Report No.287
過去・現在・未来に出てくる全ての悪の源は人間の自我に帰一するという思想は、今回は若干の修正が必要であり、確かに結果(物質)としてはそう見えますけれども、自我そのものを悪と見る観念は自我に比喩した方便の善と言っていいでしょう。
相対的な自我を悪としますと、では神の善は一体どこから流れてくるのかという問題になり、自我の奥の神我、表面意識の奥の潜在意識、現象我の奥の実相から来るという点を強調した教えと見ていい。
善が流れてくる位置を明確にする意図の下に説かれてきたということです。
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