2月11日にアメリカの10年国債がついに2%を超え、2年国債も1.63%をつけ、0.25%の利上げ7回の1.75%を市場は織り込み始めています。
あるいは0.5%の利上げ3回と0.25%の利上げ1回の1.75%、計4回の利上げとかね。
去年、FRBが決して2%を超えないように抑えつけていた10年国債ですが、ついに超えてしまいました。
アメリカは直ぐにウクライナ危機を煽り、リスクオフ(リスク回避)の環境を作り上げ、安全資産である国債を投資家に買わせるように誘導し、10年国債と2年国債の金利を低下させていましたが、金利を抑えつけようとすれば、するほど市場に通貨が増加していきますのでインフレが加速していくだけです。
FRBは金利を抑えられなくなっているのかもしれません。
2年国債は1.63%をブレイクし、10年国債は2%をブレイクし、原油も1バレル93ドルを超えています。
小麦も高騰しており、パン屋さんは今後大変です。
パウエル議長も真っ青になっているでしょうね。
インフレを「一時的」と認識していた危機感のなさが後手に回る原因になっています。
アメリカのバブルが崩壊しますと、日本も未だかつて経験したことがないようなインフレに見舞われることになります。
バブル崩壊の引き金になるのは、金融の引き締め開始であることは、ほぼ間違いありません。
今はテーパリング(量的緩和縮小)で、蛇口から今まで100出していた水を60、50、40と絞っているだけであり、水の量が減少しているだけで水が出ていることに変りはなく、未だ金融緩和によるバランスシートの拡大は続いています。
アメリカの1月の消費者物価指数が衝撃を与えていましたが、予想の7.3%を超え、前年比「7.5%」の上昇になっています。
FRBはことここに及んでもバランスシートを拡大させており、サマーズ氏は明日直ぐただちにQE(金融緩和)をやめよと警告しています。
そして3月のFOMCを待つことなく、緊急FOMCを招集し、即刻利上げをするべきであると言っています。
ここら辺の識者の警告を見ましても、FRBはインフレへの対応が後手後手に回っているのが分かります。
今回の題は「神への信仰」です。
和文は下記です。
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