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悲惨な避難所生活

今年は本当に暖かい冬です。

今の時期でもほとんど暖房を使いません。

先週4日のOPEC総会以後、週明けの今週から原油価格が連日、年初来安値を更新しています。

本日現時点でWTI原油は「36ドル06セント」の最安値を付け、36ドルを割りそうです。

ブレント原油も「38ドル79セント」の最安値をつけ、39ドルを割ってしまいました。

おかげでガソリンも灯油も値段が下がりっぱなしです。

ここ広島県ではレギュラーガソリンは1リットル「123円」となり、灯油は18リットルで「1260円」まで下がっています。

灯油は丁度、1リットル「70円」の計算です。

まだまだ原油価格は下落しそうです。

底打ち感が全くありません。

ただ暖冬明けは大地震の警戒が必要であり、普段の年と比較しますと地震の起こる確率は「30%」ほど高い。

東京などで大地震が起こると大変な事態となります。

帰宅困難者は「800万人」に及び、避難者は翌日には「300万人」となり、2週間後には「720万人」にまで増加します。

しかして現実的に避難先は大幅に不足しているようです。

首都直下地震、大幅な収容量不足で130万人避難先なし…各区の被害想定の試算で 読売

試算では約130万人分以上の新たに避難先の確保が必要になる。

都の被害想定では、首都直下地震の発生で、23区内で自宅を失うなどして避難所生活を余儀なくされる住民は計239万人と推計。

しかし、足立、大田、目黒など11区では、小中学校などの公共施設をすべて活用しても、計約27万6000人分が足りない計算だ。

各区などの試算では、少なくとも100万人以上が避難先がないことがわかった。

東京都23区だけで「130万人」もの人が避難先のない状態だそうです。

ただ全体としては理論上、一応避難先は確保されているようです。

一都四県(東京・神奈川・千葉・埼玉・茨城)の収容可能人数は「909万人」、二次避難所で約「34万人」の避難先が確保されているようです。

一次避難所とは、もとから定められている避難所であり、二次避難所とはその一次避難所が危険と判断された時、避難する避難所です。

最も起こる確率の高い東京湾北部地震の場合はこれです。

東京都23区内では一次避難所における収容力は「56万人」不足し、広域に避難できたとしても「44万人」不足するとあります。

実際は火災旋風等で広域に避難はできないでしょうから膨大な数の人が避難先のない状態に置かれます。

ちなみにプレート境界多摩地震の場合は下記です。

ソース

首都直下地震の詳細な被害はこれです。

政府の数字と違いますが、こう試算しているデータもあるということです。

恐らく都の試算ではないかと思われます。

東京都内の避難所不足は深刻です。

万が一、避難所に入れても、避難所生活はかなり悲惨な生活となります。

日常とは違う苛酷なストレスと劣悪な環境に置かれることになります。

これです。

「個人の電気使用禁止」

「暖房の使用制限」

「家電が使えない」

「車が使えない」

夜の10時には消灯し、就寝は場合によっては狭くて横になれず、床に寝ることになり、体中が痛くなり、底冷えの中で就寝することになる。

しかも知らない人間と同じ就寝環境の中、夜は周囲に気を使ってトイレにもいけない。

プライバシーは場所を仕切ることでストレスは緩和されるが、代わりに圧迫感がある。

トイレは長蛇の列となり、ひどく汚れる。

床を歩く度に音が響き、夜中にいさかいが起こったりもする。

あまりに劣悪な環境に置かれるため亡くなる方もいるそうです。

具体的な1日の避難所生活はこうです。

岩手県大槌町(おおつちちょう)の安渡小学校(あんど)の例で説明されています。

ソース

特に以下の二つは悲惨です。

朝食と夕食ですね。

「朝食」は具なしおにぎり1個かパン一切れに汁物が定番であり、器がないのでカップ麺の器を洗って使う。

「夕食」は発泡スチロールのお皿をもって並び、列ができる。

夜10時には消灯し、暖房も消される。

これが避難所生活ですが、人口の多い大都会で巨大地震が起こりますと、かくも悲惨な環境が待っている。

これが嫌で車中泊(しゃちゅうはく)を選択される方もおり、この場合エコノミークラス症候群となって亡くなった方もいるとあります。

車中泊とは、アウトドアやキャンプ好きの方が、ホテルや旅館に宿泊しないで、その土地の道の駅や公園の駐車場を選んで車の中で寝泊りすることですが、専門の雑誌や本も出ているぐらいですからそれほど危険な行為とも思えないわけですが、死人も出ているとあります。

車中泊のメリットとデメリット

また車中泊に対応した車も自動車会社は出していたはずです。

ここでも防災対策とアウトドアは関係しています。

巨大地震や破局噴火と言った事象は結局、ブッシュクラフトにつながり、自然界と共生していかなければならない状況に否応なく置かれるという事象なのですね。

自然界という神の体と懐(ふところ)に帰るわけです。

神の心も忘れているが、神の体も忘れているのです。

親を忘れているわけですから「孤児院の世界」です。

親がいないのですね。

子が勝手に親の存在しない世界を作って、みずからも地獄界に赴いている。

それが神の天地揺さぶる力によって神の懐に帰るわけです。

ただそれまでは今までのカルマと言いますか、反作用を受けるということでしょう。

この悲惨な避難所生活を考えた場合、また避難所に入れなかった場合も考えていた方がいいかもしれません。

大地震で自宅が倒壊し、避難所にも空きがなく、入れない場合、人はどうするのでしょう。

最悪を考えた場合、首都直下地震や南海トラフ地震は富士山の噴火も招来すると予測されています。

南海トラフ地震の発生確率は、10年以内に「20%」、30年以内に「60%~70%」です。

首都直下地震の発生確率は、政府によれば30年以内に「70%」です。

民間の予測では、

統計数理研 2017年までに起こる確率「30%」

東京大学 来年2016年までに起こる確率を「50%以下」

京都大学 2017年までに起こる確率を「28%」

としています。

「M7は5年内に30%弱」 首都直下型で試算 日経

これは2012年の記事ですから割り引いて読まなければなりませんが、少なくとも近い未来にほぼ来ると見ておいていい確率です。

しかし来れば大変な事態を招く。

東大などは来年にくる確率を「50%以下」なんて言ってます。

これらの地震は通常の防災対策では太刀打ちできないのではないか。

そのことも念頭に入れて防災意識を高め、準備しておかなければならないのかもしれません。

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コメント

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