6月初旬から始まったウクライナの反転攻勢ですが、開始から2週間で、はや兵器の「2割」を失っています。
ロシアの侵攻を受けるウクライナが大規模な反転攻勢の開始から2週間で、前線に投入した戦車や装甲兵員輸送車などの兵器のうち最大2割を損失したと報じた。
戦術を変え、進軍を急ぐよりも射程の長いミサイルの使用などに重点を置くことで、損失率は1割程度に減ったという。
相も変わらず西側のウクライナ優勢の大本営発表が続いておりますが、驚くのは自由主義社会においてここまでメディアを恣意的にコントロールしている人間が存在するという点です。
まるで北朝鮮か社会主義国のようですが、自由への道とは真実への道ですが、随分と自由から遠ざかり、真実から遠ざかったものです。
ロシアはまだスホイ57も投入していないようであり、クラスター弾もウクライナが使用すれば、使用すると述べており、何か余裕が感じられます。
クラスター弾などいつでも使えたが、ウクライナがクラスター弾を供与され、それを使用するならば、こちらも使用するというスタンスのようです。
まだ全然本気を出していないということでしょうね。
中国の第2四半期のGDPが出ましたが、前年同期比で「6.3%増」になっています。
予想の「7.1%増」は下回っておりますが、それでも凄い成長です。
通期決算を2021年と2022年と先送りしていた恒大集団ですが、通期決算を発表し、債務超過に陥ったことが判明しています。
2年間の最終損益は単純合算で約5800億元(約11兆2000億円)の赤字となり、債務超過に転落。
負債総額は22年末時点で2兆4374億元(47兆円)と、同年の中国国内総生産(GDP)の約2%に達した。
2年間の赤字が「11兆円」であり、負債総額は「47兆円」とちょっとした国のGDP並みの負債総額になっています。
やはり異常な数字でした。
このロシアと中国が主導するBRICS(ブラジル・ロシア・インド・中国・南アフリカ)ですが、このブリックスに41か国が加わるブリックス・プラスの首脳会議が来月開催されます。
南アフリカにおいて8月22日~24日まで開催され、ブリックス新通貨が発表されます。
ドルの基軸性を弱体化させる可能性をもった新通貨であり、ゴールドに裏付けされた金本位制を採用しており、この新通貨は不換紙幣とは異なり、いつでもゴールドと交換できる通貨です。
1971年以来の金融ショックなのか!金本位制のBRICS新通貨が登場!? トウシル
8月22日から24日にかけて開催されるBRICS+の年次首脳会議では、加盟国が米ドルに対抗するために、ゴールドを裏付けとした新しい通貨を導入する予定だ。
BRICSのゴールドにリンクされた通貨は8月22日にプレビューされ、段階的に実装される予定だという。
BRICSが「金本位制」を復活させるというのだ。
BRICS+の拡大したグループは40カ国以上で構成され、世界人口の約2/3、世界GDP(国内総生産)の約1/3を占めている。
BRICSの今回の発表は、米ドルを世界の基軸通貨から脱却させるという、より大きな地図における重要な中継点である。
世界人口の3分の2と言えば「54億人」であり、世界のGDPの3分の1とは「33%」です。
かなりのインパクトであり、これだけの存在が今後ドルを使用しなくなるのです。
ドルは「ジリ貧」になっていくのではないかと今から予想されています。
BRICSの新通貨についてはまだ詳細が明らかになっていないが、キッシンジャーが作ったペトロダラーシステム(ドル=石油本位制)の崩壊による世界貿易の脱ドル化とBRICS+の台頭と相まって、乗り越えられない債務負担により、米ドルはじり貧の道をたどっていく可能性がある。
ブリックス・プラス内における自国通貨建て貿易も着々と進んでおり、これらがすべてブリックス通貨に置き換わっていくわけです。
両国は現在は米ドル建てで実施している貿易決済を、両国の通貨で実施することなどで合意した。
ドルが排除されています。
ドルを経済制裁によって兵器化したのは、ほんとまずかったと思う。
一気にドルへの不信が拡大してしまいました。
新興国が全て自国通貨建て貿易に移行しますと、世界中にばらまかれているドルがアメリカに還流し、いずれインフレ圧力となります。
既にアメリカの債務は「32.5兆ドル」を超えてきており、利払いだけでも大変な額になります。
クレイトン・モリス氏は、アメリカの利払いは「1兆ドル」を超えるであろうと言い、ブリックス新通貨の登場によって「アメリカ人はまさにアメリカの崩壊を目の当たりにしている」と言っています。
ドル支配の終わりが始まったと言っています。
ゴールドとドルの交換を停止した1971年のニクソン・ショックと逆の「逆ニクソン・ショック」です。
だから52年ぶりの金融危機と言われています。
ブリックス通貨の登場によって今後、世界中からドルの需要が減少していくのは避けらないでしょうね。
ドル・インデックスもついに「100」を割ってしまいました。
どの国でも不換紙幣制度の最終段階は「インフレ」であることが証明されている。
この世界的規模のインフレは、不換紙幣制度の終わりを告げているのかもしれません。
今年に入って地球の気候が異常な姿を呈し始めています。
カナダの制御不能な森林火災も酷かったですが、日本でも秋田県で記録的な豪雨が発生し、大きな被害を出しています。
もっと酷かったのは韓国の豪雨であり、こちらは死者まで出ています。
「40名」の方が死亡され、「9名」が行方不明になっています。
アメリカ東部・ペンシルベニア州でも豪雨による洪水が発生し、「5名」の死者と「2名」の行方不明者が出ています。
アメリカ西部や南部は熱波に襲われていて、カリフォルニア州デスバレーでは、16日、気温が過去最高に迫る55℃を記録しています。
東部は豪雨、西部と南部は熱波です。
やれ暑、寒です。
ヨーロッパの熱波も記録的なものになっています。
アメリカのデスバレーでは「55℃」を記録し、アリゾナ州の州都フェニックスでは「46℃」が予想されています。
欧州ではイタリアが記録的な高温に見舞われており、保健省はローマ、ボローニャ、フィレンツェなど16都市に警報を発した。
ローマの最高気温は18日には43度に達し、2007年に記録した史上最高の40.5度を塗り替える公算が大きい。
欧州宇宙機関(ESA)は、同国のシチリア島やサルディーニャ島では48度と、欧州での最高気温を更新する可能性があると警告している。
テキサス州でも「43℃」を記録しています。
ちなみに世界の最高気温と最低気温の記録リストはこちらです。
欧州での最高気温は、2021年8月11日にイタリアのシチリア島で記録された「48.8℃」であり、アメリカの最高気温は1913年7月10日にカリフォルニア州デスバレーで記録された「56.7℃」です。
2021年と2022年はラニーニャの冷却効果で世界の平均気温は抑制されていたわけですが、今年から本格的に気温の上昇が開始されそうです。
既に色々と異常な数字が報道されています。
WMO(世界気象機関)は、日ごとの世界の平均気温が7月7日に今までの記録を更新し、「17.24℃」をつけたと公表しました。
今までの最高気温は2016年8月16日につけた「16.94℃」でした。
ソースの記事によれば、今年の6月は観測史上最も暑い6月だったようであり、2019年6月のこれまでの記録を破っています。
世界の海面水温も今年の5月と6月はこの時期としては過去最高を記録しており、特に北大西洋の海面水温は「異常」だと述べています。
南極の海氷面積も衛星観測開始以来、6月としては過去最低であり、平均を「17%」下回っており、約260万平方キロメートルも減少しているとあります。
国連は地球は既に「未知の領域」に入ったと述べており、エルニーニョ現象は始まったばかりであり、その深刻さは今年の後半から感じることができるだろうと言っています。
エルニーニョの影響は2024年まで続き、更なる新記録が生まれるであろうと予想しています。
グテーレス国連事務総長は、「気候変動は制御不能である」と絶望しています。
WMOの数値と微妙に違いますが、ロイターではアメリカ国立環境予測センター(NCEP)のデータをもとにしたメイン大学の分析結果の数字を報道しています。
それによると世界の平均気温が過去最高を記録したのは今年の7月6日であり、「17.23℃」です。
このグラフは下の年をクリックで消して2016年と2022年、そして2023年の3年間のグラフだけを表示しています。
これによるとこれまでの最高気温は、2016年8月13日と14日、そして2022年7月24日の「16.92℃」であったことが分かります。
17℃を超えたのは初めてのようであり、今月の後半には再びこの記録は更新されるであろうと予測されています。
産業革命前の世界の平均気温は「13.7℃」です。
あくまで1日だけの話ですが、「17.23℃」とは産業革命前の気温より「3.53℃」も上昇していることになります。
2016年と言えば、史上最も世界の平均気温が高かった年です。
今年は既にこの2016年の気温を超えているのです。
世界の平均気温はエルニーニョが終息してから上昇していくことが分かっておりますので、来年以降世界の気温は「未知の領域」に入っているかもしれません。
地上の気温も6月は過去最高でした。
1991年から2020年までの平均よりも「0.53℃」も上回っており、グラフを見る限り、間違いなく過去最高の6月です。
識者が「異常」と呼んでいた北大西洋の海面水温ですが、確かにグラフを見るだけで「異常」なのが分かります。
太い黒線が2023年の今年です。
まさに飛び抜けています。
月全体の平均よりも「1.36℃」高くなっており、断トツに上昇しているのが分かります。
この北大西洋における異常な高温が海洋熱波を引き起こし、海洋生物に甚大な影響を与え、異常気象を引き起こすと言われているのです。
年と共に温暖化の牙が鋭くなってきておりますが、記録が破られる頻度が増々高くなっていくでしょうね。
AI(人工知能)の予測では、温暖化の限界値と言われる産業革命前より「1.5℃」気温が上がるのは「2033年~2035年」と予測しています。
2065年までに「2℃」上昇する確率は「80%」であり、2050年までに「2℃」上昇する確率は「50%」です。
2023年~2027年までに単発的に「1.5℃」を超える確率は「66%」です。
今まで最も平均気温の高かった年は2016年ですが、20世紀の平均気温(13.9℃)との差は「0.99℃」です。
13.9+0.99=14.89℃
産業革命前の平均気温(13.7℃)を差し引きますと、
14.89℃−13.7℃=1.19℃
2016年で産業革命前より「1.19℃」、大体1.2℃上昇しているわけです。
これは1.5℃上昇するのに後10年ということです。
1.5℃に達したら終わりです。
従来、エルニーニョの日本への影響は「冷夏、暖冬」だったはずですが、今年はどうも違うようであり、「猛暑、豪雨」だそうです。
今までの予測では「冷夏、多雨」でした。
ところがフィリピン海沖に、未だラニーニャの影響と余韻が残っているため、今年は「猛暑、豪雨」になるそうです。
海面水温が2℃以上高ければ、単なるエルニーニョではなく、スーパー・エルニーニョと呼ばれるそうですが、この方の解説によれば、今年は2℃どころか5℃以上高いそうです。
しかもスーパー・エルニーニョと温暖化の組み合わせで、今年は経験したことのないようなことが起こると言っています。
前回のスーパー・エルニーニョは2015年~2016年に発生しておりますが、その時には世界で「6000万人」の健康被害が出ています。
世界中で6000万人以上が被害に…「スーパーエルニーニョ」発生で日本は今夏、異常気象に襲われる フライデー
今年の夏は、歴史的な災害が世界を襲うかもしれない。
″異常気象の素(もと)″とも言われるエルニーニョ現象だが、恐ろしいのは過去最強クラスの「スーパーエルニーニョ現象」に発展する可能性が極めて高いことだ。
実際にスーパーエルニーニョ現象が起きた’15年夏には、九州を中心に死者・負傷者148人を記録した台風15号や、北関東を中心に死者8人を出し、鬼怒川の決壊などを引き起こした台風18号などの「殺人台風」が襲来している。
「過去に来たことがある超巨大台風と同クラスか、それ以上のものが来てもおかしくありません。
ほかにも梅雨前線や秋雨前線に台風が近づくと、前線に湿った空気を大量に送り込むので、大雨をもたらす線状降水帯があちこちで発生するようになります。
今夏は例年通りの酷暑に加え、超巨大台風や記録的な豪雨にも備えなければいけません」(森氏)
常識の通用しない異常気象をもたらすスーパーエルニーニョ現象。
その″Xデー″が刻一刻と近づいている。
過去最強の神の子(エルニーニョ)の降臨です。
怖ろしい夏になりそうです。
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