ついに10年振りの政権交代です。
カナダで4期目を目指していたハーパー政権が退陣しました。
カナダ総選挙、野党自由党圧勝 10年ぶり政権交代でトルドー氏首班指名へ TPP批准に影響も 産経
カナダで19日、総選挙(338議席)が行われた。
中道左派の野党第2党、自由党が与党保守党を抑えて圧勝し、ジャスティン・トルドー党首(43)が首班指名されることが確実となった。
ハーパー政権は、かなり長い期間続いた政権だと思いますが、2006年から10年続いたのですね。
ジャスティン・トルドー党首は、わずか2年で自由党を第一党にした辣腕家であり、今回の選挙で180議席を超える単独過半数を獲得する模様です。
保守党は第二党になります。
TPPに対しては賛否を明言しておりませんが、「不透明な合意」、あるいは「合意内容を検討したい」と述べるにとどめています。
議会の構成次第ではTPPの批准に関して影響が出てくるかもしれません。
NAFTAの貿易額と比べますと、NAFTA以外の地域や国との貿易額が小さすぎる気がします。
NAFTA以外の地域をすべて合計しますと「415.6」ビリオンドル、日本を含めましても「4156億ドル」しかありません。
アジアにおけるアメリカの影響力を確保したいという政治的側面が強いのかもしれません。
中国への牽制でしょうね。
SDRの件でも人民元を構成通貨に入れることに賛成する国が増えておりますけれども、AIIBの時と同様、日本とアメリカだけは慎重姿勢を崩していません。
日本は明確に反対でしょうが、アメリカは賛成とも反対とも言いません。
イギリスとドイツは賛成であり、ブラジルも賛成しています。
構成通貨で言えばポンドとユーロが賛成であり、ドルが賛成でも反対でもなく、円が反対です。
4つの構成通貨のうち半分の2通貨が明確な賛成を表明し、1通貨が反対、他の残り1通貨のドルが不明瞭です。
早ければ来月の11月には決定するようですが、現時点では賛成が優勢のように見えます。
決済通貨では事実上、日本を抜いて人民元は4位の通貨となっています。
日本は5位です。
このグラフを見ますと、下手をすれば「円」は6位の「カナダドル」にも抜かれそうです。
何なんでしょう、この衰退ぶりは。
確かに日本はとことんのとことんまで落ちていくと予言はされておりますけれども、福島と言い、通貨と言い、これほど早く衰退した先進国は見たことがありません。
落合信彦氏はこう言っています。
いまの日本にアメリカと対等に交渉できるような政治家はいない。
それどころか、安倍晋三はオバマに毛嫌いされている始末だ。
これまでアメリカに依存してきた日本はいま、国際的地位が転落する危機に瀕している。
そのことは、すでに15年も前に予見されていた。
2000年の12月、CIAは日本の将来を分析したレポートを出した。
そのなかで日本社会が抱える諸々の問題を分析し、結論として「日本は2015年には先進国の地位から脱落するだろう」と予言していたのだ。
実質的には脱落しているのではないか。
別にアメリカの工作で日本が衰退したとは思いません。
それは少子高齢化や人口減少はアメリカの工作のせいではありませんし、福島も自爆であり、アメリカの工作のせいではないからです。
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