人間は一体何のために生きているのか?
人間ならば誰もが一度は持つ疑問ですが、自分のために生きているとなれば、人間はみなエゴイストになるしかありません。
人間の自我や表面意識は、みなその知識・思考・概念・認識・情操、みな相対的な性質しか有しておらず、矛盾した存在です。
自分のために生きるとは、矛盾のために生きることになりますから、自分のために生きれば、生きるほど、自分のためにならない存在になっていきます。
自分のために生きるというのは、その思想信条にもよりますが、良くて自我に比喩した善であり、方便です。
自己の心の中心には神の心があり、この神の心は同時に他人の心の本質でもあるわけです。
悟りとは真正の自己を知ることですが、この真正の自己のことを神の心と言います。
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