パキスタンが国家緊急事態宣言を発令しています。
動画:パキスタンでバッタ大量発生 過去30年で最悪の作物被害 AFP
パキスタンでバッタが大量発生し、国内の農業地帯では過去30年間近くで最悪の被害が出ている。
特に農業の中心地で作物が壊滅的な打撃を受け、食料価格の急騰を招いている。
当局が使用する殺虫剤は食べる上で危険なため、バッタを駆除しても残った農作物も廃棄しなければならない。
経済は12年連続で高インフレ率にあえいでおり、過去1年間では砂糖の値段が2倍近く、小麦粉の値段は15%上昇した。
バッタがバタバタと荒らしまわっているようです。
このアフリカの角からインドに渡り、その後イランからパキスタンへと移動しています。
バッタが人間に非常事態を宣言させるというのも、旧約の時代のようです。
ヨハネの黙示録には、バッタの王「アバドン」という悪魔が出てきます。
イナゴの群れを率いて、人間に襲いかかり、死よりも酷い苦痛を与えると言われている悪魔です。
ある意味飢餓だけではなく、経済的にも追い込まれているわけですから、死よりも酷くなるかもしれません。
パキスタンも全土に非常事態が宣言されていますが、イタリアも全土が閉鎖されました。
飲食店で人が集まることも禁止されています。
ちなみにイタリアと言えばローマであり、ローマと言えばバチカンですが、ローマ教皇がこっそりと新型コロナウィルスの検査をしていました。
バチカンでは感染者と接触した職員が現在、隔離措置を受けている。
結果は「陰性」だったそうですが、しかしてこの新型コロナは、陰性から陽性へと変化することもありますので100%安全とはいかないでしょうね。
しかもバチカンには既に感染者が出ています。
特にイタリアは、中国に次いで酷い感染国になっておりますので、どう推移するか予断を許しません。
あのアメリカでも、わずか3日で感染者が2倍に増加しているような状況です。
全米34州にまで感染は広がり、感染者は「729名」、死者も「27名」に達しています。
ここに至ってあの「誰?」とかいう機関ですが、パンデミックに近づいていると言っています。
WHOもいずれパンデミックを宣言するかもしれない。
既に感染国は115の国と地域に広がっています。
しかもこの誰かさん(WHO)が、パンデミックを宣言しますと世界経済にとっては致命的なことになる。
昨日、ニューヨークダウが、歴史的な大暴落を演じたばかりです。
「2013ドル」も大暴落している。
2000ドル台の暴落など初めて見ました。
しかも一時2100ドルを超えていたようです。
開始からわずか4分後、サーキットブレーカーが発動され、15分間取引が停止されています。
サーキットブレーカーは、「7%」下落しますと自動的に15分間取引が停止となり、更に「13%」下がりますと、再び15分間取引が停止されます。
そして「20%」下落しますと、その日の取引はすべて停止されます。
わずか4分間で「7%」下落したということであり、売りが殺到していたことになる。
本日、日経が「208円」ほど上げておりますが、デッド・キャット・バウンスでしょうね。
死んだ猫でも高いところから落とせば、少しは跳ね上がる。
しかもこのダウの大暴落は、何も新型コロナだけが理由ではなく、原油の暴落も要因の一つです。
6日のウィーンでのOPECプラス(石油輸出国機構・OPECと非OPEC主要産油国で構成)において協調減産の協議が失敗に終わり、4月以降価格競争に入っていきます。
日量210万バレルの減産から減産幅(360万バレル)を拡大しようとしたOPECとロシアやブラジル等の非OPECが対立し、交渉は決裂しました。
しかも今年3月末で終了する減産の延長でも合意できませんでした。
これで日量210万バレルの減産は、3月末で終了し、4月以降は原油の価格競争に入っていきます。
サウジが早速4月以降の増産を意図しています。
シェール潰し再びです。
これでしばらくは原油価格は上昇しないことになる。
1バレル20ドルを割ったりしてね。
数年前サウジとシェール企業との闘いがあり、シェール企業がサウジを返り討ちにしましたが、再びサウジがシェール・オイルに価格競争をしかけています。
逆オイル・ショックです。
これもダウが暴落した原因の一つですが、シェール生産業者がサウジに勝利したのは、当時の背後の経済環境が良く、長引くうちにサウジ国内の財政状況が悪化していったことが理由ですが、現在は当時とは状況が違います。
シェール生産業者の損益分岐点は、1バレル「25ドル~40ドル」であり、原油が30ドル台というのは、多くのシェール企業では採算が取れません。
増産によって原油価格が下落しますと、産油国の収入が減少していきます。
しかも今年は、今世紀に入ってから初めて原油の需要が減少する年です。
温室効果ガスが減りますので、オーケーですけどね。
過去の例のように財政状況がシェール潰しで悪化していきますと、産油国のSWF(ソブリン・ウェルス・ファンド)が世界各国で保有している株を現金化するしかなくなります。
これも株価の下落圧力となる。
シェール潰しに成功すれば、アメリカ経済にも甚大な影響を及ぼします。
新型コロナにオイル・マネーです。
これを「ブラックスワン」と呼ぶ声も色々と聞こえてくる。
「ブラックスワン」とは、滅多に起こることはないけれども、一旦起これば甚大で破壊的な影響を与えるイベントを指します。
既に専門家が様々に警鐘を鳴らしています。
新型ウイルスで金融危機以来最大の景気後退の恐れ、専門家ら警鐘 AFP
新型コロナウイルスの拡大を受け、世界は停滞しつつある。
英イングランドのノッティンガム・トレント大学のロバート・ディンウォール教授は、
「14世紀に欧州で発生した黒死病(ペスト)を例外とし、すべての主要なパンデミック(世界的な大流行)の後に続いて不況が起きている」と指摘。
「今回は違うだろうと考える正当な理由はないと思う」と述べた。
経済学者らは、このウイルスがまさに衝撃を与える可能性があると警告している。
特にアメリカでこの新型コロナの感染が拡大していくと、アメリカ経済でも、あっという間に景気後退の局面に陥ると言っています。
OECD(経済協力開発機構)は3月3日、今年の経済成長率を「0.5%」下方修正し、「2.4%」としています。
10年前のリーマン・ショック以来の深刻な危機に直面している、と。
コロナウイルスの伝播により、世界経済は金融危機以来最も深刻な脅威に直面している OECD
中国以外の国々での伝染が抑えられるという最良シナリオの場合でも、供給網、商品は打撃を受け、観光業は落ち込み、景況感が低迷するため、世界経済成長は2020年上半期には大幅に鈍化すると予測されています。
世界経済の成長率は、2019年にはすでに弱まって2.9%でしたが、今年は2.4%になるとみられています。
そして、2021年には緩やかに上昇して3.3%になる見込みです。
最良のシナリオで「2.4%」ですが、これは感染が「穏やかで抑制されたものにとどまる」という前提つきですから、実際はこれ以上に悪化する可能性もあります。
今回のコロナ・ショックを以前から太陽黒点によって予測していた人もいます。
アングル:新型コロナショック、太陽黒点が示唆するブラックスワンか ロイター
「2020年夏ごろまでに世界金融市場を揺るがすリーマン級のショックが起きる可能性がある」
太陽活動の活発さを示す黒点の数のサイクルが極小期に差しかかり、「金融市場の大波乱が近い」との予兆を認識したのだ。
過去の世界的な金融ショックと太陽活動の極小期はピタリと符号しているようです。
1987年のブラックマンデーの予兆、1997年のアジア通貨危機の予兆、そして2008年のリーマン・ショックと一致していたため顧客に警告を出していたようです。
極小期は約11年(実際には9─13年と幅がある)周期で訪れるが、前回は2008年で、リーマン・ショックに端を発した世界的金融危機と一致。
前々回は1996年でアジア通貨危機の、またその前は1986年でブラックマンデーの、それぞれ予兆となったと解釈できると言う。
当時は経済が良好だったため、その理由と原因が全く分からなかったようですが、太陽黒点が警鐘のサインを出していたため分からないなりに顧客に警告を出していたようです。
新型コロナウィルスは、100年に1度の壊滅的なイベントであり、あのビル・ゲイツ氏も100年に1度の病原菌の可能性があると指摘しています。
2000ドルの大暴落を、最後のセリング・クライマックスと見るか判断が分かれそうですが、この売りは専門家から見ても、控えめに言っても「異常事態」だそうです。
2000ドルの下落なんて見たことありませんからね。
ただ太陽黒点で今回の危機を予測していたクレディ・スイスの白川氏は、
黒点の警告はこのウイルスだった可能性があるものの、仮にそうであるならば、下落はこの程度では済まないと話す。
「黒点が示唆するショックは、ピークから35─40%の下落を意味する。
もし新型コロナがそれだとすれば、株価はこんなものではない。
今の水準からまだ2─3割下がるだろう」。
この水準から更に20%~30%下がると言っています。
1万7000ドル台まで下がると見ている。
今、ダウがせっせと上がっていますが、これですと今買っている人は、みな高値掴みをしていることになる。
これだけ下がれば、ビルの屋上から飛び降りたり、拳銃自殺をする人がいても不思議ではない。
この状況をジョン・レカス氏は「アルマゲドン」と言っています。
アルマゲドンの状況にある。
株式相場は今後30日で30%下落する可能性もある。
20階建ての建物から飛び降りた後、まだ8階にいるようなものだ。
10年債(利回り)は、多少の違いはあるとしても、経済成長率と一致する。
つまり、(米)成長率は事実上、2%強からほぼゼロに一気に低下したことになる。
2四半期連続でマイナス成長となり、おそらくリセッション(景気後退)に陥るだろう。
今後、30日で株価は、更に「30%」下落すると見ていますが、これは太陽黒点の予測と同じです。
マーケットは、まだこの現状についてきていない、と言っている。
こんなに下がるならば、世界経済は崩壊してしまいます。
トランプ政権の給与減税ぐらいではどうにもならない。
まさにブラックスワンです。
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