寒暖計、いわゆる温度計が発明されたのが1850年ごろです。
地球の気温が寒暖計で計測されはじめたのは19世紀半ばからであり、それ以前の地球に関する気温は寒暖計で測られた気温ではないわけです。
では1850年以前の地球の気温を知るにはどうすればいいのか。
気候学者は、1850年以前の全球的、あるいは半球的な気温の変化を知るために気候代替データ(気候プロキシ)に頼らざるを得ないわけです。
気候を何等かの形で留めている自然現象です。
この気候代替データによる研究を古気候学と言います。
例えば木の年輪の狭いところと広いところを見れば、そこから過去の気候が温かったのか、寒かったのかの代替データを得ることができる。
あるいは極域の氷床コアから酸素原子の同位体比を調べることで過去の気温を調べることができ、代替データを得られる。
また熱帯のサンゴ礁では毎年炭酸カルシウムを層状に積み上げて巨大なドームを造っており、古気候学者はこのドームをくり抜き、過去の表面海水温を知ろうとします。
こうして得られた代替データと実際の温度計で計測して作られたグラフが、ホッケースティック曲線です。
IPCCの第5次評価報告書(AR5)以降はホッケースティック曲線は、あまり注目されなくなりました。
というのは研究が進み、グラフの形がホッケースティックに見えなくなったからです。
今は、もうホッケースティック曲線という言葉は使われなくなっています。
グラフとしては残っておりますが、あらゆる独立した研究機関によって、もっと詳細に過去の気候の変動が分かってきたからです。
ホッケースティック曲線は、マイケル・マン氏、マルコム・ヒューズ氏、レイモンド・ブラッドレー氏の3名が連名でネイチャー誌に発表した図です。
このレイモンド・ブラッドレー氏の書いた『地球温暖化バッシング』を読んだことがありますが、一科学者が、公的な研究費をてこに政治家に威圧され、脅されていく過程、公聴会に引っ張り出され、無知なマスメディアに叩かれていき、真面目な科学者が政治に否応なく巻き込まれていく過程がつづられています。
翻訳者が優れているのか、読みやすく勉強になる書物です。
書籍を読めば分かりますが、政治家達に慇懃無礼な形で富による圧力を受け、脅され、怖がる様相は、普通の誠実な一般市民であり、科学者という印象をもちました。
それを神道系が、マイケル・マンらとそのお仲間集団が、暴力団よろしく、IPCCの他の科学者を無理やり脅しつけ、改ざんし、こじつけたデータを基に、ホッケースティック曲線なるねつ造グラフを、この3名とそのお仲間集団が強引に押し付け、開発途上国からピンハネするために、人為的温暖化説をでっち上げたと吹聴しています。
このマイケル・マンら、このヤクザ集団とそのお仲間が、炭素税を発展途上国からピンハネする目的で、徒党を組んで謀議を重ねながら、でっち上げた図がホッケースティック曲線だ、そうです。
いつも集団で徒党を組んで謀議を重ねながら、国民を洗脳している極道共は、神道でしょう。
お前らは大体、ヤクザ集団であり、暴力団国家です。
自分達がいつも年がら年中やっているから他人もやっていると思い込んでいるわけです。
こういうのを種村さんによれば心理学では「投影」というそうです。
だからこういった嘘を平気でつくわけです。
大体、IPCCが人為的温暖化説を取っている元となっているのはホッケースティック曲線ではなく、何千という独立した研究結果から導かれた総合的判断です。
研究分野の異なる、それぞれの専門家が独立した機関で研究に研究を重ねた結論が、研究分野がまるで異なっているにも拘わらず、それぞれの研究結果がほとんど温暖化は人為的要因という結論で一致したからです。
だからブラッドレー氏も述べておりますが、たとえホッケースティック曲線がなくても、IPCCの結論は変わらないし、その結論が揺らぐこともないわけです。
IPCCはホッケースティック曲線だけで人為的温暖化を主張しているわけではなく、この図が掲載されている章には、他に200以上の図が掲載されており、あくまで総合的判断です。
マイケル・マン氏は、2001年のIPCC報告書の「観測された気候の変動性と変化」の章を担当する8人の代表執筆者の一人です。
この章には140名の執筆協力者が関わっており、マルコム・ヒューズ氏とブラッドレー氏は、この140人の中の執筆協力者です。
陰謀論者は、このマイケル・マン氏ら3名が、極道よろしく、他の147名の関係者に偏見をもつように圧力を加えたと思っている。
ところが実際、この章は700本を超える研究論文について述べており、マン氏とヒューズ氏、そしてブラッドレー氏の3名が関わった論文は、700本のうち15本に過ぎない。(ブラッドレー氏談)
その3名が他の科学者を脅しつけ、人為説を押し付けたなどというのはあり得ないのです。
科学の世界では学術誌に投稿された論文は、2名以上の査読者に送られ、掲載すべきかどうか編集者に告げます。
通常、査読は匿名で行われる。
それは忌憚のない意見と率直な評価が行われるためです。
IPCCの論文はほとんどこの査読が行われている。
それぞれのレポートは、まず代表執筆者に送られ、作成された各章の原案は執筆協力者に送られる。
執筆協力者は、情報が適切にまとめられているか、あるいは重要な点が過小・過大評価されていないかをチェックして意見を提出する。
その原案に全員が同意するとその後、専門レビュアーに送られ、その意見が適切に原案に反映される。
次に出来上がった原案は、ウェブ上に掲載され、各国政府や関心のある団体から広く意見が求められる。
その過程で代表執筆者は原案を修正したり、しない場合はその説明もする。
こうして最新の科学的知見が凝縮され、報告書が公表される。
IPCCの第三次報告書では全体のプロセスに関わった代表執筆者は122名、執筆協力者は515名、レビュー編集者は21名、専門レビュアーは337名に上っています。
学術誌の発行過程で生き残ってしまったおかしな考えも、このレベルの精査が加えられるとまず生き残れない。
この精査と査読を通過した図やデータばかりが、IPCCの報告書ですから、データのねつ造や改ざんなどできるはずもなく、そのようなおかしな論文はこの過程で排除されます。
それを神道が、この代表執筆者やレビュアー、膨大な数の専門家相手に、マンらとそのお仲間集団が暴力団よろしく徒党を組んで脅しまくり、途上国からピンハネする目的で人為説を無理やり飲ませたとあり得ないことを言っている。
アメリカの保守派でも難癖をつけ、ホッケースティック曲線をねつ造だの改ざんだの喚いていたわけです。
クライメートゲート事件でもデータのねつ造や改ざんは、一切ありませんでした。
既に事件は終わっているわけですが、日本ではまだこういうことを執拗に言う人がいて驚きます。
南極のボストークの氷床コアを取り出したのは、クロード・ロリウス氏、ジャン・ジュゼル氏、ドミニク・レノー氏のフランス人チームであり、45万年前までの気候と温暖化ガスの長期変動を再現しています。
この氷床コアでも過去45万年間、氷期の二酸化炭素濃度は180ppmであり、温暖期の濃度は280ppmでした。
このフランスチームの研究により、大気中の温暖化ガスの濃度には、氷期の180ppmから温暖期の280ppmという自然の限界があることが分かってきました。
ボストークの氷床コアの後に南極の別の地域で今度は85万年前まで遡れる氷床コアが採取されました。
この氷床コアでも、見事に180ppm~280ppmの範囲に収まっており、この85万年間、氷期では決して180ppmを下回ることはなく、温暖期でも決して280ppmを上回ることはなかったのです。
これは80万年間の二酸化炭素濃度と気温のグラフであり、赤線が二酸化炭素濃度であり、青線が気温です。
80万年間、二酸化炭素濃度が上昇すれば、青の気温も上昇しているのが分かります。
二酸化炭素濃度が低下すれば、気温も低下している。
二酸化炭素濃度と気温には、強い相関関係があることが分かります。
85万年間、ずっと氷期の180ppmを下回ることはなく、温暖期の280ppmを上回ることもなかったわけです。
この85万年間、決して自然動態では破られなかった温暖期の280ppmの限界を突破したのが、産業革命後です。
85万年間決して超えなかった280ppmを超えたのです。
1784年、ジェームズ・ワットが蒸気機関を発明し、産業革命が始まりますが、ここからでした。
今世紀に入っての異常な二酸化炭素濃度と気温の上昇は、素人目から見ても自然変動とは思えません。
85万年間変わらなかった二酸化炭素濃度が、かつてなかったレベルに上昇したのですから。
ちなみに氷床コアからは、二酸化炭素濃度が、わずか「35ppm」上がるのに「1000年」かかったことが分かっています。
現在の年間のCO2濃度上昇は「2.26ppm/yr」ですが、これでは35ppm上がるのに、わずか「16年」ほどしかかからない計算になる。
かつて1000年かけて35ppm上昇していた二酸化炭素濃度が、現在ではわずか「16年」で到達する。
自然変動で説明できるとは思えない速度です。
かつてより「62.5倍」の速さで二酸化炭素濃度が増えている。
これを本当に自然変動で定量的に説明できるのかということです。
地球温暖化を太陽活動とする説もありますが、太陽活動による温暖化を専門家は「太陽の指紋」というそうですが、気候モデルによるシミュレーションによれば、温暖化は温暖化でも二酸化炭素による温暖化とはパターンが全く異なっていることが分かっています。
CO2による温暖化の場合、冬季に高緯度地域と熱帯の高地で顕著にあらわれ、成層圏では逆に気温が低下する。
科学者が予測したCO2による温暖化のパターンと気候モデルは一致しているのです。
2011年9月、ポツダム気候影響研究所が報告したところによれば、太陽活動低下の影響は最大「0.3℃」に過ぎず、3℃、4℃と上昇していく温暖化を遅らせるには弱すぎると言っています。
地球温暖化の人為説は、今は不動のものになっており、IPCCが人為性の確率を「95%」と断言している限り、ほぼ100%と一般は捉えてもいいと思う。
自然や気候、大気や海洋の循環等、自然界を完全に理解できる者はおらず、常に不確実性と未知の領域がありますので科学者は決して100%とは断言しないでしょうけれども、一般人はほぼそう思っていいと思う。
少なくとも人間活動を考慮に入れないで、今の気温上昇に関して定量的に反論した懐疑論者はいません。
完全に自然界を理解できないという科学の未発達な部分が常にあり、その重箱の隅をつついているだけです。
むしろ益々、人為的温暖化論を補強する論文が増加しているのが実状です。
これもその一つです。
今の地球のCO2濃度は、人類史上例のない人体実験レベル NEWSWEEK
太古からずっと低かったCO2濃度は1965年以降に急上昇、生物としての人類がこの変化にどう適応するか想像もつかない。
現在の大気中の二酸化炭素(CO2)の濃度は人類がこれまでに経験した最も高いレベルであることがわかった。
人類が進化を遂げた約258万年~約1万年前までの更新世の時代、大気中のCO2濃度は平均で250ppm(100万分の250)だった。
これを現在計測されるCO2の濃度と比較すると相当な違いがある。
「CO2濃度が高い現在の環境は、気候と地球環境への実験であると同時に、人類への人体実験でもある」
氷の核が残っているのは80万年前くらいまでで、それ以前の環境を推測するためには工夫が必要だ。
更新世全体のCO2濃度を再現することが可能になった。
その数値は、これまでの氷の核の分析を裏付けるものだった。
「われわれの研究によって、更新世全体のCO2濃度は平均で250ppm前後だったことがわかった。
これは過去80万年と同じ濃度だ」
氷床コアから遡れる気候は85万年ほどであり、それ以上は遡れない。
氷の厚さが3.2㎞前後ほどしかありませんので、限界がある。
それを別のアプローチで遡り、258万年前まで遡っています。
258万年前から1万年前の二酸化炭素濃度の平均は「250ppm」であり、氷床コアから復元された濃度「180ppm~280ppm」の範囲に収まっています。
氷床コアによる気候分析の正確性を裏付ける研究結果です。
つまり現代の「407.8ppm」の二酸化炭素濃度とは、258万年間で人類が経験したことのない恐ろしい濃度ということです。
これを自然変動で説明できるとは思えない。
現代人は、恐ろしい空気を吸っているのです。
温暖化ガスの削減が急がれます。
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