気候変動

死のサイクル寸前のアマゾン

トランプ大統領が、対中関税の第四弾を公表しています。

ソース

アメリカの対中依存度は「40%」です。

双方、傷は避けられないでしょうね。

中国はアメリカに「750億ドル」分の輸入品に「5%~10%」の関税を上乗せし、それに対する報復としてアメリカは、従来の2500億ドル分の輸入品に対して関税を25%から30%に引き上げます。

残り3000億ドルに科していた関税10%を15%に引き上げますが、そのうち1100億ドルは9月1日に発動し、残り1600億ドル分は12月15日に発動します。

計5200億ドルに高関税です。

ソース

ソース

トランプ政権がこれ以上関税戦争をしかけていけば、中国としては抑制している関税率を上げていくしかない。

後、10年も経たずアメリカは、経済規模で中国の後塵を拝することになりますので、この運命に逆らっているということでしょう。

しかしてそう遠くないうちにアメリカはインドにも抜かれます。

人口規模が桁違いですから仕方ありません。

こういった不安定な状況ですから、また逆イールドが発現しています。

8月14日に12年ぶりに2年債と10年債の逆イールドが発生したわけですが、それ以後も21日と22日にも逆イールドが出ています。

23日は順イールドに戻りましたが、先週末はこうでした。

ソース

かろうじて0.2bp(ベーシスポイント)ほど10年債の利回りが上回っていますが、すぐに逆イールドに戻ります。

昨日の26日も逆イールドとなり、戻りはしましたが、本日27日はずっと逆イールドとなっています。

今はもっとスプレッドが開いています。

3.4bpに差が開いています。

ここにきて逆イールドが恒常化しつつある。

エコノミストやFRB当局者が、2年債よりもリセッション入りの指標としては信頼性が高いと見ている3か月物の国債は、3月以降、10年債とは逆イールドであり、4月に多少戻しましたが、以後8月末の現在までずっと逆イールドです。

次のリセッションが世界経済としては最後です。

経済原理ごと当サイトの真理で変革されるということです。

もうイエスも手を引くころでしょう。

一体、何やってんだか。

G7でアマゾンの森林火災が問題視されています。

フランスのマクロン大統領が指揮して2000万ドルの支援が決定しています。

2017年のマクロン対トランプの25秒間に渡る握手対決は引き分けでした。

米仏首脳の「握手対決」再び 25秒間の勝負の行方は…? AFP

握手で一体、何の勝負をしているのか知りませんが、ジョンソン首相との握手も中々熱い握手です。

しかもジョンソン首相、エリゼ宮では、まるで自宅のようにくつろいでいます。

テーブルの上に脚を置いています。

元々、マクロン大統領が、くつろぐように勧めたからのようです。

トランプ大統領は、一度握手で負けたことがあり、タジキスタンのラフモン大統領との握手で敗北したようです。

手を握り、自分の方に引っ張ろうとするトランプ大統領に対してラフモン大統領の方が引き寄せています。

7秒間ほど冷たい空気が流れ、気まずい雰囲気だったようです。

アメリカ大統領を公で負かしてはならないということでしょうか。

去年のトランプ大統領とマクロン大統領の握手です。

ソース

トランプ大統領の右手に白い跡ができるほど握りしめています。

首脳は、一体握手で何をやりたいのでしょうかね。

よくわかりません。

緑がアマゾンですが、9か国((ブラジル・ペルー・コロンビア・ベネズエラ・エクアドル・ボリビア・ガイアナ・スリナム・フランス領ギアナ)にまたがっています。

フランスにとってアマゾンの山火事は当事国なのです。

アマゾンの熱帯雨林の「60%」はブラジルに属しています。

ただ面積の数字が一致しない。

アマゾン盆地は「823万5430平方キロメートル」という数字もあれば、「約700万平方キロメートル」という数字もある。

その中でアマゾンの熱帯雨林の面積は「550万平方キロメートル」という数字もあれば、WWFのように「670万平方キロメートル」という数字もあり、一致しないのです。

困りますね。

ソース

アマゾンには地球上の生物種のうち「10%~15%」が生息するという者もいれば、「50%~90%」の生物種が存在するという論文もある。

これは動植物は「870万種」と推定されており、まだ「90%の種」は未発見と想定されているためです。

地球上の生物種、ざっと870万種前後=90%は未発見 ロイター

地球にはざっと870万種前後の植物や動物が生息しているとの推定値を発表した。ただしその約90%はまだ発見ないし分類されていないという。

科学者たちは長年、地球上の生命種を分類し、どのくらいの種が存在するのかを調べようと試みているが、その推測数は科学者によって300万種から1億種とまちまちだ。

大体、3000万種ぐらいという説が多いです。

全体の種の数を誰も知らないために推定値として、「10%~15%」、あるいは「50%~90%」というばらつきがある。

アマゾンは地球の肺であり、地球上の二酸化炭素の「14%」を吸収し、「20%」の酸素を供給しているとよく言われますが、実際はアマゾンで排出される酸素と吸収される二酸化炭素は、均衡しており、アマゾンが生産する酸素は、すべてアマゾン内で消費されており、他の地域にアマゾンが生産した酸素が行き渡ることはありません。

つまり他の地域の大気の成分にアマゾンは何の影響も与えていないのです。

生物種が多様であり、あまりにも多いためにアマゾン産出の酸素は、すべてアマゾン内の生物が消費しています。

アマゾンがすべて焼失しても、地球の空気がなくなるわけでもない。

ただアマゾンには死のサイクルがあり、これ以上喪失すれば、後はサバンナとなって二酸化炭素を吸収する能力を失うという地点があると科学者は警告しています。

アマゾンの喪失面積はこれです。

ソース

この統計で言えば、既にアマゾンの熱帯雨林は「19.3%」失われていますが、実際は「17.1%」です。

アマゾンの回復不能地点は、全体の「20%~25%の破壊」と推定されています。

つまり差し引き、あと「3%~8%」です。

17.1%+3%=20.1%

17.1%+8%=25.1%

アングル:アマゾン火災、なぜブラジルと世界の「危機」なのか ロイター

科学者らは、さらに破壊が続けばアマゾン熱帯雨林は回復不能点に達し、熱帯雨林からサバンナへと変貌する枯死サイクルに入ってしまうのではないかと懸念している。

ブラジルの気候学者カルロス・ノブレ氏は、すでにアマゾン熱帯雨林全体の15─17%が破壊されたと考えている。

当初、研究者らは全体の40%が破壊されたら回復不能点に達すると考えていたが、地球温暖化によりアマゾン川流域の気温も上昇し、森林火災の件数も増加したため、見方が変わってきた。

ノブレ氏は今のところ、この回復不能点は20─25%程度だろうと話している。

ノブレ氏によれば、もし回復不能点に達した場合、30─50年かけて枯死が進み、その過程で2000億トンの二酸化炭素が大気中に放出される。

そうなれば、気候変動による最も破壊的な影響を回避するための、気温上昇を摂氏1.5─2度以内に収めるという世界的な目標を達成することははるかに難しくなる。

科学者は当初、アマゾンの「40%」が破壊されれば、回復不能になると捉えていたようですが、今では「20%~25%」と見ています。

これがそのアマゾンのティッピング・ポイントの論文です。

Amazon Tipping Point Science Advances

ここでは約40%のアマゾンの伐採で降雨量が減少し、乾季が長くなり、サバンナに移行していく。

アマゾンの水の循環が劣化していくのが「40%」です。

摂氏4℃の地球温暖化でアマゾンのほとんどは劣化したサバンナとなる。

負の相乗効果は、アマゾンシステムが「20%~25%」の森林破壊で森林生態系から非森林生態系へと変化していく。

森林伐採面積を「20%未満」に減らすことが重要とあります。

WWF(世界自然保護基金)も同様の警告をしています。

2008年の警告です。

Half the Amazon Rainforest to be Lost by 2030 NaturalNews

WWFによれば、2030年までにアマゾンの熱帯雨林の「50%以上」が破壊、ないしは深刻な被害を受ける。

アマゾンの55%が深刻な被害を受け、降雨量が減少すれば、更に4%が損傷する。

そして2030年までに野生生物の生息地は「80%」破壊される。

アマゾンの森林破壊のサイクルに入るティッピング・ポイントは「2023年~2033年」であり、これを過ぎると後戻りできない領域に入る。

2030年までにアマゾンの熱帯雨林は、半分以上が破壊され、失われる可能性が高いようです。

あと10年とはね。

これは、アマゾンもダメかも分からんね。

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コメント

    • takada-y@mtc.biglobe.ne.jp
    • 2019年 8月 30日 9:34pm

    アマゾンの大火災報道はフェイクニュース!
    週間前から、突然、メディアは「アマゾン熱帯雨林が広範囲に燃えてしまっている~、大変だ~!!」と報道しました。
    同時にメディアのこのような報道に合わせて、世界的に有名なセレブ、スポーツ選手、政治家が騒ぎ始めました。
    しかも偽の画像をUPして。
    しかも、今回のアマゾンの山火事は決して珍しいことではなく、過去に何度も火災は起きているそうです。
    別の記事では、報道されているアマゾンの山火事は実際は森林が燃えているのではなくアマゾンの中に作られた農地が燃えている、と伝えていました。
    しかもアマゾンの山火事の主な原因は農地の転用によるものだそうです。
    多分、農地にするために樹木を燃やしているのでしょうね。
    一体、何の目的があってアマゾンの大規模山火事を今になってでっち上げたのでしょうね。

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