国際

不可思議なインフルエンザ

以前、クジラのトリプル・ブリーチングの動画を上げたことがありますが、これですね。

今度はハワイのザトウクジラのトリプル・ブリーチングです。

少し遠いですが、いつ見ても壮大です。

日本時間の2月8日午後11時32分、イギリス領・サウスサンドウィッチ諸島でマグニチュード6.1の地震が起こっています。

M 6.1 – 124km SSE of Bristol Island, South Sandwich Islands USGS

震源の深さは「16.1㎞」と割と浅いです。

本日9日、日本時間午後3時4分、パプアニューギニアでもマグニチュード6.2の地震が発生しています。

M 6.2 – 122km S of Kokopo, Papua New Guinea USGS

震源の深さは「31.3㎞」とこちらも浅いです。

武漢の新型コロナウィルスですが、ついにサーズの死者「774名」を超えてしまいました。

ちなみにサーズは8か月~9か月で終息していますが、マーズの方は未だ終息していません。

ソース

去年の12月1日、「原因不明の肺炎」で始まった新型コロナですが、2か月と少しでサーズを超えてしまいました。

現時点の感染者数と死者数はこれです。

ソース

患者数は「3万7594名」、死者数は「814名」、回復した患者数は「2898名」です。

重症患者は「6196名」ですから、重症化率は「16.5%」です。

6196÷3万7594×100=16.48%

死者が800名を超えてきましたが、2月4日をピークに5日以降感染者数が鈍化している傾向となっています。

死者数の推移はこれです。

右肩上がりで上昇中です。

昨日は1日で「89名」が死亡しています。

1000名越えは時間の問題でしょうね。

大変な被害となってきました。

まさに「おおごと」です。

1日あたりの感染者数の推移はこれです。

2月4日の3927名をピークに右肩下がりの傾向ですが、本当にピークに達したかを判断するには、まだ時期尚早のようです。

昨日は2676名と2000名台に低下しています。

今後も低下傾向を示すのかどうか、もう少し見てみないと判断は難しい。

今後更に感染が拡大していくのか、あるいはこのまま縮小していくのか。

仮に3月末までの50日間を大雑把に推定しますと、1日に2500名の増加で推移しますと10日で2万5000名であり、50日で12万5000名の感染数となります。

低下傾向ですのでこの数のまま推移することもないでしょうが、減少の度合いにもよりますが、3月末までに10万名前後まではいくかもしれない。

この場合、致命率2%で計算すれば、死者は2000名となり、814名を足して3000名弱まで死者数が増加する計算になる。

大変な数です。

1日当たりの感染者数が、この後増加傾向に転じれば、少なくとも3000名以上の死者数が出ることになります。

他国ではフィリピン以外で死者を出していないのが幸いです。

中国以外の国の感染数を見ますと、こうなっています。

日本は現時点で「96名」の感染者のうち「4名」は既に回復しています。

この「96名」の中で「70名」は、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」の乗員ですから正味、日本本土の感染者は「26名」となる。

シンガポールやタイ、あるいは韓国の方が正味の感染者数は多いことになる。

クルーズ船の感染者は、WHOでは「その他」で扱われているようです。

クルーズ船では、未だ100名ほどの方に症状が出ているようですので、まだこの数は増えそうです。

ただ中国国内で感染した日本人とアメリカ人「1名」が死亡しています。

新型コロナウィルスの感染ピークは、当てにはならないようですが、中国当局は1月28日に、「1週間~10日」と言っていたのですが、2月2日には「10日~14日以内」と修正しています。

アングル:新型肺炎ピークはいつか、頼りにならない予測モデル ロイター

ウイルス感染がいつ「ピーク」を越すかについての予想は、外れるものと相場が決まっている。

だからといって、予想することが無意味なわけではない。

ピークとは、日々の新たな感染者数が継続的に減少し始める時期だ。

中国工程院の専門家で感染拡大抑止に取り組むチームの一員のZhong Nanshan氏は1月28日に出した「7―10日以内にピークを迎える」という予想を、2月2日に「10―14日以内に迎える」と変更した。

これですと2月12日~2月16日までがピークとなる。

他の学者も似たような見解を出しています。

新型コロナウイルス死者数810人超、SARS上回る ブルームバーグ

衛生専門家デービッド・ヘイマン氏によると致死率はSARSの場合10%近かったものの、新型コロナウイルスは2%未満にとどまるもようだ。

分析では82%が症状は軽度だと説明した。

中国・湖北省での新たな感染例は9日の早い段階で2147件と、ここ1週間で最も少なくなっている。

WHOの複数の担当者は同省での感染拡大ペースは安定しつつある可能性を指摘した。

同省・武漢での感染確認件数にも鈍化傾向が見られるという。

ロンドン大学衛生熱帯医学大学院のアダム・クチャルスキー准教授(感染症疫学)は9日に電子メールで、現在の状況が続くと仮定すると、武漢では2月半ばから後半にピークと依然として予想されると説明した。

この学者は「2月半ば~2月後半」にピークをむかえると予想しています。

この頃から死者数が減少に転じていく。

今月が正念場ということでしょう。

日本全体でゼウス神を称えるオリンピックですが、今のところ心配はないようです。

東京五輪にはほとんど影響はないと言っています。

死者は恐らく1000名単位になりそうな気配ですが、不幸中の幸いというのか、新型コロナウィルス対策で手洗いやうがい、あるいはマスクで感染を防いでいたためか、日本のインフルエンザの患者数が激減しています。

「新型コロナウイルス」流行の陰で インフルエンザ「米国で死者1万人」日本は大丈夫? J-CASTトレンド

今年第4週(1月20~26日)の間に全国の医療機関を受診した患者数の推計は約65万4000人。

日本国内では、最新データとなる第4週のインフルエンザ患者数の推計が、前週の約63万4000人より増加しているが、19年の同時期(1月21~27日)の推計患者数222万6000人と比べて大幅に減少している。

今年の第4週は1年前と比べてインフルエンザの患者が「71%」も減少している。

日本では年間「1万人」がインフルエンザで死亡していますが、アメリカは既に1万人を超えているようです。

米国でインフルエンザ猛威 死者1万2000人 産経

米疫病対策センター(CDC)は7日、最新の推計値を発表。

2019~20年のシーズンで患者数は2200万人に上ったとし、さらに拡大する恐れが指摘されている。

インフルエンザのために21万人が入院し、死者数は1万2千人に達したとしている。

今年は子供の症状が深刻化するケースが多く、すでに小児の死者数は78人となった。

とりわけ感染が深刻だった17~18年のシーズンには患者数は4500万人に上り、6万1千人が死亡した。

インフルエンザ感染は例年10月ごろに始まり、5月ごろまで続く。

米国立アレルギー・感染症研究所(NIAID)は、19~20年は過去10年で最悪規模になる可能性があると予測している。

アメリカではインフルエンザが猛威を振るっており、今年は過去10年で最悪の規模になる予想しています。

アメリカにおける過去10年のインフルエンザの患者数と死者数はこれです。

ソース

過去10年で最悪なのは2017年~2018年にかけてのインフルエンザであり、赤枠で囲ってある部分ですが、患者数は「4500万人」とあり、死者数は記事の通り「6万1000名」とあります。

過去10年で2番目と3番目が青枠で囲ってあるシーズンですが、2番目は2014年~2015年のシーズンに患者数「3000万人」、死者数「5万1000人」の被害を出しています。

3番目は2012年~2013年のシーズンであり、患者数「3400万人」、死亡者数「4万3000人」の被害となっています。

今シーズンは、あくまで現時点では患者数「2200万人」であり、死亡者数は今のところ「1万2000人」です。

CDCのデータを見ますと、ここ10年は「2万人~4万人」ほどは毎年平均的に死亡しているようです。

新型コロナの数千名と予想される死者数と比較しますと、新型コロナよりも重大な事態が進行しているように見えます。

2019年~2020年の今年のシーズンは、過去10年で最悪になる可能性があるようですから当然、患者数「4500万人」を超え、死者数も「6万1000人」を超える事態を想定していることになる。

現時点の患者数「2200万人」が倍増して更に増え、「1万2000人」の死者数も、今の「5倍以上」に膨れ上がることになる。

アメリカのインフルエンザのシーズンは5月まで続くようですから、後2、3か月でそうなると予測されています。

どう見ても新型コロナウィルスよりも、こちらの方がトリアージの順位は高いと思いますけどね。

なのに道路も空港も交通網も都市も何もかも放ったらかしであり、封鎖も隔離も何もしない。

何か不思議な感じがします。

関連記事

  1. アメリカ パリ協定離脱

  2. 混とんとした世界

  3. 悪化しつつあるアメリカ経済

  4. 最悪の変異株「XBB.1.5」

  5. 2016 米大統領選 討論会 第3回(最終回) その1

  6. ウクライナ危機

  7. アメリカの債務危機

  8. 「ISS」= 国際宇宙ステーション 深刻な事故

コメント

  1. I used to be more than happy to seek out this net-site.I needed to thanks to your time for this glorious read!! I undoubtedly having fun with each little little bit of it and I’ve you bookmarked to check out new stuff you weblog post.

  2. Hello my loved one! I want to say that this post is amazing, nice written and include almost all vital infos. I would like to see more posts like this .

  3. I have recently started a blog, the information you provide on this site has helped me tremendously. Thanks for all of your time & work.

  1. この記事へのトラックバックはありません。

カレンダー

2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930 

アーカイブ

最近の記事 おすすめ記事
  1. 2024.11.20

    総括 53
  2. 2024.11.20

    総括 53 単T
  3. 2024.11.16

    総括 52
  4. 2024.11.16

    総括 52 単T
  5. 2024.11.13

    総括 51