パプアニューギニアで10月7日マグニチュード6.9の地震が発生しています。
画像ではマグニチュード7.0となっておりますが、USGSではマグニチュード6.9です。
M 6.9 – 55 km SE of Madang, Papua New Guinea USGS
震源の深さは「76㎞」であり、津波の心配はいらないようです。
同日7日、アフガニスタン西部ヘラート州でもマグニチュード6.3の地震が発生し、こちらは大きな被害を出しています。
M 6.3 – western Afghanistan USGS
震源の深さは「10㎞」であり、甚大な被害が出ています。
アフガン地震、死者2445人・負傷者2000人超 タリバン発表 ロイター
災害管理省の広報官によると、死者は2445人。
負傷者は先に9240人としていたが2000人超に修正した。
また、住宅1320棟も損壊または倒壊したという。
9月8日に発生したモロッコの地震では、死者が「2946名」にも上り、2つのダムが決壊し、大洪水となったリビアの9月11日の洪水では、死者が「3958名」出ています。
「9.11」という数字は呪われているのでしょうか。
そして今回のアフガニスタンの地震では、死者が「2445名」となり、いずれも4桁の死者となっており、ギアが一つ上がっています。
これも気候変動の影響なのでしょうが、年々酷くなっていくのでしょう。
イギリスのBBCが、とんでもない記事を出しています。
パリ協定において世界の平均気温を産業革命前より摂氏「1.5℃未満」の上昇に抑えることが採択されたわけですが、今年は既に3分の1の日数が「1.5℃」を超えていたという衝撃の報告をしています。
世界の平均気温「1.5度」目標を超える日数、2023年は過去最多 工業発達以前からの上昇 BBC
今年に入り、世界の平均気温が工業化以前(1850~1900年)に比べて摂氏1.5度以上高くなった日数は、1年の3分の1ほどだった。
2023年は観測史上最も暑い年への「道を進みつつあり」、2024年はさらに暑い年になる可能性がある。
この摂氏「1.5℃」を初めて超えたのは2015年12月でした。
それ以来「閾値」を度々超えておりましたが、それはあくまで短期間での出来事です。
2016年には強力なエルニーニョ現象の影響で、「1.5度」の閾値(いきち)を計75日にわたり越えた。
(2023年は)10月2日までの間に約86日、世界の工業化が本格化する前の時期の平均気温を1.5度以上越えていた。
まだ年末に到っていないが、それでも2016年の記録を上回ってしまっている。
つまり、2023年が新記録を立ててしまったのは、かなり確実だ。
今まで最も暑かった年は「2016年」ですが、今年(2023年)は既にこの2016年を「かなり確実」に上回っているとあります。
そして来年は、更に暑い年になる可能性があるようです。
これは、もうダメかも分からんね。
ソース : NOAA(グラフは本サイト作成)
「1.5度の異常値が毎日のように出ていること、しかも日数が前より多いことは、とても心配だ」と、前出のレイゼンビー博士は言う。
世界の平均気温の上昇幅が「1.5度」を越える日々は9月になっても続いた。
工業化以前の平均を1.8度も超える日もあった。
「コペルニクス気候変動サービス」によると、9月全体の上昇幅は1.75度だった。
そして2023年の世界平均気温はこれまでのところ1.4度、1850~1900年の平均気温を上回っているという。
今年は工業化前よりも、既に「1.4℃」上昇しています。
以前から予測はされておりましたが、専門家の話でも「1.5℃未満」に抑えることはかなり難しいと言われてきました。
パリ協定の「1.5℃未満に抑える」という野心的な目標は敗れ去ろうとしておりますが、「えーと、心では負けてませんよね」。
ただ現実では、摂氏1℃の何分の1か気温が上昇するだけで気候変動による気象災害の打撃力が増していくことは分かっています。
だから今後、年々自然災害がその頻度と強度を増していくことは分かっているわけです。
まさに世も末です。
ウクライナ紛争ですが、既に半ばロシアの勝利で決着はついておりますが、また来年も戦争を続けるようであり、背後のNATOとの戦争を見据えています。
来年、ロシアの国防費が「1.7倍」に増額されるのです。
ほぼ2倍です。
今、欧米のメディアでは「大本営発表」のような報道ばかりがされており、かつての日本のような様相を呈しています。
ロシアが勝利するなどとは絶対言ってはならず、匂わせてもならないようです。
ウクライナが勝つと言わなければ、直ぐ首になるそうです。
そういった金と恐怖で支配してきた教団がありましたが、同じことをしています。
自己都合の自我に向かい、「地」に向かっているのです。
要は傲慢ということですが、かつて自己都合の「地」に向かい、真理の山を下りていき、一貫して悪化を続け、最後には死んでしまった教祖がいました。
同じ道を歩いています。
もしロシアの勝利やウクライナの絶望を伝えれば、主要メディアから放り出されるそうです。
欧米も何か変な人がご都合主義で支配しているようです。
ただロシアは本気を出す前に勝利してしまいました。
私はウクライナの戦争の段階が実際に終了したと主張します。
それは何を意味するのか、というと、ウクライナ人はほとんど血を流し尽くされてしまったということです。… pic.twitter.com/UzKlHdxRXl— Акичка (@4mYeeFHhA6H1OnF) September 20, 2023
ウクライナの児童誘拐も明らかになっています。
🇺🇦ウクライナの児童誘拐
・軍人が家を回って子供を連れ去る、だからひたすらに子供たちを隠した
・子供が強制連行された後、親は引き取りに行けるようになったが『子供はいない』と言われる
・連れ去られそうになった子供の証言
どこにでも登場するホワイトエンジェル👼 pic.twitter.com/GOO0QOCiw0
— タマホイ🎶🍃🗻🧷 (@Tamama0306) September 17, 2023
戦争のどさくさに紛れて、色々と子供を誘拐しているようですが、人さらい?
英米の反ロシア感情には異常なものを感じますが、ロシアがNATOを警戒しているうちにもう一つの紛争が起こってしまいました。
イスラエルとハマスです。
ハマスが3000発を超えるミサイルをイスラエルに撃ち込み、越境攻撃までしています。
既にイスラエルは「900名」の死者を出し、パレスチナは「560名」が死亡し、計「1400名以上」の死者が出ています。
サウジアラビアとイスラエルの関係正常化を阻止する目的でハマスの背後でイランが仕掛けたと推測されていますが、一応目論見通りにはなっています。
ブリンケン国務長官は、イスラエルと和平協定を結んでいるアラブ諸国にハマスを非難するように求めていましたが、ソデにされています。
米国務長官、ハマスの作戦への非難を呼びかけるもアラブ諸国外相らを説得できず スプートニク
ブリンケン米国務長官は、イスラエルと和平協定を結んでいるアラブ諸国の外相と電話で会談し、パレスチナのハマスによるイスラエルへの作戦を非難するよう求めた。
しかし、外相らはそれを拒否したという。
ブリンケン氏はサウジアラビアのファイサル・ビン・ファルハン外相とも電話会談を行った。
その後、ファイサル・ビン・ファルハン外相は声明の中で、サウジアラビアは民間人を標的にした攻撃は拒否するが、ハマスの攻撃は非難しないと述べた。
今まで不当に散々弾圧されてきましたので、アラブ諸国はハマスへの非難を拒否しています。
昔のイスラエル対アラブ諸国全体の構図は崩れ、今はアラブ諸国にも中立派が存在しておりますので第五次中東戦争まで発展するかどうかは微妙な情勢です。
今回の紛争でイスラエル支持とパレスチナ支持は、現時点ではこうなっています。
ロシアとトルコが中立ですが、ハマスを支援してきたイランとロシアは事実上同盟を結んでおり、トルコのエルドアン氏も2020年ハマスのリーダーをトルコに迎え入れたりしています。
イスラエルの人口は、わずか974万人ほどですが、予備役を「30万人」も招集し、地上作戦を準備しています。
ネタニヤフ首相はガザを実効支配しているハマスに対し、「ガザで地上作戦を開始する以外に選択肢はない」と言っています。
ハマスは10月7日、イスラエルに対して「アルアクサの洪水作戦」を開始して侵攻し、イスラエル国防軍は「鉄の剣」作戦で対抗しておりましたが、ハマスの指導者・シンワル氏が簡単に死んでしまいました。
イスラエル側からの一方的な報道ですので疑問は残りますが、あのハマスが単独でこれだけの大規模な攻撃ができたとは思えず、背後にイランの影がちらつきます。
気になるのはこの後どうなっていくのかであり、レバノンのヒズボラにもイスラエルの攻撃で死者が「5名」出ており、黒幕がイランとなれば、イスラエルもイランに戦争を仕掛けていくかもしれません。
アメリカは即座にイスラエル支持を打ち出し、原子力空母「ジェラルド・フォード」を東地中海に派遣すると発表しています。
ロシアは、より広範な紛争にエスカレートすることを「非常に懸念している」と述べ、和平への回帰を呼び掛けています。
ロシアは以前からイスラエルの和平のためにはパレスチナ国家の建設が最も確実な道であり、争いで問題を解決することはできないという立場です。
ただイスラエルがイランに攻め込めば、ロシアとトルコも参戦してくる可能性が出てきます。
今のアメリカにウクライナとイスラエルの2正面作戦ができるのかどうか疑問ですが、ロシアは始めからNATOとの戦争を想定していたようですので、あまり関係なさそうです。
世界経済の悪化を戦争で解決するという発想は、非常に危険な発想ですが、もしそうならばよほどの大規模な戦争でなければ問題は解決しません。
アメリカの逆イールドも不気味なほと長期間継続しており、実質金利も「2.49%」を超えてしまいました。
30年物の住宅ローンの金利もフレディマックは「7.49%」まで上昇しています。
30年物のMBA(米抵当銀行協会)の住宅ローン金利も「7.53%」と急上昇しています。
今から丁度50年前の1973年10月6日に第4次中東戦争が勃発しています。
今回は2023年10月7日にハマスがイスラエルにミサイルを撃ち込んでいます。
第4次中東戦争は18日ほどで終結していますが、この戦争中OPECは原油価格を1バレル3.01ドルから11.65ドルまで「287%」価格を引き上げ、イスラエル支持国への石油禁輸の経済制裁をかします。
その結果、日本は翌年の1974年に物価が「23%」も上昇し、「狂乱物価」の時代を迎え、戦後初めてのマイナス成長を記録し、日本の高度経済成長が終焉を迎えます。
これが第1次石油ショックです。
第2次石油ショックはイラン革命がきっかけでしたが、このイスラエルとハマスの戦闘がより広範囲に拡大していきますと第3次石油ショックが起きるかもしれません。
今、物価が急上昇しますと日本経済はこれに耐える体力はなく、日本経済そのものが破綻してしまいます。
第1次石油ショックで日本の高度経済成長が終わりを迎えたように、第3次石油ショックで日本経済そのものが終わりを迎えるかもしれません。
ロシアのウクライナ侵攻の時も第3次石油ショックの可能性は囁かれておりましたが、今回も状況次第ではその危険性があるのではないか。
現時点でのガソリン価格は、アメリカの場合、AAA(全米自動車協会)の数字では1ガロン「3.682ドル」であり、EIA(米国エネルギー情報局)の数字では1ガロン「3.798ドル」で落ち着いています。
世界各国のガソリン価格を調べるにはこのサイトが有名です。
エネルギー小売価格の情報サイト「グローバル・ペトロール・プライシズ(Global Petrol Prices)」です。
日本人に馴染みやすくするため、プルダウンメニューから「litre(リッター)」と「Japanese Yen」を選択すれば、その国の1リッター当たりの円価格が表示されます。
日本は1リッター「180円50銭」であり、アメリカは「159円436」です。
イギリスはリッター「279円84銭」です。
ロシアは1リッター「84円89銭」であり、ウクライナは「232円46銭」です。
1リッターの価格が最も安い国はイランであり、1リッターが、なんとたったの「4円27銭」です。
そしてリッターあたり最も価格の高い地域は香港であり、1リッターが「460円48銭」もします。
このガソリン価格が、これらの紛争を通してどう変化していくのか。
一応、注視しています。
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