大震災の津波も相当なものでしたが、死者「1万5895名」、行方不明者「2539名」の計「1万8434名」の犠牲者を出した、あの津波よりも大きいと言っています。

津波の高さは場所によっては「60m」に達するようです。

凄い津波地震です。

ただ揺れ自体は小さいようです。

北海道胆振東部地震では、これを思い出しました。

特に北海道で最大震度7を記録したのは、今回が初めてなのですね。

異例の事態が起こっている。

慶長三陸地震が再来しないことを祈るしかありません。

ただ時間の問題だそうです。

周期性があるようですから、これは南海トラフの超巨大地震と同じです。

避けられないということでしょう。

どこもかしこも起これば、M9だらけです。

まだどこにM9が隠れているのやら。

防災対策だけは、気にかけておいた方がいいのでしょう。

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コメント

    • g
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