毎月勤労統計調査12月分の「速報」がでましたが、実質賃金は「マイナス0.1%」でした。
これで一応、2015年の実質賃金は出揃ったことになります。
12月分は「速報」であり、「確報」ではありませんが、去年の年間の「実質賃金」をグラフ化してみました。
実質賃金は、かなりの規模で低下しているのが分かります。
次に生活水準をあらわす「エンゲル係数」ですが、2013年辺りまでは「22%~23%」の水準で推移していたものが、2014年になりますと散発的に3回ほど
「25%越え」を記録し始め、2015年になりますと5月から一貫して「25%」を超えています。
去年の12月には、とうとう「27%」を超え、「28%」に迫る数値を叩きだしています。
ソース: 家計調査
エンゲル係数の上昇は、生活水準の低下を意味しておりますので、徐々に生活水準が下がっているということです。
安倍政権後の名目と実質のGDPのグラフも作ってみました。
ソース: 日経
年率換算の名目と実質のGDP成長率ですが、7-9月期の実質GDPが「マイナス0.8%」だったはずなのですが、どういうわけか「プラス1.0%」に「1.8%」も上方修正されています。
何か粉飾っぽい統計です。
日本経済の潜在成長率も低下傾向ですし、「この道しかない」と言っていた「アベノミクス」で経済の復活はなかったようです。
神の心を無視して復活などは永遠にないですけどね。
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