Report No.386
過去・現在・未来を通して不変であり、変わらない理法とは、世界が腐敗し、崩壊する時というのは、いつでも人間が神への傲慢を犯した時です。
その意味で神への傲慢とは、人間とその文明にとって致命的であり、最大の罪の一つと言っていいでしょう。
神への傲慢とは、相対的なものを絶対化し、神が永遠に「地」と定めているものを「天」に置く動機と思想、並びに行為を言います。
これは「罪の全て」と言っても過言ではありません。
人間の自我は、誰の自我であろうが、その知識・思考・概念・認識・情操、全て相対的な性質しか有していません。
この人間自我を絶対化すれば、それは相対的なものを絶対化する神への傲慢になるのです。
神の造られた正しき世界が、人間独自の世界に変貌し、絶対的な世界が、相対的な世界に変わってしまうのです。
統一された世界が、矛盾した世界に変容していくということです。
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