コロナ破綻が続いています。
石油と天然ガスの探査と生産を手掛けるカリフォルニア・リソーシズがチャプター11を申請し、経営破綻しています。
カリフォルニア・リソーシズ、米連邦破産法11条の適用を申請 ブルームバーグ
カリフォルニア・リソーシズは15日、米連邦破産法11条に基づく会社更生手続きをテキサス州南部地区の連邦破産裁判所に申請したと発表した。
負債額は約61億ドル(約6500億円)。
また大型の破綻ですが、原油価格の低迷による破綻予備軍が順番待ちです。
2015年以来、200社を超える石油探査業者が破産申請しており、同業およびこれら業者に依存する企業の破綻が今後も相次ぐ可能性がある。
デンベリー・リソーシーズとノーブルは7月が期限だった債務支払いを履行できず、チャパラル・エナジーは債権者に猶予を求めており、デフォルト(債務不履行)に陥る方向となっている。
FRBはジャンク債に落ちた堕天使(フォールン・エンジェル)の社債まで購入しており、危機の芽を未然に摘んでおりますが、メガ破綻はまだ始まったばかりです。
「メガ倒産」多発始まったばかり-危険指標「Zスコア」考案者が警告 ブルームバーグ
エドワード・アルトマン名誉教授(金融学)は、今年の「メガ倒産」の多発がまだ始まったばかりだと米社債の投資家に警告を発した。
今年に入り既に米企業30社余りが連邦破産法11条の適用を申請し、その負債額の合計は10億ドル(約1070億円)を上回る。
アルトマン氏によれば、新型コロナウイルス感染拡大の下で企業の負債は積み上がり、破産法の適用申請は年内に60件を上回る可能性が高い。
FRBの購入によってジャンク債の金利も6%台前半まで抑制されており、何とか危機が先送りされておりますが、それは多くの企業が債務処理を先送りしているだけだと言っています。
フィッチは、今年の世界全体の社債デフォルトは、リーマン・ショック時を超える水準になると予測しています。
アメリカ政府やFRBの政策措置による大判振る舞いで痛みが遅れているだけであり、いずれリセッションの影響は出てくると見られている。
当局の措置によって家賃やローンの支払いは延滞なく継続されているようですが、無限にできるものでもない。
大手行の決算内容によれば「V字」回復はないと見られています。
「V字回復ない」と米銀決算が示唆、貸倒引当金は2008年以来の高水準 ブルームバーグ
米大手銀行の決算は、不良債権が増えるのはこれからだというメッセージを送っている。
米銀3行による4-6月(第2四半期)の貸倒引当金は合計で約280億ドル(約3兆円)とアナリスト予想を上回り、金融危機のピークだった2008年10-12月以来の水準に達した。
JPモルガンはリセッションの影響は遅れて出てくると言っています。
JPモルガンのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は14日、
「今回は通常のリセッション(景気後退)ではない。
リセッションの影響は今後目にすることになる」と予想。
「当局が打ち出したあらゆる政策措置の影響で、すぐには表れてこないだけだ」と述べた。
失業率も今年一杯は10%を上回り続け、来年の末でも7.7%までしか下がらないと言っています。
FRBもベージュブックを公表しましたが、消費は感染拡大前の水準を遥かに下回っており、感染の再拡大により中西部や西部の州などで休業する事例が相次いでいると報告しています。
米FRB経済報告 コロナ感染再拡大で再休業や従業員解雇も NHK
従業員を解雇したり、給与をカットする動きも各地から報告されており、景気の回復は当初の想定よりかなり弱いものになる。
FRBの関係者からも悲観的なコメントが相次いでいます。
【経済】NYの視点:FRB高官は米景気回復ペースに懐疑的、追加緩和を示唆 Kabutan
(FRB)の景気見通しは依然悲観的だ。
(ブレイナード理事は)5月、6月の消費の強さはいくつかの州が時期尚早に経済活動を再開した結果だと指摘。
それらの州でウイルス感染が再燃しているということは、今後、その景気反動の勢いが大きく後退することを意味すると説明している。
2番底入りも警告。
ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁も異例な苦痛をともなう長期にわたる景気減速を警告した。
FRBの高官らは共通してワクチンができるまで完全な回復は困難と見ている。
下方リスクの方が優勢であり、先を見通すことができず、先行きは不透明ということです。
神さまのようにワクチンに頼っている。
ワクチンができなかったらどうするのでしょう?
こうなります。
神にはしごを外されることになる。
神の心に頼らず、ワクチンという物質に頼っている。
まだ物で生きんとしている。
ほんと、物しか分からん未熟な人類ですな。
アメリカのファウチ所長も新型コロナの第二波は、確実に来ると言っておりましたが、イギリスも同様に第二波が来ると見ており、その第二波だけでイギリスの死者は「12万人」に達すると予測しています。
第一波よりも深刻な事態になると見ている。
新型コロナ第2波は第1波よりも深刻に、英国では12万人死亡も-報告 ブルームバーグ
今年の冬に新型コロナウイルス流行の第2波が発生すれば、英国に深刻なリスクをもたらし、今年9月から来年6月までの間に病院で亡くなる人の数は12万人にも達する恐れがあると、同国の医療専門家がリポートで予測した。
既にイギリスでの死者は「4万5000人」を超えているわけですが、これに12万人が足されますと計「16万5000人」になります。
新型コロナの第2波は第1波よりも深刻になり得るとの見方を示した。
アメリカでもオクラホマ州の知事が、知事としては初めての感染です。
このスティット知事は、トランプよりの知事であり、この前のトランプ大統領のタルサの集会にも来ていました。
ワシントン大学は現時点で、11月1日までに死者が「22万4089人」、最大で「24万0573人」出ると予測しています。
まさに世界が徐々に地獄化していますが、生態系は幸福を満喫しています。
今度は欧州です。
動画:川に #イルカ が帰る、#ロックダウン が影響? ポルトガル pic.twitter.com/RU8ArzoUaK
— ロイター (@ReutersJapan) July 14, 2020
ポルトガルのタグス川では、イルカの餌である魚が戻ってきたためにイルカも戻ってきたようです。
ローマ時代からここにイルカが生息することは分かっていたようですが、近年は見ることができず、わずかここ2ヵ月間で見られるようになった。
人間が如何に経済活動を通して動植物を虐待と言いますか、抑圧してきたか見せつけられているようです。
上記のワシントン大学の研究チームが、今度は世界人口を推計した論文をランセットに掲載しています。
ワシントン大学の予測によれば、西暦2100年の日本の総人口は半減し、「5970万人」になると言っています。
ならば当然、GDPも半減します。
中々、甘々な推計です。
かつて下記の記事でも書きましたが、2024年まで合計特殊出生率を2018年の「1.42」で計算し、2024年以降は「1.35」で推移すると予測されておりますので、これで計算すれば、2100年の日本の人口は5000万人を割り込み、「4597万1420人」になります。
もっと酷い推計が国立社会保障・人口問題研究所の予測です。
なんと西暦3000年には日本の総人口はわずか「2000人」になると言っている。
冗談みたいな数字ですが、そのまま信じられませんけどね。
ワシントン大学では世界の人口増加は「2064年」にピークを迎え、その後2100年にかけて減少すると見ている。
日本の人口減少の異常さはどこでも言われていることですけどね。
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