「道徳性と適法性」(コードク)とは、真理のプロと真理の素人とを画然と分ける神の善悪の基本ですが、多くがこれを知りません。
これも真理における神の善悪の基本の一つなのですが、どういうわけか一般的にはよく理解されていない思想なのです。
その意味で言えば、真理の奥義の一つと言っても過言ではありませんが、同時に少し不思議な感覚も覚えます。
というのはそもそもこの「道徳性と適法性」という用語は、カント哲学の用語であり、250年前に既に説かれているかなり古い思想だからです。
西田博士やヘーゲルといった一部の哲学者にとっては自明なわけですが、見渡す限り、一般的にはよく知られているとは言えない事実が見受けられるのです。
恐らくですが、カント哲学が難解なために一般への理解が遅れているのであろうと推測しています。
この真理の理解への「遅れ」が、現代世界における腐敗の一つの原因になっているのです。
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