9月分の貿易統計速報がでました。
輸出は「マイナス6.9%」であり、12か月連続減少です。
1年間下がりっぱなしです。
輸入は「マイナス16.3%」であり、こちらも21か月連続減少です。
貿易黒字は「4983億円」となっていますが、輸入・輸出共に収縮が続いています。
実質賃金の8月確報もでましたが、「0.6%」と速報よりも「0.1%」上方修正されています。
一番左側の数字ですが、グラフにしますとこうなります。
作成 : Creator’s Room
今年は一度もマイナスがありません。
家計調査9月分も出ています。
家計の消費支出は「マイナス2.1%」と低下が続いています。
エンゲル係数は9月は「25.99%」とかろうじて26%越えをまぬがれましたが、過去2年間と比較しますとすべての月で上昇しているのが分かります。
グラフはこれです。
消費者物価指数も出ましたが、コアCPI(生鮮食品を除く総合)は「マイナス0.5%」であり、7か月連続マイナスです。
グラフにしますとこうなります。
傾向としては低下傾向です。
コアコアCPIは、ついに「0.0%」まで低下してしまいました。
日銀が物価の基調を見る上で重視している日銀版新型コアコアCPIは9月は「0.2%」にまで低下しています。
これをグラフにしますとこうなります。
右肩下がりに急激に「底」に向かっています。
デフレが深化しています。
3年半に渡る異次元の金融緩和に効果はなかったということです。
効果がないままテーパリングを開始しなければならない。
燃えている家の火事を消化しようとしてバケツリレーで消していたのですが、肝心要の水が枯渇して消化できなくなり、バケツリレーから撤退し、そのまま火事を放っておくしかなくなった。
果たして全焼を防ぐことができるでしょうか。
正確に言えばそのバケツに入っていたのは水ではなく、なんと油だったというオチです。
富と国益の目的化で衰退し、燃えているのに、その衰退を止めようとして、その衰退の原因である富で消化し、富で繁栄しようとした。
こういうのを「ヤブ医者」っていうんじゃね?
燃えている火事の家を一生懸命、油で消そうとした。
これが異次元の金融緩和の正体です。
増々衰退していくのは火を見るより明らかです。
徐々に燃え広がって、最後には全焼し、家はすべて灰となるのです。
これが世紀末の淘汰と言われていた世界です。
火に油を注ぐとどうなるかは子供でも分かることです。
神理に無知な大人にはそれが分からない。
大人の火遊びで世界経済が衰退し、今後も衰退を続けるわけです。
平井さんは、咥えタバコで火薬庫に入るような者と言っていました。
火遊びをやめないわけですから仕方がありません。
火薬庫で花火をやめないわけですね。
火事の家に油を注ぐなといっているのに注ぐことをやめないわけですから燃え広がるのは当たり前です。
今では全世界的規模で中央銀行が油を一生懸命注いでいるのです。
全世界的規模で衰退していくのは火を見るより明らかです。
既に燃えている火事の家でラリってますけどね。
火に油を注げばどうなるか?
わ・か・る・だ・ろ。
法則性の問題であり、この法則を神理というのです。
火を消すのに油を使うバカはいません。
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