Report No.382
人間・罪の子の思想の問題点とは、罪を強調し過ぎるあまり、人間とは永遠に罪の子のように思わせてしまう点です。
罪とは実在ではなく、現象であり、神の心の統一作用によって現象無常で過ぎ去っていくものです。
罪とは「なくなるもの」であり、善とは「なくならないもの」です。
だから地獄界はいつか必ず「なくなる」のです。
人間・罪の子の思想は、この罪を「なくならないもの」のように印象付けてしまった点が誤りであり、あくまで人間に罪を自覚させるための方便と言っていいでしょう。
聖書にも「永遠の刑罰(マタイ25-46)」や「永遠の火(マタイ18-8)」、あるいは「火の池が第二の死(ヨハネの黙示録20-14)」と言ったり、「地獄の火(マタイ5-22)」といった表現がされているわけです。
一旦、地獄に堕ちてしまった場合、永遠に罰せられ、永遠に地獄の業火に焼かれるかのような表現になっているのです。
まるで地獄界が永遠の世界のように描かれているのです。
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