Report No.146
たとえば詩人テニスンの如きも次の如き経験をもっておっ た。
氏が静に自分の名を唱えていると、自己の個人的意識の深き底から、自己の個人が溶解して無限の実在となる、而も意識は決して朦朧たるのではなく最も明晰確実である。
この時死とは笑うべき不可能事で、個人の死という事が真の生であると感ぜられるといっている。: 西田幾多郎
死とは笑うべき不可能事であり、肉体上の死によって、むしろ真の自己をみな取り戻すことになる。
真の自己とは、霊天上界にいた時の自己であり、それは必ずしも肉体を有していた時の自己ではない。
霊天上界にいた時の真の自己を取り戻すことを悟りと言う。
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