政府・日銀が、4月29日と5月1日の2回に渡り、唐突に為替介入に踏み切っておりましたが、1ドル160円台をつけていた円は急騰し、151円台後半まで買われていました。
わずか1時間ほどで円が4円も急騰するというのは明らかに介入です。
円相場、1時間で4円急騰「あり得ない」「介入可能性高い」…神田財務官「申し上げることはない」読売
29日の外国為替市場の円相場は日本時間午前10時半頃に一時、1ドル=160円台前半まで円安・ドル高が進み、1990年4月以来、約34年ぶりの160円台をつけた。
ただ、その後は円高が進み、午後4時頃には154円台まで上昇する荒い値動きとなった
「1時間で4円程度も円高になることは通常ではあり得ず、為替介入が行われた可能性は高い。
祝日は対ドルで円の取引が少なく、比較的規模が小さい介入でも市場を大きく動かすことが可能だ」
神田シーリングと言われた1ドル152円から今度は160円に天井(シーリング)が移ってきています。
今年の3月にYCC(イールドカーブ・コントロール)を撤廃し、ETF買いもやめ、マイナス金利も解除したわけですが、利上げと言っても、わずか0.1%ですから「2.6%」のインフレ率を考慮すれば、実質金利はマイナスです。
何もできない植田、何もやらない植田、何もしない植田になっています。
今後もアベクロコンビが残した負の遺産に苦慮することになるでしょうね。
アベノミクスは、本当に致命的な政策でした。
日本経済を殺してしまったのは、このアベノミクスと言ってもいいでしょうし、それを熱狂的に支持した当時の国民と言ってもいいでしょう。
安倍元総理を支持した瞬間から日本は自死の道へと舵を切ってしまったのです。
政府債務は「1286兆円」を超えており、金利が1%上がるだけで利払いは「12.9兆円」となってしまい、アベノミクスであまりにも膨大に国債を買い過ぎたため、金利をうかつに上げられなくなったのです。
これでは経済が死んでしまいます。
祖父である岸信介の満州が滅んでいったように、安倍元総理が日本を滅ぼすのかもしれません。
現在、1ドル「154円台」で推移しており、じわりじわりとまた円が売られています。
インフレになっても利上げができないことが分かっており、実質金利もマイナスですので緩和状態は継続中です。
インフレなのに引き締めではなく、緩和をしているわけですから、今後も円は売られていくでしょう。
今回の介入規模は、「3.5兆円」とも「5.6兆円」とも予想されており、前回2022年の介入規模である「9.2兆円」と同じ規模の介入ならば、実質的にあと数回の介入しかできません。
政府・日銀の限界が迫っているのです。
2022年の9月と10月の介入の金額の総額はこれです。
2兆8382億円+6兆3499億円=9兆1881億円
前回の介入は、大体9.2兆円規模の介入でしたが、直ぐに為替介入で使える外貨預金は「24兆円」ほどしかありません。
外貨預金は「1550億2000万ドル(約24兆円)」しかないのです。
10兆円規模の介入ならば、あと2回ほどしかできません。
前回のようにアメリカ国債を売ってドル売り円買い介入という手もありますが、今アメリカは金利を引き下げようとしておりますのでアメリカが許可するとは思えません。
やはり最後が迫っています。
今回の4月29日と5月1日の介入はどの程度の規模だったのかは、今月末の31日に公表されます。
2022年7月から始まった2年債と10年債の逆イールドですが、公式に過去最長期間になったと確認されました。
米国債の逆イールドが過去最長更新、景気後退の気配は見えず ロイター
米国債市場で、景気後退の予兆とされる長短利回り逆転(逆イールド)の持続期間が21日で過去最長になったことが分かった。
2年債と10年債の逆イールドは2022年7月から続いている。
ドイツ銀行によると、これが1978年に記録した624営業日を超えて最長に達したという。
逆イールドは景気後退の前兆ですが、ドイツ銀行は1978年の逆イールドを超えて、過去最長になったと言っています。
今月で1年10か月目に入ってしまいました。
前回の逆イールドは、新型コロナを招いておりましたが、今回の逆イールド解消後はその期間の長さから言って、とてつもないことが起こりそうです。
4月30日、インドネシアの北スラウェシ州ルアン山が再び大噴火しています。
4月16日に噴火が始まり、17日にも成層圏に達する大噴火をしておりましたが、またも噴煙が「19㎞」にも達する大噴火をしています。
この後も数回噴火しており、一帯の市民「6000人以上」が避難を余儀なくされています。
北スラウェシ州では火山噴火ですが、南スラウェシ州では洪水です。
死者が「14名」出ています。
中国でも「100年に一度」の洪水が発生しておりましたが、ブラジルでも洪水です。
ブラジル南部の洪水、死者計85人に 被災地は「戦争のあとの風景」 朝日
ブラジル南部で起きている洪水で、死者数が少なくとも計85人となった。
なお134人が行方不明とされ、被害は今後拡大する可能性もある。
AFP通信によると、南部リオグランデドスル州では4月末から大雨が続き、各地で洪水や地滑りが起きた。
道路や橋が損傷しており、州当局によると、約15万人が自宅からの避難を余儀なくされている。
被害に遭った街や村は計385に上り、孤立状態にある所も多い。
州知事は5日、被災地の状況について「戦争のあとの風景」のようだと述べた。
リオグランデドスル州とは、ブラジル南部の州です。
「85名」の死亡が確認されています。
行方不明者もまだ「134名」もおりますので、被害は今後も拡大しそうです。
アフリカの角の下に位置するケニアやタンザニアでも洪水です。
3月以来の大雨で堤防の決壊など洪水が相次いでおり、多くの死者が出ています。
ケニアは5日、3月から相次ぐ豪雨・洪水による死者が累計228人となったと発表した。
今後も大雨は続く恐れがあるとしている。
東アフリカの一部の国では現在雨期を迎えているが、エルニーニョ現象の影響で例年以上の降雨量があり、ケニア以外でも多数の死者が出ている。
政府のデータによると、ケニアでは3月以降、豪雨による災害で228人が死亡し、72人が今も行方不明となっている。
また、21万2000人以上が強制的もしくは自主的な避難を余儀なくされた。
死者が「228名」と多いです。
ケニアでは、神の子(エルニーニョ)によって切迫した事態になっているようです。
ケニアでは未だに水位は上昇を続けているのです。
政府は住民に強制避難命令を出しており、従わない者を強制退去させています。
ケニアの下にあるタンザニアでも洪水で死者が「155名」出ています。
アフリカ東部やブラジルは豪雨による洪水被害ですが、東南アジアでは逆に何か月も雨が降らず、酷暑に襲われています。
ここ何か月も雨が降っていないタイ中部の村では、雨乞いの儀式に日本の人気キャラクター「ドラえもん」が担ぎ出された。
この儀式が行われた4月30日、気温が41度に達したタイ南部ナコンシータマラート県では、暑さで鉄道のレールがゆがみ、作業員が水をかけて元に戻そうとしていた。
専門家は気候変動によって熱波の頻度、長さ、激しさが増していると指摘している。
タイでは4月にも拘わらず「41℃」を記録しています。
フィリピンのマニラでは、観測史上最高気温である「38.8℃」を叩き出しています。
フィリピン記録的猛暑で登校中止 エアコン需要急増で停電の恐れ ウェブ東奥
フィリピンが記録的な猛暑に見舞われている。
マニラの気温は27日、国際空港の観測点で史上最高の38・8度に達し、1915年の38・6度の記録を上回った。
エルニーニョ現象の影響とみられ、気象当局者は5〜6月まで影響が続くとの予測を示した。
これはマニラだけの話ですが、タイやベトナム、あるいはフィリピンでは軒並み「40℃」越えとなっています。
ベトナムのハティンでは「42.4℃」、タイのパトゥムターニーでは「42.5℃」、フィリピンのタルラック州では「40.3℃」を記録しています。
エルニーニョの影響は6月まで続きますが、6月を過ぎれば夏であり、また暑くなります。
地球温暖化による気候変動が年々威力と頻度を増しながら酷くなっていくことは既に分かっているわけです。
マウナロアの二酸化炭素濃度もこれですからね。
「428ppm」を超えてしまいました。
全然、減少していく傾向が見えず、着実に右肩上がりで上昇を続けています。
過去「258万年間」の自然変動では、氷期で「180ppm」であり、温暖期でも決して「280ppm」を超えなかったものが、産業革命後に超えてしまったわけです。
南極の氷床コアの研究でもこの85万年間、地球の二酸化炭素濃度は、氷期で「180ppm」であり、温暖期でも「280ppm」を超えたことがなかったのです。
自然変動で「258万年」の間、超えなかった濃度を超えてしまったのです。
「428.59ppm」という濃度は、我々はかつてない恐ろしい空気を吸っているということです。
だから人体実験なんて言われています。
6月3日には、水星、木星、天王星、火星、海王星、土星の朝の「大惑星直列」が見られます。
8月28日には、水星、火星、木星、天王星、海王星、土星の朝の大惑星直列です。
だからどうしたというわけでもないのですが、ノストラダムスの1999年7の月の予言を思い出したのです。
あの時も確か惑星直列であり、グランドクロスと言われてなかったか?
外れたことになっておりますけれども、本来は当たる予言でしたからね。
神のケジメが見られたりしてね。
今月に入って太陽も騒がしくなってきています。
Xクラスの太陽フレアが頻発しているのです。
5月3日 X1.6フレア発生
5月5日 X1.3フレア発生
5月5日 X1.2フレア発生
5月6日 X4.5フレア発生
Mクラスのフレアも頻発しています。
本日もM4.3フレアが発生しています。
太陽黒点も割と凄いことになっており、300近い黒点が出ています。
サイクル25の太陽活動のピークは、2019年時点での予測では2025年中にくるという予測でした。
ところがこれは去年の12月に予測が修正され、太陽活動のピークは2024年1月から10月までの間にピークに達し、最大黒点数は137~173とされました。
太陽活動のピークは早まり、より強力になるという予測が出たのです。
ところが更にこの予測は修正され、最新の予測ではこうなっています。
太陽活動のピークは、今年の5月から来年2025年2月の間となり、最大黒点数は137~171になっています。
太陽が動く時、地球が動きます。
アメリカでは6月1日から11月30日までが「ハリケーン・シーズン」ですが、今年のハリケーンは過去最大規模のものとなりそうです。
コロラド州立大学(CSU)は、1995年以来ハリケーン・シーズンの前に予測を発表しているのですが、今年のハリケーンは最大規模のものになると予測しているのです。
ハリケーンは「Tropical Depression(トロピカル・デプレッション)」 ➡ 「Tropical Storm(トロピカル・ストーム)」 ➡ 「Hurricane(ハリケーン)」の順に発達し、トロピカル・ストームになった段階で名前が付けられます。
今年の名前の一次リストはこれです。
21個の名前があるわけですが、これが全て使用されてしまった場合、次には以前はギリシャ文字を使っていたのですが、発音の関係から今では名前の2次リストが使われる予定になっています。
コロラド州立大学(CSU)は、今年発生するハリケーンによってこの名前は11月30日までに全て使われるだろうと言っています。
つまり2次リストを使わなければならないほど多くのハリケーンが発生すると言っているのです。
このような事態は、過去2005年と2020年の2回しか発生していません。
また去年のハリケーンの活動は、平年の120%であったが、今年のハリケーンの活動は平年の「170%」になると予測しています。
ほぼ2倍です。
コロラド州立大学(CSU)の今年のハリケーンの予測はこれです。
トロピカル・ストームにまで発達し、名前の付けられるものが「23個」発生し、そのうちハリケーンになるものが「11個」であり、その内の「5個」がカテゴリー「3」以上のメジャー・ハリケーンになると予測しています。
今までのハリケーンの最高予測記録は1シーズンに「9個」でしたが、今年は「11個」と過去最高になっています。
またCSUは、ハリケーン・シーズンのピークである8月と9月までにラニーニャが発生すると予測しています。
これもエルニーニョや気候変動の結果ですが、いくら発生数が多くとも上陸しなければ、何も問題はないわけですが、もし全部とは言わずとも、上陸するハリケーンが多ければ、大きな被害が出ることになります。
「悪魔の彗星」を伴った皆既日食後のことを考えれば、アメリカにとって今年のハリケーン・シーズンは、一つの試練になるかもしれません。
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