Report No.479
「自我を悪」とする思想は、何も悟っていない初期に私も割と影響を受けており、自我を殺す、自我を捨てる、自我をほかす、自我を砕く修行は数年間ほどやっていました。
何の神の心も悟っていない右も左も分からない頃の話であり、何も悟っておりませんので、これしかすることがなかったのです。
高度な真理を悟っていない者が、誰でもできる修行がこの「自我を殺す」修行であり、自分でやったのかやらされておったのか分かりませんが、迷いの中でやっていました。
忍辱と我慢が同居しているような非常に未熟な修行でしたが、コロコロと変わる自己の好悪が善悪の基準のわけありませんので、自己の感情を抑え、自分を悪く言う者ほど親切にしておりますと、相手の感情が徐々に変化していき、今度は別の人間を悪くいうようになりました。
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