万物は神の統一に由りて成立し、神においては凡てが現在である。
神には過去も未来もない、時間、空間は宇宙的意識統一に由りて生ずるのである、神においては凡てが現在である。
時間、空間は意識統一に由って成立するが故に、神は時間、空間の上に超絶し永久不滅にして在らざる所なしである。
要するに神と世界との関係は意識統一とその内容との関係である。
意識内容は統一に由って成立するが、また意識内容を離れて統一なる者はない。
意識内容とその統一とは統一せられる者とする者との二あるのではなく、同一実在の両方面に過ぎないのである。
神は即ち世界、世界は即ち神である。
神は宇宙の統一者であり宇宙は神の表現である : 西田幾多郎
神の心と神の体を切って、神の心のみ実在とする説は、片手落ちです。
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