やはりFBIの再捜査は「オクトーバー・サプライズ(10月のイベント)」だったのでしょうか。
トランプ氏の支持率が急速に回復してきています。
ワシントン・ポスト(WP)/ABCの最新の世論調査によれば、ついにトランプ氏がヒラリー氏を支持率で逆転しました。
米大統領選、トランプ氏支持率がクリントン氏を逆転=WP/ABC ロイター
10月27日─30日に実施された調査によると、トランプ氏の支持率が46%、クリントン氏は45%でわずかながらトランプ氏が上回った。
同じロイターの世論調査はこれです。
538人の選挙人中、ヒラリー氏は「256人」で過半数に達していません。
トランプ氏は「177人」であり、ロイターは現時点ではヒラリー氏の当選確率を「89%」とし、「66票差」で勝利すると予想しています。
勝率と票差が低下しています。
これはニューヨーク・タイムズです。
こちらも差が縮まっています。
これはファイブ・サーティ・エイトです。
ヒラリー氏の当選確率は70%台から60%台に落ち、トランプ氏は30%台を回復しています。
選挙人はヒラリー氏が過半数の270人を超えて「293.8人」となっていますが、300人台を割っています。
トランプ氏は「243.5人」と肉薄しています。
「270 to win」はこれです。
前回ヒラリー氏は「272人」と過半数を超えていたのですが、現時点では「259人」と過半数を割っています。
これは「PredictWise」です。
民主党の確率は「84%」となり、やはりこちらも勝率が低下しています。
共和党は「16%」です。
もちろんヒラリー氏当選の可能性が高いとは思いますが、正直言えば少し分からなくなりました。
混沌としてきたということです。
選挙人と当選確率だけを見ますと、ヒラリー氏が圧倒しているように見えるわけですが、アメリカ大統領選挙には一つのジンクスがあります。
「オハイオを制する者が、全米を制する」
というジンクスです。
1964年以降、オハイオ州で勝利できなかった者が大統領になったことは一度もないのです。
オハイオ州で勝利した者のみが大統領になっている。
もっと長期的に言えば1900年以降の28回に渡るアメリカ大統領選挙では、そのうち26回がオハイオ州で勝利できた者が大統領になっています。
「93%」の確率で大統領になっている。
例外の2回は、1944年の民主党ルーズベルトと1960年の民主党ケネディだけです。
オハイオ州については、1900年以降の28回の大統領選で同州を制した候補が大統領に当選したケースは26回になる。
2回の例外は、1944年民主党ルーズベルトと1960年民主党ケネディだけだ。
50州ある州のどの州を見れば良いのかと言えば、まずこのオハイオ州であり、今一つはフロリダです。
アメリカ大統領選挙は、とりあえず大雑把に捉えようとすれば、この二つの州を注目していれば事足ります。
アメリカでは伝統的に民主党の強い州を「ブルーステート」と呼び、共和党の強い州を「レッドステート」と呼びます。
党のシンボルカラーからそう呼ばれています。
このどちらでもない州を揺れる州、「スイングステート」と呼び、日本では激戦州と訳されています。
民主党が勝つ時もあれば、共和党が勝つ時もあり、どちらの党にも揺れるからです。
オハイオ州やフロリダ州は、このスイングステートです。
特にオハイオ州は「アメリカの縮図」と言われ、ここを落としますと大統領にはなれないというジンクスがあります。
1964年以降の大統領選では、例外なくこのオハイオ州で勝利した者のみがアメリカ大統領になっています。
オハイオを制する者が、大統領選を制するということです。
確かに選挙人の数や支持率、当選確率はヒラリー氏が圧倒しているように見えるわけですが、このオハイオ州に注目してみますと、また違った側面が見えてきます。
ロイターの世論調査では、オハイオとフロリダは両者、拮抗しているのですが、前回すべての州と当選者を正確に統計学のシミュレーションで当ててみせた「ファイブ・サーティ・エイト」を見ますと、ヒラリー氏の当選確率は「66.5%」、トランプ氏の確率は「33.5%」です。
選挙人(Electoral votes)の数は、ヒラリー氏が「294.2人」、トランプ氏が「243人」です。
これだけですと当然、ヒラリー氏が勝利するように見えるわけです。
ところがアメリカ大統領選のジンクスの見地から見てみますと、トランプ氏が優勢となっているのです。
ポインタをオハイオ州にあてて見て下さい。
上にその画像を掲載しておきましたが、オハイオ州ではトランプ氏がヒラリー氏を圧倒しているのです。
ヒラリー氏は「33.3%」であり、トランプ氏は、なんと「66.7%」でオハイオでは圧倒しているのです。
世論調査の数字を見ればヒラリー氏が圧倒し、迷信かもしれませんがジンクスから見ればトランプ氏が圧倒している。
だから分からなくなり、混沌としてくる。
FBIの再調査から続々とヒラリー氏に対するネガティブな情報が出てきています。
基本的にヒラリー氏を守っているのがCIAと司法省であり、FBIはむしろこれらと戦っています。
アンソニー・ウィーナー元下院議員のラップトップから見つかったヒラリー氏関連のメールの再捜査後も、FBIはヒラリー氏に打撃を与えるような情報を公開してきています。
FBI、クリントン元米大統領の恩赦付与に関する調査文書を公表 ブルームバーグ
米連邦捜査局(FBI)は、2001年に当時のビル・クリントン大統領が米実業家の故マーク・リッチ氏に恩赦を与えたことへの当局調査に関する文書を公表した。
リッチ氏の元妻は民主党に寄付をしていたが、同調査は立件に至らず2005年に終了した。
リッチ氏は13年に死去した。
コミー氏は08年、議員宛ての書簡で、リッチ氏の恩赦には「あぜんとした」と述懐していた。
クリントン大統領は01年の任期終了直前に数人に恩赦を与えたが、その1人がリッチ氏だった。
リッチ氏は脱税などの罪で起訴される直前に国外逃亡していた。
元妻のデニス氏は民主党全国委員会(DNC)のほか、後にクリントン基金となる組織に寄付をしていた。
「死の商人」で有名なマーク・リッチ氏の名前が出てきています。
戦争で人が死ねば死ぬほど儲かる武器商人ですが、変な人種です。
そしてその元妻であるデニス氏は、あの汚職で有名なクリントン財団に寄付をしていた。
この情報をFBIが意図的だと思いますが、流してきたわけです。
そしてFBIは、次にこのクリントン財団の汚職の証拠の雪崩を見つけたと言っています。
雪崩のように証拠を見つけ起訴可能だが、司法省がその起訴を妨害することをFBIが懸念しているという記事です。
ヒラリー氏の起訴だそうです。
弾劾裁判になるのではないか?
トランプ氏はもっと凄い情報を流しています。
トランプ氏はここでクリントン家は、ハイチで子供達をさらっていた幼児誘拐犯の犯罪者とつながっていることを信じていると言っています。
以前、ハイチで大地震がありましたが、この時を狙って33人の子供を誘拐して逮捕されたバプティストがいます。
この事件ですね。
この女性ですね。
左:ローラ・シルビー(40) 右:チャリサ・コールター(24)、ともにアイダホ州メリディアン出身。他あわせて10名の男女が逮捕された。(AP)
この逮捕された犯人の一人ローラ・シルビーの名前が出てきます。
ヒラリー氏は、このローラ・シルビーに対する興味への長い歴史をもっているとトランプ氏は指摘し、その証拠のメールまで公開しています。
年間80万人もの子供達が行方不明になる国がアメリカです。
1日辺り「2200人」もの子供が誘拐されている計算になる。
こういった犯罪とヒラリー氏はつながっていると信じていると言っています。
少しショッキングな情報ですが、もしそうならば非常に深刻な犯罪にクリントン家は手を染めていることになります。
大統領選後に大変な事態に発展していくかもしれません。
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