単体 C

救世の4原理 135 単C

Report No.425

「人間・罪の子」の思想について再臨したイエスはこう言っていました。

イエス : 罪の思想がなぜあるか、当時の社会が非常に乱れておったということです。

魔が跳梁し、悪魔の頭たちが徘徊し、殺戮はするわ、強盗はするわ、あるいは婦女子は暴行されるわ、風紀は乱れ、さまざまな悪がはびこっていたわけです。

こういうことを正すための、禅でいうならば一転語ですね、″活″として人間罪の子、ということを言ったわけです。

これは一転語なのです。

真実人間が罪の子ではありませんが、そうしたことを教えることによって、彼らを反省に導く必要があったのです。

では、当時のそういった世相の中に、人間は神の子であって、実相は完全円満であるといったことを、もし私が説いたとすると、ではその神の子がこうやって人を殺しているのか、これだけの悪政を布いているのか、これだけさまざまな罪悪がはびこっているのは、これは神の子の仕業なのか、そういったことになるのですね。

ですから人間神の子であって、完全円満であるということを説く前の段階においては、こういった第一段階の否定が必要なのです。

人間は神の子であるという前に、人間は罪の子であると、いったん否定するわけです。

人間は罪の子であると、更にこれが否定されてやはり人間は神の子であるということになるわけですね。

本来は神の子であるということを悟らせるために、ひとまずその罪の子であるという意識に醒めさせる必要があったのです。

厭世観ですね―こういったものに当たるものとしての″罪の子″の思想があるのですが、これは更に発展させ、昇華させる必要が本来あったのですが、私としては、そこまで説き得なかったし、私の弟子達にそこまで説くだけの力がある人がいなかったのです。

それは間違いではなくて、ある段階までの教えだということです。

優れた人たちまでを罪の子としてしまう意味はないのです。

人びとに反省をさせるための一転語、活、として、罪の子の思想を打ち出したのです。

ソース : キリストの霊言

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