カリフォルニア南部沖でのザトウクジラとイルカのコラボレーションです。
SIDE BY SIDE: Drone captures dolphins swimming near a humpback whale off the coast of Southern California earlier this month. https://t.co/PY5yuKsdqo pic.twitter.com/cj54cih3Vf
— ABC News (@ABC) 2019年11月19日
見ていて清々しいですね。
自然界に身を置いた時、人は人間性を取り戻す。
心を尽くし、力を尽くし、思いを尽くし、あなたの主なる神を愛せよ、なんて言わなくても、自然界という神の体を嫌いな者は一人もいません。
過去もいなかったし、今もいないし、今後もいません。
心を尽くし、思いを尽くし、なんて血みどろになんな、と。
神を嫌う者など一人もかつていなかったし、今もいないし、今後もいないのです。
ただ人類は、目の前にある大宇宙が神だと知らないだけです。
宇宙は神の表現体であり、神の体です : 高橋信次
近代、神の思想を説かれた方は、みなこの点を悟っています。
ヘーゲルもエマソンもゲーテも西田博士も、きちんと説いています。
オーストラリアの山火事も酷いことになっていますが、山火事の煙でシドニーがこうなっています。
Thick smoke from wildfires shrouded Sydney in a haze as health experts warn residents with medical conditions to remain indoors. https://t.co/5e5nDobKam pic.twitter.com/utlT7KipRo
— ABC News (@ABC) 2019年11月19日
まるで霧のロンドンです。
濃い煙が霧のようにシドニー全体を覆い隠している。
ロンドンの霧と言えば、思い出すのがオスカー・ワイルドの言葉です。
ロンドンの霧は、詩人が謳うまで存在していなかった。
心で認めたもののみが存在に入る。
心で神の存在を認めていないがゆえに我々の世界に神の存在が入らない。
事物や対象は、人が眺めるその眺め方に従って存在する : オスカー・ワイルド
まるで観測者によって存在が左右される量子力学の世界です。
既に死者「4名」、住宅「300棟」が被害を受けているようですが、19日にこれからも記録的な高温が続くという予報がでています。
森林火災が猛威を振るうオーストラリアの東海岸で19日、強風にあおられて100件以上の火事が発生した。同国で最も人口の多いシドニーは危険な煙で覆われ、健康被害が懸念されている。 pic.twitter.com/y6QrEiKLya
— ロイター.co.jp (@Reuters_co_jp) 2019年11月20日
シドニーの霧による健康被害が懸念されているようです。
身を挺して女性がコアラを助けています。
給料もボーナスも出ないのにね。
こういうのを人間性と言う。
ちなみにオーストラリアと言えばコアラとカンガルーですが、もちろんこの山火事でカンガルーも逃げています。
イタリアのアクア・アルタ(高潮)ですが、今月は記録が続々と更新されています。
11月17日時点までの記録を表にしてみました。
順位 | 日付 | 高さ(センチ) |
第1位 | 1966年11月4日 | 194㎝ |
第2位 | 2019年11月12日 | 187㎝ |
第3位 | 1979年12月22日 | 166㎝ |
第4位 | 1986年2月1日 | 158㎝ |
第5位 | 2008年12月1日 | 156㎝ |
第5位 | 2018年10月29日 | 156㎝ |
第6位 | 2019年11月15日 | 154㎝ |
第7位 | 1951年11月12日 | 151㎝ |
第8位 | 2019年11月17日 | 150㎝ |
第9位 | 2012年11月11日 | 149㎝ |
第10位 | 1936年4月16日 | 147㎝ |
第10位 | 2002年11月16日 | 147㎝ |
第11位 | 1960年10月15日 | 145㎝ |
第11位 | 2009年12月25日 | 145㎝ |
第12位 | 2019年11月13日 | 144㎝ |
第12位 | 1968年11月3日 | 144㎝ |
第12位 | 2000年11月6日 | 144㎝ |
第12位 | 2009年12月23日 | 144㎝ |
第12位 | 2010年12月24日 | 144㎝ |
第13位 | 2012年11月1日 | 143㎝ |
第13位 | 2013年2月12日 | 143㎝ |
第14位 | 1992年12月8日 | 142㎝ |
第15位 | 1979年2月17日 | 140㎝ |
ソースは、1875年10月14日からのすべての潮位のデータです。
歴代第1位の潮位である1966年11月4日は、最小は「116㎝」であり、最大は「194㎝」とあります。
今のところ「310回」の潮位が記録されています。
この15位までの表を見ますと、歴代15位までの記録に今年の11月は「4日」も入っています。
またトップ15位中「14個」が、2000年代に入ってから記録されている。
明らかに最近の潮位は異常な上昇傾向を示している。
アクア・アルタの潮位で注意する閾値(しきいち)は「80㎝」であり、「100㎝」を超えますと公有地の「5%」が浸水する。
潮位の高さが「110㎝」を超えますと、都市の「12%」が洪水となり、「140㎝」に達しますと都市の「59%」が洪水となります。
12日の潮位「187㎝」で都市の「80%」が浸水しています。
ソースの記事では、ベネチアの象徴であるサンマルコ広場は過去1200年で「6回」浸水しており、その6回のうち「4回」は、過去20年で発生しています。
やはり近年、洪水は増加しているわけです。
上記の棒グラフは、高さ「110㎝以上」の洪水が起こった回数のグラフですが、近年恐ろしいほどの増加傾向にあります。
ソースの記事は数字がおかしいのが多く、アクア・アルタが「140㎝」を超えた回数を20回と記載していますが、「23回」が正解です。
歴代2位の「187㎝」を「189㎝」と記載したりと、少し数字がいい加減です。
洪水が増えるとこうなります。
Selfie #ClimateChange pic.twitter.com/Z1FEnqGJak
— 🆃🅷🅸🅽🅺🅴🆁 (@someknew) 2019年11月16日
笑えますが、こういうことってあるよな。
Kurough 😂😂😂😂 #flooding #KZNStorm pic.twitter.com/bV8ha9XLi8
— Siyabonga Mkhize (@siyamkzmkhize) 2019年11月14日
沈み過ぎ。
しかしてアクア・アルタの高さと回数が異常です。
明らかに気候システムに何か従来とは異なる異常なことが起こっていることを示しているグラフだと思う。
わずか世界の平均気温が「1.1℃」の上昇で既に顕著にあらわれている。
地球温暖化の研究が進んできているとは言え、グリーンランドの氷の融解に関する現在の気候モデルは、まだ不完全な部分が多々あるようです。
With Greenland’s Extreme Melting, a New Risk Grows: Ice Slabs That Worsen Runoff INSIDECLIMATE NEWS
ここでは現在の気候モデルは、グリーンランドの氷の融解による海面上昇の予測を「2倍~3倍」過小評価している可能性が高いと言っています。
3分の1~半分に見積もっている。
グリーンランドと西南極氷床は、以前にほとんどの気候モデルが予測していたスピードよりも、遥かに速く溶けている。
10年半ほど前、IPCCは世紀末までの海面上昇を予測していましたが、現在の研究では、その海面上昇は「6フィート~8フィート(1.8m~2.4m)」を排除することはできないと言っています。
メルト・ゾーンも確実に拡大している。
グリーンランドの2012年と今年の異常な融解が意味することは、大西洋の気候パターンがこのまま失速を続けると、ティッピング・ポイント(転換点)を超え、グリーンランドの氷床は、推定する2倍の速さで崩壊を続ける。
大幅に二酸化炭素を削減しなければ、今世紀中にもティッピング・ポイントを超える可能性があると言っています。
北極海も「2044年」までに氷がなくなる可能性があると科学者は警告しています。
The Arctic Ocean could be ice-free till 2044, warns scientists Tech Explorist
過去35年の北極の氷の推移はこれです。
95% of the oldest, thickest Arctic sea ice has disappeared over the past 25 years. #ClimateChange
Via @wef pic.twitter.com/lyAWnN8hwx— James Melville (@JamesMelville) 2019年11月20日
減ってます。
北極圏やグリーンランド近辺は、温暖化が他の地域と比べて「2倍の速度」で温暖化しています。
北極の氷が減少していきますと、南側の地域との温度差がなくなり、ジェット気流(偏西風)の流れが弱体化してきます。
従来このジェット気流が、北極の冷たい大気をカーテンのように遮断していたわけですが、このジェット気流が弱まりますと蛇行を始め、カーテンは取り払われ、南側の地域に北極の寒気が流れ込み、大寒波をもたらします。
北極圏の異常が、世界中の異常気象を招いている。
既に欧米ではそうなっています。
記事では1979年以来の衛星による観測によれば、北極では10年ごとに氷が「13%」減少したことが示されている。
NASAでは「12.8%」とある。
UCLAの気候科学者による研究によれば、「2044年~2067年」までに北極の氷はすべて失われる可能性があるという研究結果を報告しています。
アルベド・フィードバックのアルベドとは、太陽光を地面がどれだけ反射するかの反射率であり、その割合の増減によって予測にバラつきが出てくる。
氷が溶けなければ、太陽光を反射し、低温を維持できるが、北極の氷が減少すれば、アルベドが減少し、太陽光を吸収して温暖化が進んでしまう。
温暖化が進めば、更に北極の氷は加速度的に溶けていくというアルベド・フィードバックに陥る。
北極とグリーンランド、並びに永久凍土や西南極氷床は、既に溶け始めているようであり、一旦現象的にあらわれてくれば、遅いのではないかと思う。
ただこの気候クライシスは、年々そのリスクが増加していくでしょうね。
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