Report No.521
精神の実体と本質とは、自我同一性の概念におけるところの絶対的否定性である : ヘーゲル
自我同一性とは、自分が自分であること、すなわち表面意識のことであり、相対的な自我のことです。
精神の実体と本質とは、神の心そのものですので、ヘーゲルは神の心とは、この表面意識や相対的な自我を絶対的に否定したところにあると言っているのです。
生長の家では「真我独在、実相独在、本来、現象我なし」と同じことを言っています。
現象我とは、相対的な自我のことであり、どこかの教祖もそうでしたが、人間の表面意識は時間と共にコロコロと現象的に変化していくのです。
自我の動きは、コロコロと現象的に変わっていきますので、生長の家では自我や表面意識のことを「現象我」と言い、これを「なし」として否定していたのです。
この記事へのコメントはありません。