Creator's Room

ややコロナ不況による大型倒産が目立ってきています。

オーストラリアの航空会社・ヴァージン・オーストラリア・ホールディングスが経営破たんしています。

ヴァージン・オーストラリアが破綻－新型コロナで収益急減　ブルームバーグ

オーストラリアの航空会社ヴァージン・オーストラリア・ホールディングスは21日、任意管理手続き（日本の民事再生法に相当）に入ったと発表した。

新型コロナウイルス感染症（ＣＯＶＩＤ１９）の流行で収益が急減し、アジアの航空会社で初めて経営破綻した。

ヴァージン・オーストラリアの負債は2019年末時点で50億豪ドル（約3400億円）。

アメリカの高級百貨店であるニーマン・マーカスも破綻です。

米ニーマン･マーカス､破産申請準備　百貨店業界初の新型コロナウイルスでの破綻に　NEWSWEEEK

米高級百貨店運営のニーマン・マーカス・グループは、早ければ今週中にも破産法の適用を申請する準備を進めている。

現実化すれば、米百貨店業界で新型コロナウイルスの影響による初めての経営破綻となる。

ニーマン・マーカスは先週、数百万ドルの債務の返済を滞らせており、この中には近いうちに返済できなければデフォルト（債務不履行）に陥る案件がある。

創業152年の老舗弁当店も廃業です。

創業150年余 歌舞伎座前の老舗弁当店が廃業 コロナウイルス　NHK

東京 歌舞伎座の前にある老舗弁当店が新型コロナウイルスの影響で店を閉じることになり、20日、150年余りの歴史に幕を引きました。

東京 銀座の歌舞伎座の前にある弁当店「木挽町辨松（こびきちょうべんまつ）」は、明治元年創業の老舗で、歌舞伎座を訪れる観客や俳優などから長年愛されてきました。

明治元年の創業と言いますと、いやーりっぱの明治維新（1868年）です。

本来ならば、今年は東京オリンピックで盛り上がっていたはずですが、ご破算になってしまいました。

来年に延長されていますが、来年も厳しいようです。

東京はロックダウンを、来年五輪開けると思えず＝岩田神戸大教授　ロイター

神戸大学病院感染症内科の岩田健太郎教授は２０日、日本外国特派員協会のオンライン記者会見で、これ以上の感染を防ぐために、少なくとも東京はロックダウンする必要があるとの見方を示した。

また、東京オリンピックが来年開かれるとは思えないと述べた。

「正直に言って、東京で来年オリンピックが開かれるとは思えない」

「仮に来年夏までに日本でコロナがコントロールできていたとしても、地球上の全てでそうなっているとは思わない」

この方も東京はロックダウン（封鎖）される必要があると言っており、東京オリンピックが開催されるとは思っていないようです。

終息には2年はかかると予想されていますから、そうなりますと開催はできない。

ところがゴールドマンサックスは、開催を前提として日本経済の成長率を予測しています。

日本の第2四半期（4月-6月期）の成長率を「マイナス25％」と試算し、1955年以降最大の落ち込みになると言っています。

ソース

今年の日本は暦年でも年度でも1年を通して「マイナス6.0％」の成長率と見ています。

アメリカの第2四半期は「マイナス34％」、ユーロ圏の第2四半期は「マイナス38％」です。

欧米よりかは軽症ですが、「マイナス25％」というのは凄い数字です。

コロナ不況ぐらいで済めばいいですが、長引くと世界大恐慌を考えなくてはならなくなる。

イギリスも3月23日のロックダウン以降、小売り店の客足が「83％」減少しており、イギリスの不動産市場もほぼ停止状態にあります。

英国、ロックダウンで小売店の客足激減　住宅市場も機能不全に　ロイター

英小売協会（ＢＲＣ）は２０日、英国で先月に新型コロナウイルス感染拡大防止に向けたロックダウン（都市封鎖）措置が導入されて以降、小売店の客足が８３％減少したと明らかにした。

英王立公認不動産鑑定士協会（ＲＩＣＳ）は９日、不動産市場は「ほぼ停止状態」になると警告し、住宅販売が過去最大の落ち込みを記録すると予想した。

ムーディーズは、メキシコ国債を格下げしており、メキシコの国営石油会社ぺメックスもジャンク債に落しています。

ムーディーズ、ペメックスを「ジャンク債」に　メキシコも格下げ　ロイター

格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは１７日、経済見通しの悪化を理由にメキシコ国債の信用格付け見通しを「Ａ３」から「Ｂａａ１」に引き下げた。

また巨額債務を抱える国営石油会社ペメックスの格付けも「Ｂａａ３」から投資不適格級（ジャンク債）となる「Ｂａ２」に引き下げた。

格付け記号の体系はこれです。

格付け

「Ba2」とは、まさにジャンク債です。

これも新型コロナが原因です。

このコビッド-19が、アフリカにまで拡大していきますと大参事となります。

「アフリカで感染広がれば大惨事」ソマリアの日本人医師が懸念　NHK

日本人医師は「アフリカで感染が広がれば大惨事を引き起こす」と強い懸念を示しています。

検査できる数は少なく、実際にはより多くの人が感染している懸念が強まっているということです。

ソマリランドには、人工呼吸器が15台しかなく、マスクや医薬品などの物資も近隣国の国境が閉鎖されたことで輸送が滞っているということで、平井医師は

「ここで感染者が急増すれば、大惨事を引き起こし、解決に何年もかかることになってしまう」

と述べ、強い危機感を示しました。

謎の独立国家であるソマリランドにいる日本人医師ですが、ソマリアに含まれているソマリランドの危険レベルは最高レベルの4です。

ソマリアの危険情報【危険レベル継続】　外務省

「レベル４：退避してください。渡航は止めてください（退避勧告）（継続）」とあるのによくいるな。

このレベルは、確か何かあっても国が助けてくれないレベルだったはずです。

医療システムが脆弱なために感染が拡大すれば、悲惨なことになると同時に更なる変異を引き起こす可能性がある。

WHOも発展途上国への感染拡大を警戒していたはずです。

コビッド-19は、今までのウィルスとは異なる不気味なものを感じます。

自然界と生態系への破壊活動再開、アメリカ経済の再開に前向きなトランプ大統領ですが、スタンフォード大学が抗体検査によって実際の感染者数は、公表され、また確認されている数の「50倍～85倍」に上るという研究結果を公表しています。

現在アメリカは79万人の感染者ですが、この50倍ですと「3950万人」、85倍ですと「6715万人」です。

感染者数、実際は50倍超か　米加州でコロナ抗体検査　日経

ウイルスに感染した人は4月初めの時点で同郡の人口の推計2.5～4.2%に上り、確認されている感染者の50～85倍に及んでいる可能性があるとしている。

推計を基にした致死率は0.1～0.2%と算出した。

1日までに感染した人は同郡で推計4万8千～8万1千人に上ると分析。

同日時点で実際に感染が報告された人は956人だった。

4万8000人÷956人＝50.2倍

8万1000人÷956人＝84.7倍

仮にこのスタンフォード大学の抗体検査が正しければ、とても経済を再開することはできないはずです。

というかこれではアメリカが終わっていることになる。

これはまさにハルマゲドンと言っても言い過ぎではない。

恐ろしい研究です。

フランスの科学者も恐ろしい研究結果を公表しています。

コビッド-19は、60℃の高温で1時間加熱しても生存していたという研究です。

新型コロナウイルス、60°Cで 1時間加熱しても生存…夏にも高い感染力が予想

フランスの科学者たちは、新型コロナウイルスが60°Cで1時間加熱しても生き残り、複製が可能であることを確認した。

同ウイルスが気温が高い夏にもまだ高い感染率を示すという意見も出ている。

60°Cで1時間加熱した場合、SARSとMERSをはじめとするほとんどのウイルスは、非活性化される。

海外メディアは、高温で死滅しない該当実験結果を根拠に、新型コロナウイルスが夏を通して継続して拡大するという信号だと伝えた。

中国の研究でも同じ結論が出されており、銭湯で8名が感染しています。

風呂の温度は40℃以上であり、湿度も60％以上の高温多湿の環境での感染です。

中国の研究チームは、これを根拠に、

「暖かく湿った環境で新型コロナウイルスの伝染性が弱まるという証拠はない」

「夏といって新型コロナウイルスが減るという証拠はない」

と結論づけています。

これだけで未知の、得体の知れない恐ろしいウィルスだというのが分かります。

これハルマゲドンに入っているのか？

アメリカの代表的指標であるWTI原油が歴史的暴落をしています。

このサイトを見た人は原油価格が上昇していると誤解した方もいるかもしれません。

4月19日からWTI原油は、6月限（ギリ）の価格に変更されており、従来の価格表示は5月限の価格でした。

暴落したのはWTI原油の5月限です。

ソース

5月限は、4月21日に取引を終了します。

赤枠で囲んだ「マイナス37.63ドル」は、20日の終値です。

原油価格が史上初めてマイナス圏に落ちました。

日本のガソリン価格等に影響するドバイ原油も1バレル20ドルを割っています。

ドバイ原油、02年2月以来の20ドル割れ　日経

1バレル18ドル70セントです。

5月限のみではなく、WTI原油やブレント原油の6月限も20％～30％暴落しています。

原油が投げ売りされているのです。

コロナ不況による世界的な原油需要の劇的な減少と原油の貯蔵スペースがなくなりつつあり、原油を購入してもそれを保管するスペースがないためです。

原油の売り手がこちらがお金を出すから原油を購入してくれという異常な状態です。

原油価格マイナス転落…相場低迷に打つ手なし　供給過剰長期化も　産経

米国産標準油種（ＷＴＩ）の価格がマイナス圏にまで急落し、一部の主要産油国がまとめた協調減産が相場低迷を反転させるとの期待は吹き飛んだ。

２０日にＷＴＩの５月渡し価格がマイナスとなったのは、余剰原油をためる貯蔵スペースが乏しくなり、市場で５月に受け渡されるＷＴＩ原油の買い手が事実上いなくなったためだ。

米戦略国際問題研究所（ＣＳＩＳ）のベン・ケイヒル氏は「空前の需要減で楽観的な見通しは消えた」と指摘。

供給過剰が続けば、世界的にも原油貯蔵スペースが７月中旬に底をつくという。

ケイヒル氏は「貯蔵された大量の原油在庫が原油相場を下押しし続ける」と分析する。

２０日のＷＴＩの６月渡しの価格は１バレル＝２０ドル前後で、この価格水準が当面続けば、石油大手の傘下に入っていない独立系石油企業の「８０％が倒産する」（大手首脳）との見方もある。

原油市場では大変な事態が進行しているのだなと分かります。

独立系の石油企業とはシェール企業のことを指しているのでしょうが、20ドル前後で推移すれば、石油大手の傘下にない企業は、「80％」が倒産すると言っています。

7月中旬にも貯蔵スペースはなくなると言っており、買っても貯蔵する場所がないために原油市場は崩壊します。

生産者は原油を作らざるを得ないわけであり、作っても購入者がいなくなる。

アメリカのジャンク債市場は1兆3000億ドル規模ですが、その中でエネルギーセクターは「11.7％」を占めています。

ソース

1500億ドル（16兆円）ほどですが、これが吹き飛ぶ可能性がある。

失業率を見ても、住宅ローンや自動車ローンを抱えている人は支払えなくなり、デフォルトになる。

世界大恐慌に発展しても驚きません。

産油国の財政も悪化するでしょうし、オイルマネーが市場から引き上げられますと株安に拍車がかかる。

何か恐ろしい時代です。