箱根山が小規模な噴火をしました。
噴火警戒レベルは「2(火口周辺規制)」から「3(入山規制)」へと引き上げられ、半径1㎞に避難指示が出ています。
箱根山で小規模な噴火 大涌谷火口から半径約1キロに避難指示 日経
「29日時点で大涌谷周辺で白っぽい降下物が確認されたが、気象庁は『噴き上げられた土砂とみられ、噴火ではない』と説明していた。」
「29日に確認した大涌谷の新たな噴気孔の周りで火山灰などが堆積していることが30日の調査で判明した。」
「箱根山が最後に噴火したのは12世紀後半~13世紀とされ、今回の噴火はおよそ800年ぶりとみられる。」
「29日には、マグマや熱水の移動を示す火山性微動を2010年の常時監視開始以来、初めて観測。」
始めは噴火ではないと説明されていたのですが、やはり噴火だったようです。
箱根は年間2000万人、1日当たり5万人の観光客を集める一大観光地ですから、どうしても噴火と認めたくなかったのでしょう。
記事を読みますと「水蒸気爆発」の可能性が高いようです。
箱根山の地震回数も昨日29日から急激に増加しています。
昨日は309回を数え、今日も290回を超えて、もしかすると300回を超えるかもしれません。
27日、28日と14回ほどの地震だったものが、いきなりという感じです。
このように急激に変化していくならば、誰も予測できないでしょう。
噴火確率4%の静岡大学の予測は何だったのでしょう。
静岡大学の推定は外れたと見ていいでしょう。
この程度の噴火で済み、このまま沈静化すればいいですけれども、一旦「入山規制」が出た限り、少なくとも最低数か月は警戒レベルを下げることはできないのではないでしょうか。
山体膨張も続いているようですし、更に大きな噴火を起こすかもしれません。
芦ノ湖の水位も2.02mであり、水位の低下が続いています。
6月14日の2.18mから2週間で16cmも水位が低下しています。
16日間で16cmの低下ですから、やはり1日に1cm水位が下がっています。
1cmで7トンの水量ですから、16日間で112トンもの水量が減少したことになります。
水が蒸気化しているということは、それだけの熱量があるということであり、火山活動が活発であるということでしょう。
小規模噴火とは言え、800年ぶりに噴火した山が、次ぎにどう動くのか、誰にも分かりません。
箱根山は富士山とは兄弟山ですから、大なり小なり富士山に影響を及ぼしているのでしょう。
今回は「避難勧告」ではなく、「避難指示」が出ています。
「避難勧告」は、あくまで避難を勧める勧告であり、強制的な拘束力はありませんが、「避難指示」は危険が差し迫っている時に発せられるものであり、「避難勧告」よりも拘束力が強いものです。
「弱・中・強」の三段階で言えば、「避難勧告」は「中」であり、「避難指示」は「強」の指示です。
どちらも強制力も罰則規定もありませんが、警戒区域に許可なく立ち入った場合は、罰則が課せられます。
しかも「避難指示」は危険が切迫している時に発せられるものですから、何か危険を示すデータか根拠があるのかもしれません。
半径1km以内に住んでいる方は約40名ほどおられるようですが、政府は今日の夜までに避難を完了させたい模様です。
噴火が近いのかもしれません。
ただ浅間山の噴火の時も、また今回の箱根山の噴火もそうですが、噴火したのかしなかったのか、すぐには判定できないような形での噴火であり、調査をして初めて噴火であったと認めるような噴火でした。
本当にぐずっているような噴火です。
箱根山や浅間山の噴火が「立て替え」の噴火であるとは思っていません。
「立て替え」はできなくなっている可能性の方が高いのです。
神の体における自然現象の一部だと思っています。
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