気候変動

ハリケーン「イルマ」 最大カテゴリー「5」へ発達

ハービー」の余波が続いておりますが、死者が「63人」を超えました。

Death toll bumps up to at least 63 amid Hurricane Harvey recovery CBS

アボット知事は、経済的損失を「1800億ドル」と言っていますが、「2000億ドル」の声も聞かれます。

明らかにハリケーン「カトリーナ」を超えています。

控えめなNEWSWEEKの記事でも「1250億ドル」の支援が必要とあります。

米国襲ったハリケーン「ハービー」 経済損失、緊急支援や保険金は ? NEWSWEEK

テキサス州のアボット知事は30日、今回の被災地域は2005年の「カトリーナ」襲来時よりも大きいと述べ、連邦政府から1250億ドル(約13.8兆円)以上の支援を受ける必要があるとの見方を示した。

過去のハリケーン襲来における連邦政府支援で金額が最も大きかったのは05年のカトリーナの1102億ドルで、12年の「サンディ」の539億ドルがこれに続く。

やはり「1250億ドル」でもカトリーナ越えです。

これはまだ上昇していく模様です。

ハリケーン「アーマー(Irma)」と呼んでいたわけですが、日本の報道では「イルマ(Irma)」で統一されているようですので、こちらの名前を使おうと思います。

アーマー」でも良いと思いますけどね。

ちなみに次ぎのハリケーンの名前は「ホセ」です。

ハリケーン「イルマ」が、ついにカテゴリー5に発達しました。

ハービー」の影響もあるのでしょうが、本土に到達するのは今週の土日にも拘わらず、凄い注目度です。

ここで「175MPH」だの「165mph」だのあるこの「mph」ですが、日本では馴染みがなく、実感がわかない表現ですが、これは「マイル・パー・アワー(miles per hour)」の略であり、要は風速です。

日本では風速「メートル/秒」で表現されますので馴染みがないわけです。

例えばカテゴリー5のハリケーン「イルマ」の場合、風速が「175mph」とあり、Gusts(最大瞬間風速)が「185mph」とある。

アメリカではメートルではなく、マイルで表現しますので日本で馴染みのある風速何メートルに直すには「1マイル」が「約1609メートル」であることを知っておく必要があります。

1609メートル×175mph=281575

となり、日本はm/秒で表現しますので、1時間は「3600秒」です。

この「281575」を「3600秒」で割りますと、日本で馴染みのある風速になります。

281575÷3600秒=78.2m/s

つまり「175mph」とは、日本でいう風速「78.2メートル/秒」のハリケーンということです。

これでいかに凄いハリケーンか実感で理解できます。

こちらの早見表の方が簡単でいいですけどね。

mphの早見表

ハリケーン「イルマ」は、「929mb(ミリバール)」とありますが、これは日本でいう「ヘクトパスカル」と同じです。

ミリバールは、低い値ほど威力が凄いということです。

画像で言いますと、フロリダ半島上陸時にはカテゴリー4の「150mph」とありますので風速に直しますと、

1609×150mph÷3600=67m/s

の風速で上陸するということです。

これでも相当なものです。

日本で言えば走行中のトラックが横倒しされ、樹木がなぎ倒され、電柱や街灯、あるいはブロック塀が壊れる風速が「35m/s以上」です。

風の強さと吹き方 気象庁

風速「67m/s」というのが、如何に凄い値か分かります。

ハリケーン「ハービー」は、テキサス州にカテゴリー4の「130mph」で上陸し、カトリーナは「175mph」で上陸しています。

ハービー」は、日本で言う風速「58.1メートル/秒」で上陸しています。

ところがハリケーン「イルマ」は、フロリダに風速「67m/s」で上陸しそうなのです。

Powerful Hurricane Harvey makes landfall in Texas CNN

ハリケーン「イルマ」は海洋上ですので「175mph」でカトリーナと同じ勢力ですが、半島や島を横切ったりしますと勢力は弱まりますのでフロリダ上陸時には、現時点では「150mph」と見通されています。

イルマ」は、北朝鮮の建国記念日である9月9日にフロリダに上陸します。

トランプ大統領が意味深なツイートをしています。

重大な週が来た

北朝鮮の建国記念日のことを指しているのか、あるいはこのハリケーン「イルマ」のことを指しているのかは分かりません。

イルマ」の進路予想はこれです。

これではなく、これです。

この三つの進路の中で最も可能性が高いのはフロリダ上陸です。

フロリダでは既に商品の棚が空になっています。

ちなみにカテゴリー1~5までの相違はこれです。

カテゴリー5ですと猫が飛んでいっています。

「157mph以上」が、最大カテゴリー5ですから「150mph」というのは、カテゴリー4ですが、大してカテゴリー5と変わりません。

ただ懸念されるのは、降雨量です。

この記事は、まだ「イルマ」がカテゴリー4の頃の記事ですが、降雨量が桁違いです。

ハリケーン「イルマ」、カテゴリー4に発達 プエルトリコなど厳戒 AFP

米国立ハリケーンセンター(NHC)によると、グリニッジ標準時(GMT)4日午後9時(日本時間5日午前6時)現在、イルマは最大風速約60メートル。

今後48時間でさらに勢力を強めると予測されている。

水位は標準時に比べ最大で3メートル上昇し、降水量は2500ミリに達すると予測されている。

「破壊的な大波」が広範囲に押し寄せる恐れがあるという。

2500ミリ?

ハービー」でも本土の記録を更新した「51.88インチ」です。

1インチは、ミリに直しますと「25.4ミリ」ですから「51.88インチ」とは

51.88インチ×25.4ミリ=「1317.75ミリ」

で、大体「1318ミリ」です。

2500ミリというのは、

2500ミリ÷25.4ミリ=「98.43インチ」

であり、高すぎます。

桁をひとつ間違えているのではないか。

事実ならば「ハービー」の2倍の降雨量になる。

この数字が事実ならば、破壊的で壊滅的とも言える降雨量です。

だから世界的に関心が高いのかもしれません。

この記事では風速60メートルとありますが、これをアメリカでは「mph」で、どう表現されているかと言えば、

3600秒×60メートル÷1609メートル=134.2mph

と報道されている。

米連邦緊急事態管理庁(FEMA)によると、米軍の空母が救援に備え現場海域に展開している。

空母は野外病院設備のほか、救援活動や援助物資運搬が可能な航空機数十機を載せている。

地元メディアによれば、この空母は「キアサージ(USS Kearsarge)」

現時点では現地時間の土曜日の深夜2時ごろにフロリダ半島に上陸するようです。

日本時間で言えば、同日の午後3時ごろでしょうか。

この降雨量が正しければ、地獄が始まります。

どうなるでしょうか。

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