気候変動

消滅する熱帯雨林

またか。

今度はガチョウです。

しかして人間の反応は、どの国も同じであり、さすがに轢けません。

ソースアマゾニアに祈りを

世界の熱帯雨林の半分を占め、最も地上で豊かな生物の多様性を有するアマゾンが、観測以来最大の森林火災に遭遇しています。

記録的な燃焼となっているようです。

ソース

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火災現場から2700㎞も離れたサンパウロの上空も朝から灰に覆われ、辺り一面真っ暗になっています。

8月21日、朝のサンパウロです。

朝から山火事の煙が上空を覆い、真っ暗です。

ソース

人間も動物もこうなっています。

ソース

こういう時には助け合わなければなりません。

ソース

アマゾンの山火事は、先月の7月に「1345㎢」失われ、毎分3つのフットボール場を失っている計算になる。

今年のアマゾンの山火事は記録的なものとなっているようであり、1月1日から8月20日の時点で既に観測以来最大の「7万4000件」となっており、2013年の「2倍以上」になっています。

ソース

ボリビアでも3週間に渡る大規模な森林火災に見舞われており、ボリビア政府は非常事態宣言を発令しています。

ボリビア 大規模な森林火災で非常事態宣言 NHK

南米のボリビアでは、3週間にわたって大規模な森林火災が続き、これまでに愛知県や千葉県の面積に匹敵する5000平方キロメートル余りの森林が消失しました。

火の手は、ボリビア最大の都市、サンタクルスの空港近くに迫っていますが、鎮火の気配は見えず、飛行機の運航にも影響が出ています。

悪いことにボリビアは、干ばつに見舞われており、消火に必要な水が足りず、機材なども不足しているため森林火災のさらなる拡大が懸念されています。

南米が燃えています。

特にアマゾンの森林火災は、今年1月に就任したボルソナーロ大統領に非難の矛先が向かっているようです。

彼になって森林火災は記録を更新しているのです。

アマゾンの熱帯雨林が、あと「3%~8%」消滅すれば、後戻りできない制御不能な森林破壊のサイクルが始まると見られており、これはボルソナーロ大統領在任中に十分、起こり得る事態だと言われています。

このボルソナーロ大統領は、かつて日本でも問題発言をして顰蹙をかっています。

日本人は「ちっこい」=ブラジル大統領、侮蔑的に言及 時事

ボルソナロ大統領は24日、北東部ペトロリナで行った記者会見で、「ペキニニーニョ(ちっこい)」という意味で「日本人」という言葉を使用した。

「日本人の改革」の意味は「ペキニニーニョ(な改革)」だと解説。

「あそこ(日本)では何もかもがミニチュアだ」と続けた。

ボルソナロ氏は今月半ば、国内空港で日本人男性との記念撮影を快諾。

その際、狭めた人さし指と親指を使って短さを表現しつつ、「全部ペキニニーニョなんだろう?」と卑わいなジョークを飛ばし、一部メディアから「人種差別的だ」と批判された。

ボルソナーロ大統領は、日本は何もかもが「ちっこい」と言っており、改革もちっこく、全部ちっこいんだろう?、と言っています。

・・・うん、そうだよ、何でもちっこいよ。・・当たってるじゃん

しかして日本では非難する方が多かったようです。

またボルソナーロ大統領は、ノルウェー政府ともひと悶着起こしています。

ブラジル大統領、偽動画を拡散 ノルウェーの捕鯨攻撃で 日経

アマゾンの森林伐採を非難するノルウェー政府に対してボルソナーロ大統領は、フェイク動画を上げ、物議をかもしています。

ボルソナロ氏はノルウェー政府が捕鯨を支援しているとして非難する動画を投稿したが、後に捕鯨はデンマークのものだったと判明した。

ボルソナロ氏は18日夜、「アマゾン基金の40%は環境主義者たちの避難所となっている非政府組織(NGO)に使われている。

ノルウェーが支援している、クジラの殺害を見ろ」とツイッターに投稿し、捕鯨で血で赤く染まった海の様子を紹介した。

この動画です。

ところがこれはノルウェー政府ではなく、デンマークのものだったのです。

フェイク動画を上げて、見当違いな非難をしている。

つまりそういう方なんだってことです。

ボルソナーロ大統領就任から自然界と生態系が際立って破壊されているのです。

ブラジルでは、ここ3か月で「5億匹以上」のミツバチが死亡しています。

Why 500 million bees have died in Brazil in three months BBC

世界の食用作物の「75%以上」が、受粉にある程度依存しています。

蜂や蝶、鳥や蛾、カブトムシ、更にはコウモリなどの受粉者は、植物の繁殖を助けます。

我々が食べる食べ物の「35%」は、ミツバチが受粉しています。

アボカドやブロッコリー、あるいはチェリーなどの果物や野菜です。

ミツバチを死に追いやる「毒物バッケージ」と呼ばれる農薬の制限を解除したのも、このボルソナーロ大統領です。

ブラジルでは農薬の使用が増加しており、EUで禁止されている化学物質を含む、193製品がここ3年間で登録されている。

何もミツバチの死亡は、ブラジルだけではありませんが、アメリカでも過去1年間でミツバチのコロニーが「40%」崩壊し、記録上最悪の事態となっており、ロシアでも20の地域でミツバチの大量死が報告されている。

去年の11月には南アフリカで少なくとも「100万匹」のミツバチが死亡しています

その他、カナダやメキシコ、アルゼンチンやトルコなどの国々でもすべて過去18か月間、ミツバチの大量絶滅が報告されています。

あまりにもミツバチが大量死するので、国連でも2017年5月20日を「世界ミツバチの日(ワールド・ビー・デー)」とし、満場一致で宣言しています。

2018年の去年が初めてです。

5月20日は「ワールド・ビー・デー」 国連がミツバチの保護を訴え AFP

国連はスロベニアの提案で、花粉を媒介する生物の重要性を明確に示すために、近代養蜂の先駆者といわれるスロベニア人のアントン・ヤンシャの誕生日である5月20日を、今年から「ワールド・ビー・デー」と定めた。

ミツバチは世界で生産される主要穀物の90%の授粉を助けているが、近年そのコロニー(群)が大量に死滅する現象「蜂群崩壊症候群」が起きており、原因の一つは殺虫剤であるとされている。

国連は、ミツバチやチョウなど、無脊椎の花粉媒介生物の40%が世界で絶滅の危機にひんしていると警告している。

ミツバチの大量死と森林の大量破壊です。

熱帯雨林は1967年から「20%」減少しています。

アマゾンは「17.1%」失われています。

伐採された森林の「70%」は、牛を放牧するための放牧地となっており、その他には大豆も森林伐採の原因となっています。

ヨーロッパで発生した狂牛病への対策として畜産飼料が大豆に切り替えられたたためです。

牛肉の欧米への輸出のためにアマゾンの森林は伐採されており、大豆も欧米での牛の飼料のために生産され、そのためにアマゾンの森林が伐採されている。

これがアマゾンの森林破壊の主な原因です。

だからボイコット・アマゾン・ビーフなるハッシュタグも立っている。

世界自然保護基金(WWF)は、「2030年」までに、最大で熱帯雨林アマゾンの「60%」が破壊され、この影響で二酸化炭素の排出量が555億トンから969億トンに増える可能性があることを報告しています。

後たった10年でそうなるわけです。

あるいは世界の平均気温が「3℃」上昇すれば、アマゾンの熱帯雨林は「75%」が破壊されます。

どちらも制御不能な森林サイクルの破壊になりそうです。

ボルソナーロ大統領が、その引き金を引き、この問題を加速させそうなのです。

人類は、「海のアマゾン」と「陸のアマゾン」の双方を破壊しているのです。

この貪欲なエゴイズムを見ますと、行くところまで行くのでしょう。

熱帯雨林は、これは、もう、ダメかもわからんね。

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コメント

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