不法移民対策としてメキシコとの国境に壁を作ると公約していたトランプ次期大統領ですが、選挙期間中はこう言っていました。
必ずメキシコからやってくる殺人者や強姦者を強力な国境を築いて防いでみせる。
国境での壁を批判する者がいれば、批判するたびに壁の高さは3メートルづつ高くなる。
そしてその壁の費用は100%、メキシコに払わせる。
するとメキシコでは、こうなりました。
キャンディーのたっぷり詰まったトランプ人形叩きです。
叩きまくっています。
「こいつめ、変なこと言うな。
壁の費用など払わないぞ」ってな感じです。
そして現時点ではこうなっています。
Donald Trump admits Mexico WON’T pay for ‘Great Wall’
メキシコが、国境に築く「万里の長城」の費用を支払うことはなく、トランプ氏も認めているようです。
結局はアメリカ国民の税金で壁を作ることになりますが、ヒラリー氏訴追免除に次ぐ公約違反となります。
オバマ大統領は、公約の70%を実行したと言われていますが、果たしてトランプ氏は何%実行できるでしょう。
「アメリカ・ファースト」は、未だ健在です。
この前フォードが、メキシコに建設していた工場の撤回を余儀なくされ、代わりにミシガンに7億ドル投資して、工場を建設し、700人の雇用を確保すると言っていました。
今はGMにも圧力をかけていますが、今度はトヨタです。
ドナルド・トランプ(Donald Trump)次期米大統領は5日、トヨタ自動車(Toyota Motor)に対し、メキシコでの工場建設計画を撤回しなければ、重い輸入税を課すと警告した。
トランプ氏はツイッター(Twitter)への投稿で、「トヨタ自動車は米国向けカローラ(Corolla)を製造する新工場をメキシコのバハに建設すると言っている。
絶対にだめだ!
米国に工場を建設しなければ、重い国境税を課す」と宣言した。
実際はバハ・カリフォルニアではなく、グアナファトですが、公約通り外国からの輸入車に対しては重い国境税をかけるつもりのようです。
確か35%の関税をかけると言っていたはずです。
これに対してトヨタは無視を決め込んでおり、むしろ反抗気味です。
イギリスのEU離脱でも日本の自動車会社は打撃を受けますが、今度はアメリカです。
アメリカ国内で工場を建設し、アメリカ人の雇用を増やすならば許容しそうです。
「アメリカ・ファースト」は国内の大企業にも向けられておりますから、日本のような外国企業にも向けられるでしょう。
保護主義の台頭と言う気もしないではありませんが、中国との貿易戦争が勃発するかもしれず、そちらの方が懸念事項です。
日本の自動車会社にとってアメリカはお得意様ですからトヨタが屈するかどうか見ものです。
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