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福島第１の原子炉調査ロボ停止　回収の見込み立たず　日経

やはりと言ったところでしょうが、予想通り高線量の中でのロボットは機能せず停止しました。

4年経過して11シーベルトの高線量下での作業ですが、予測通り停止です。

以前のロボット調査でも停止しておりますが、その度に言い訳をするのですが、ドライアイス投入の時も「理科の実験か」と嘲笑されていました。

東電は放射線のせいではないと言い訳しているのですが、どう見ても放射線の影響だと思っています。

圧力容器内で核燃料が溶け落ちた状態を「メルトダウン」、圧力容器を突き破って格納容器に溶け落ちた状態を「メルトスルー」、そして格納容器を突き破って外界の環境にさらされた時を「メルトアウト」と言い、中には格納容器を突き破って建屋に落ちた状態も「メルトスルー」と呼んでいる人もいます。

この場合は建屋を突き破って自然環境に直接核燃料が触れた状態を「メルトアウト」と呼んでいるようです。

何しろこの言葉は正式な原子力用語ではないようですから、時々使っている人によって異なる使い方をしています。

一般は1年ほど前から自然環境に核燃料が直接触れている「メルトアウト」を疑っているのですが、東電は「メルトスルー」は認めましたが、「メルトアウト」は未だ認めていません。

被害を矮小化したい東電は、かなり早期にF1はメルトダウンをしていたはずなのですが、当初は決して認めようとはしませんでした。

今回も正式な「ミュー粒子」を利用した実験によって始めて圧力容器に核燃料はなく、格納容器に落ちている「メルトスルー」を認めました。

溶けた核燃料は圧力容器の底から格納容器に漏れ出たとみられている。

これとて本当に格納容器内に燃料が落ちているかどうかは分からないわけです。

格納容器の外にとっくの昔に溶け落ちているかもしれないのです。

ロボットが停止し、格納容器の内部を調査しようとしてできなかったということは、格納容器の内部に未だ核燃料が存在しているという東電の見解を補強するものとなりました。

格納容器の内部の状態は、結局分からなかったということです。

もしとうの昔に格納容器内に燃料はなく「メルトアウト」しているとなれば、ここでも対応が後手後手に回って被曝を拡大していることになります。

事故を矮小化し、印象付けたい自愛で被害が拡大していく様は、「自己保存が悪である」と言った高橋氏の言葉を想起させるものです。

原発事故の常識とされていますが、核燃料が地下水に触れれば、その国は終わりと言われています。

一旦、地下水に触れれば、広大な土地の汚染を防ぐことはできず、その土地は放棄しなければならなくなるからです。

この可能性が高いがゆえに「メルトアウト」を人は疑っているわけです。

ロボットは、日本では5時間で停止と報道されたのですが、海外では3時間で停止と報道されています。

Survey robot breaks down inside Fukushima No. 1 reactor in under three hours

こういった報道の微妙な相違があり、意図的に世論を「福島の原発事故は大したことはない」という方向に誘導しています。

核燃料は「アウト・オブ・コントロール」ですが、世論は「アンダー・コントロール」です。

千葉県の我孫子市の湧水からも去年、放射能汚染が確認されています。

既に地下水に触れているかもしれないのです。

ごまかしや隠蔽、矮小化や安全デマ等々に満ち満ちていて、福島以来の酷い情報統制を見ますと、戦前にタイムスリップしたのではないかと錯覚します。

福島第１原発:２号機格納容器内の温度計が異常な上昇表示

これなども結局その原因は分からないままです。

モニタリングポストで不具合か＝放射線量で異常値—福島県

これも結局、納得できる原因はわからずじまいでした。

福島県で55μ㏜/hrを記録したところもありました。

東電福島第一原発、1号機に続いて、2号機も炉心溶融が確実。廃炉困難に。チェルノブイリ型「石棺化」の現実味高まる

「すでに１号機の原子炉内でも核燃料の存在が確認されず、格納容器に漏れ出していることが確実になっている。

１号機に続いて２号機も燃料が漏洩し、炉心溶融が起きていることが確実となったことで、福島第一原発の廃炉作業が極めて困難な課題であることが明らかになった。」

「原発自体の解体・処理は現段階では全く見通せない状態であることに変わりはない。

3号機も含めて、炉心溶融が確実だと、手が付けられず、チェルノブイリ型の「石棺」化が現実味を帯びてくる。」

まだ時間をかければ廃炉できると思っているようですが、それを信じている人は少ないでしょう。

建屋にどうやって人が入るのでしょう。

人が入れないからロボットを使うしかなかったのです。

石棺と言いますが、誰がするのでしょう。

「メルトアウト」している場合、時期を逸しているために石棺すら不可能という人もいます。

ウランが2000トンも吹き飛び、ウランとプルトニウムの混合燃料であるMOX燃料を吹き飛ばしたのです。

廃炉ができると思っている人がいるのでしょうか。

ウラン235の半減期は7億年であり、ウラン238の半減期は45億年です。

つまり千分の一になるのにウラン235は70億年、ウラン238は450億年かかるわけです。

地球の寿命は早くてあと17億5千万年で尽き、遅くとも32億5千万年で地球の寿命は尽きるわけです。

地球の寿命はあと17億5千万年との研究結果

地球滅亡までつづく深刻な問題です。

テレビの「パンとサーカス」、あれは一体何なのでしょう。

そのようなことをしている者たちにこの深刻な問題が解決できるとは思えません。