Report No.529
天に父の御心成れるが如く、地にも成らせたまえと祈る「主の祈り」は、天国と地獄を自我で切って天国だけを見て説かれている祈りですので自我に比喩した方便の善です。
この「主の祈り」だけならば、あの世の「天」とこの世の「地」の天地が切られた認識になってくるのです。
天国を父の御心が成っている絶対的な世界として捉え、この世にその絶対的な神の国の実現を願う認識になるからです。
神の心は、全ての矛盾を統一している心ですので、もちろん絶対的な心ですが、今回の高級霊の霊言でも明らかなように、人格神にもそれぞれ個性があり、世界自体も天国と地獄の相対的で矛盾した世界が展開しているわけです。
天国と地獄の矛盾した世界がある限り、絶対的な世界とは言えないのです。
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