Creator's Room

4月4日までのアメリカの新規失業保険申請件数が出ましたが、525万件と予想されていたわけですが、「660万6000件」となっています。

UNEMPLOYMENT INSURANCE WEEKLY CLAIMS

3月の雇用統計には3月後半の数字は入っていないわけですが、その入っていない3月第三週（3月15日～21日）の数字は「330万7000件」であり、3月第四週（3月22日～3月28日）の新規失業保険申請件数は「664万8000件」から上方修正され「686万7000件」になっています。

そして4月第一週の新規失業保険申請件数は「660万6000件」となっています。

前週から「26万1000件」減少しています。

330万7000件＋686万7000件＋660万6000件＝1678万人

アメリカの就業人口である「1億6500万人」で割りますとこうなります。

1678万人÷1億6500万人×100＝10.169％

単純計算で3月の失業率である「4.4％」にこの「10.2％」が加わり、4月のアメリカの失業率は最低でも「14.6％」まで跳ね上がることになる。

雇用統計は、その月の12日が含まれた週までの数字が入りますから、まだもう一週残っており、仮にこれがまた同程度の数字が出てきますと、更に「4％」ほど加わり、「18..6％」という途轍もない失業率になります。

機械的に計算しても軽く失業率は「18％」を超えます。

1948年の統計開始以来、最大の失業率となる。

今までアメリカ史上最大だった1982年の11月と12月につけた「10.8％」のほぼ「2倍」となる。

世界大恐慌がきてもおかしくない数字です。

既に全世界では人類の半数以上である「39億人」がロックダウンされており、これが今後も5月、6月と続いていくならば、恐ろしい事態となる。

ハルマゲドンじゃないのか？

コビッド-19の感染者は「153万人」を超えており、まだピークとは言えない。

ソース

いずれ死者「10万人」を超えるのも時間の問題です。

全世界ではこうなっています。

アメリカが43万5167人とダントツですが、スペイン、イタリア、ドイツ、フランスも軒並み感染者が10万人を超えてきています。

中国の数字が霞んで見える。

死者数も、いずれアメリカはスペインやイタリアを超えそうです。

今は欧米で猛威を振るっておりますが、拡大していけば、いずれ日本や南米、あるいはアジアやアフリカにも波及しそうです。

南米ではブラジルがトップですが、感染者が「1万6238名」、死者が「823名」となっています。

ブラジルのボルソナーロ大統領は新型コロナを軽視しており、ソーシャル・ディスタンシングも平然と無視していました。

その結果がこれです。

ちなみにメキシコではコロナビールが販売中止になっています。

メキシコの「コロナビール」が製造停止　日経

名前がね。

語呂が悪い。

日本ではトイレットペーパーが買占めによって市場からなくなりましたが、どうしてなのかよくわからなかったのですが、どうもマスクの増産によって紙がなくなり、トイレットペーパーもなくなるという連想だったようです。

日本ではトイレットペーパーの買占めですが、アメリカでは「ひよこ」の買占めです。

ひよこの「パニック買い」急増　西日本新聞

新型コロナウイルスの感染が拡大する米国で、ひよこを買い求める人々が急増している。

販売業者は「パニック買い」と形容。

各地で外出禁止令が出る中、自宅での飼育を思い立つ人が相次いでいるほか、社会不安の高まりで癒やしの効果を求める人も増えているようだ。

ユタ州では「1世帯当たり6羽まで」と制限がかけられています。

いいガタイして、ひよこに癒しを求めている。

トラも新型コロナに感染です。

トラが新型コロナウイルスに感染、ペット以外で初　ナショジオ

どうも飼育員から感染したようであり、人から動物への感染です。

この報道を見た時、トランプ大統領が感染？、と一瞬錯覚しました。

日本ではトランプ大統領を略して「トラ」と呼ぶ人がいるからです。

ジョンソン首相も回復しているようですが、まだICU（集中治療室）におりますし、トランプ大統領も可能性としてはあるかもしれない。

欧米の銀行家が、今回の新型コロナで被る世界経済の損失を来年末までに「5兆5000億ドル」と見込んでいます。

世界経済、今後２年間で日本のＧＤＰに匹敵する損失も－新型コロナで　ブルームバーグ

日本が一個なくなる損失です。

世界経済は今後２年間で日本の年間の国内総生産（ＧＤＰ）にほぼ匹敵する５兆ドル（約545兆円）を上回る規模の成長を奪われることになりそうだ。

少なくとも2022年までは世界のＧＤＰが今回の危機以前のトレンドに戻る公算は小さい。

ＪＰモルガン・チェースのエコノミストは、来年末までの損失を５兆5000億ドルと見込む。

WTOは最悪、世界の貿易量は「32％」減少すると予測しています。

楽観的シナリオでも「13％」の減少です。

ＷＴＯ予測：今年の貿易は最悪で32％減少も、楽観シナリオでも13％減　ブルームバーグ

悲観的シナリオが現実化すれば、大恐慌以来の落ち込みとなります。

新型コロナウイルスのパンデミック（世界的大流行）によって、国際貿易は戦後最も壊滅的な打撃を受ける恐れがある。世界貿易機関（ＷＴＯ）が予測した。

楽観的なシナリオでは財の貿易が今年、世界で13％減少するが、来年には21％増加する。

昨年の貿易は0.1％減少だった。

一方、悲観的なシナリオによれば財の貿易は今年、最大で32％減少し、来年24％増加する可能性がある。

青が楽観的シナリオであり、黄色が悲観的シナリオです。

実にボラティリティが大きい、不安定なグラフです。

南アフリカも「25年ぶり」の景気後退です。

サハラ以南のアフリカ諸国、25年ぶり景気後退　ロイター

世界銀行は９日、新型コロナウイルス感染拡大により、今年はサハラ以南のアフリカ諸国が２５年ぶりにリセッション（景気後退）入りするとのレポートを発表した。

世銀はサハラ以南のアフリカ域内総生産（ＧＤＰ）伸び率見通しについて、マイナス２．１─マイナス５．１％になると予想。２０１９年はプラス２．４％だった。

四半世紀ぶりです。

ちなみに南アフリカも景気後退と言っていますが、この程度で景気後退なのです。

赤枠で囲んでおきましたが、アフリカ全体での感染者は「1万2093名」、死者はアフリカ全体で「579名」です。

サバクトビバッタの影響もあるかもしれませんけどね。

まるで世界経済は、氷山に当たって沈んでいくタイタニック号のようです。

今は徐々に沈んでいっている場面でしょうか。

タイタニックでも、当初は飲み食いをしていたようですが、世界経済も今は株価で飲み食いしているようです。

本来ならば4月6日に予定されていたOPECプラスの減産協議ですが、9日にずれ込んでいます。

アメリカのシェール企業は詰んでいるように見えますが、もしサウジとロシアの減産協議が決裂した場合、フィッチはブレント原油は1バレル＝10ドルを割ると予測しています。

ブレント原油先物、減産協議決裂なら10ドル割る可能性━フィッチ　IG

格付け会社フィッチ傘下のフィッチソリューションズは、主要産油国が減産協議で決裂した場合、北海ブレント原油先物相場は1バレル＝10ドルを割り込む可能性があるとの見方を示した。

6日開催で調整がつかなかったのは、3月の会合で協調減産延長を巡る協議が決裂した後の相場の急落を巡り、サウジアラビアとロシアが互いを非難したことが背景にある。

これですね。

OPEC、協議を延期に　サウジとロシアの「舌戦」影響　朝日

OPEC主要国のサウジアラビアと、産油大国ロシアが会合を前に「舌戦」を演じ、調整が必要になったとみられる。

油価低迷は「ライバルを排除しようというサウジの試みだ」と指摘。

サウジが、米国のシェールオイル産業に対抗しようとしてロシアなどとの協調減産の合意から離脱し増産に転じたことが原因だと批判した。

これに対し、サウジ側は「先に合意しなかったのはロシアだ」などと直後に反発。

会合を成功させるには調整が必要と判断したとみられる。

世界最大の産油国であるアメリカが参加していないため合意に至るかどうかは不透明です。

決裂した場合は、１バレル10ドル以下に原油は暴落し、合意した場合、１バレル35ドル前後まで上昇すると予測されています。

世界経済の景気後退の中で原油需要は劇的に減少しており、1バレル40ドル以上でなければ採算の取れないシェール企業は、たとえ合意しても厳しい状況は続きます。

もし万が一にもサウジとロシアの減産協議が3月のように決裂しますと、原油価格は暴落し、シェール企業はほぼ全滅します。

世界経済への更なる大打撃となる。

報道は明日なのでしょうが、注目しています。