幸福と快楽は似て非なるものである : 西田幾多郎
利益は必ず我々を裏切るものである : エマソン
世界に冠たる第一級の精神の持ち主の共通点とは、この幸福と快楽の一体性と相違を「紙一重」で悟っている点があげられます。
オスカー・ワイルドは、現代は功利主義の時代と言われ、人間は自己の利益と快楽を目的に生きているが、その多くはみずからが目的としているその利益や快楽のことを本当は何も知らないのだと残しておりますが、現代でも同じようなものです。
精神はワイルドの時代から何も進化しておらず、むしろ退化し、酷くなっていると言ってもいいでしょう。
人間の心が酷くなれば、世界もまた酷くなる。
世界の酷さは、人類の心の酷さのあらわれです。
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